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2010年3月27日 (土)

サクラソウとトダスゲ、そして竹ヤブ

ちょうどひと月ほど前の記事、「「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。」で紹介した、
サクラソウとトダスゲの様子をちらっと見てきた。

浮世の煩わしさ (This Mortal Coil) にかまけて、ほとんど記憶の辺縁部 (marginal) へと追いやられていた出来事。
果たして、あのいかにも頼りなく所在無さげな小さな苗たちは、このひと月間にどのような変貌を遂げたのか。

立ち入り禁止の柵の外側から、おそるおそる覗いてみる。

・・・あ、いるいる。

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ひと月前、娘といっしょに植えたサクラソウ。
なんだ、ちゃんと根付いてるじゃないか。

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とっても元気そう。
嬉しそうに、陽の光を一身に浴びてる。
小さな子供が、太陽に向かって両手を広げているよう。

ひと安心。

まだほとんど殺風景なだけの地面を一心不乱に写真を撮っていると、
散歩中の老夫婦がいかにもいぶかしげにファインダーの先をのぞきこむ。

「・・・?」
「どこにお花が・・・?」

おそらく、彼らの目に僕は意味不明な男に映っただろう。
まあ、いい。

さらに気になるのは、トダスゲ。

よーく目をこらさなくては分からなかったものの、
おお、出てる出てる、芽が、力強く。

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よかった。

周辺の林(といっていいか分からないが・・・) 、に目を転じてみる。

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竹の柵に行く手を阻まれた、タケやシュロを中心としたヤブが背後に延々と続く。
ジャングルみたいだが、寒々しい光景。

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死んだ竹林。

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本日の浮世の煩わしさ音楽

Song to the Siren / This Mortal Coil
Another Day / This Mortal Coil

(ともに1984)

アイヴォ・ワッツ率いる4ADというレーベルのコンピレーション、 『It'll End in Tears』 において、
そのアイヴォが録音中に感動のあまりむせび泣いたと伝えられる
エリザベス・フレイザー (from コクトー・ツインズ) の抑えた絶唱、
「Song to the Siren」。

このアルバムには、とても幸いなことにもう一曲彼女をフィーチュアした曲がある。
「Another Day」。

アンプリファイされた弦楽四重奏のみを背景に淡々と、しかもこれ以上ないほど甘美に歌い上げる。
オリジナルのロイ・ハーパー盤を一気に軽々と凌駕してしまっている恐ろしい音楽。
言語を絶する美しさ。

It'll End in Tears It'll End in Tears

アーティスト:This Mortal Coil
販売元:WEA Japan
発売日:1998/07/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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コメント

 サクラソウすくすくと育ってほしいですね。花が咲いたら、また、写真をUPして下さい。トダスゲとはどういう植物なのでしょうか?よく知りません。また、どこかでご紹介下さい。

 This Mortal Coilをyou-tubeで検索してみました。静かないい曲ですね。
「Song to the Siren」
http://www.youtube.com/watch?v=4mUmdR69nbM
「Another Day」
http://www.youtube.com/watch?v=N6vW2uWsro0

 この女性がエリザベス・フレイザーですか。美人ですね。歌い方が何か、コーランの朗唱しているよう。

投稿: しんちゃん | 2010年3月28日 (日) 08:13

しんちゃんさん
コメントありがとうございます。

「トダスゲ」 (Carex aequialta) は、もともとはこの近辺で生息していたカヤツリグサ科のスゲ(カレックス)の仲間で、いってみれば雑草みたような感じですが、いったんは絶滅したと信じられていたのが近年朝霞のあたりで生息が確認され、一部が移植されて増殖されつつある植物です。
当然レッドデータブックにも載っている希少種です。
なので、現場で担当のお兄さんに「ひと株ください、家で育てるので」と言ったらニベもなく断られてしまいました。当たり前ですよね 

エリザベス・フレイザー、youtubeの動画、ありがとうございます。こんな映像が残っているなんてまったく思ってなかったので、ただただ感激しています。
僕にとっての歌姫はマドンナでもビョークでもなく、ましてや浜崎あゆみでもなく、断然このエリザベス・フレイザーなんです。今も昔も。

投稿: FuManchu | 2010年3月28日 (日) 10:15

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