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2009年11月 3日 (火)

NACS-Jの研修会に参加してきました

先日の土日、「彩の国ナチュラリスト(NACS-J自然観察指導員)フォローアップ研修会」という催しが
北本市の埼玉県自然学習センター・北本自然観察公園というところでありまして、参加してきました。
本来は日本自然保護協会(通称NACS-J)というNPO法人が認定している
「自然観察指導員」の方々のための研修なのですが、
せっかく先ごろNACS-Jに入会したこともあって、しかも比較的近場で開催されるというので、
ほとんど「もぐり」みたいな格好で無理やり参加してきちゃいました。
もちろん私は、NACS-Jの会員ではあっても「自然観察指導員」ではありません。
(そもそも「自然観察指導員」なるものが何者なのかさえさっぱり分かってません。)
それでも、快く参加を認めてくださった主催者の方々に感謝です。
お見受けしたところ、予定人員をはるかに越える参加者で、恐縮至極。

参加者ですが、下は20代くらいからいるもののほとんどは年配の方が多く、
恐らく仕事をリタイアされて幾年か経ているであろうシニアな方々が大半でした。
二日かけてお話させていただいて分かる事は、身近な自然に対する知識の広さと造詣の深さで、
若輩者の私は彼らの話についていくのがやっと、という体たらく。
そこいらの草や木や虫や鳥などに対する愛情(といっていいと思う)の深さに、圧倒されました。
いや、勉強になりました。

肝心の研修の内容ですが、一日目の土曜日は朝から実習で、
ほとんど雑木林といった方がいい自然観察公園の落ち葉が堆積してふかふかの地面から一袋分の土を採取し、
その土を「ツルグレン」なる独特の装置に注いで上から電球の熱線を浴びせかけ、
小さな生き物たちが熱さと乾燥を嫌がって結果的に一番下の水を溜めたカップのなかに落っこちる、
そしてすかさずそれをルーペや顕微鏡で覗き、種類を同定して記録する、というもの。

これによって、普段何気なく踏みしめている私たちの靴の下に
小さな生き物たちの世界がどれほど豊かに広がっているか、ということを実感させるという、
今考えればかなりマニアックな内容。
こんな「ツルグレン装置」なんぞを開発したツルグレン氏、絶対にマッドなサイエンティストに決まってます。
ちなみにわれわれのグループでは、
クモ(2種類)、アリ、コムカデ、ワラジムシ、小さなダンゴムシ、何らかの甲虫の幼虫、
それにあまりに小さくて分かりにくかったのですが恐らくトビムシの仲間、などが確認されました。

P1040505

「ツルグレン装置」。この写真ではたまたま屋外のため、電球の代わりに紙を燃やしている。
この熱と乾燥を嫌がって生物が下方のカップにポトリ、ポトリと落ちる、という何ともマッドな装置。

これは二日間にわたる実習の一部ですが、
そして二日目などは一日目にも増して「濃ゆい」内容の実習でしたが、
結局のところこれらの実習を通して講師の方々が訴えられたかったこと、それは

「この世界の生物の多様性を実感することで、私たち一人一人の人間がどれだけ謙虚な生き方を模索するか」

ということなのだと思いました。

この世界は、人間のためだけにある訳じゃない。
それを身近に実感できた貴重な二日間でした。

ではでは、またまた 

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本日の一枚

P1040565

北本自然観察公園の入り口付近にて。スゲの仲間でしょうか。
排水管を伝ってくる水分を利用しているんでしょう。
植物の多様な生き方の一例として。

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本日のマッド・サイエンティスト音楽

Mulu the Rain Forest / Thomas Dolby (1984)

The Flat Earth The Flat Earth

アーティスト:Thomas Dolby
販売元:EMI
発売日:2009/05/22
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音楽界のマッド・サイエンティストといえば、
真っ先に思いつくのは御大ピエール・アンリ氏 か、この人か。
デビュー曲の「彼女はサイエンス」を憶えていらっしゃる方も多いのではないかと思いますが、
当時、よく「マッド・プロデューサー」なんて呼ばれてましたね。

後に、坂本龍一氏などとも競演して話題になったりしましたが、今どうしてるんでしょか。
もしかして、本当にマッド・サイエンティストになってたりして・・・。

この(正規盤としては)2枚目の『地平球』ですが、
デビュー作のニューウェーブ・テクノっぽいダンサブルな作風から一転、
アコースティックな楽器をフューチャーして大人な雰囲気に終始していて、
今聴いてもまったく色褪せていない。

その中でも 「Screen Kiss」 やこの 「Mulu the Rain Forest」 は、
霧の立ち込める真夜中から朝方にかけての一日のうちでもっとも神秘的な時間帯を
そっくりそのまま凝縮したかのような、稀有の傑作、だと思う。

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