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2014年2月12日 (水)

ヤドリギ紀行 多摩篇

久びさの投稿です。
先日、野暮用で多摩市に行くことになってついでにヤドハンしてきましたの記録。
多摩丘陵はなぜだかヤドリギが数多く生息しているので。

01
途中の多摩市役所近くで、早くも第一ヤドリギ発見。幸先よし。

用事をすませ、車を走らせていると遠くからでもすぐに分かるまん丸い2つの影。
きたきた、さすが多摩丘陵。ただし車で近づこうとすると視界から消えたりする。

02
野津田神社境内のケヤキ。
よく見たら小さいのも含めて5株。う、電線ジャマ。

続いてそのすぐそばの薬師池公園へ。
園内の「萬葉草花苑」なる植物園の木に憑いているとの情報を仕入れてあったので。
2~3日前に降った大雪がまだ完全に残っていて、歩きづらいのなんの。

03
あったあった、ひと株だけど低い位置にあってなかなか立派。
ホストの株もとにはなんとネームプレートが。

04
ヤドリギの説明プレートなんてなんかいいね。

ちなみに「ほよ」とはヤドリギの古名。「ほよ」とか「ほや」とか言ったらしい。
たぶん、ほやは「火屋」で、ヤドリギの実を灯りに見立てた名なのかな、と。これは憶測。
で、ほやを「保夜」と漢字書きしたことから「ほよ」の読み方が派生したのではなかろうか。
ちなみに海にいて食材になるいわゆる「ホヤ」は、ヤドリギの古名と形が似ているために採られた名称だとか。
それにしても、何も知らないでここに来た人は「この木がほよ??」となるんではなかろうか。

05
別アングル。うーん、美麗。

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近くにはマンサクが満開です。

けっこう広い公園をひと回りして、入ったところとは別の出口から出たところ、遠くにはっきりとまん丸い複数の影が。
興奮を抑えきれず、そのまま坂道をぜえぜえ言いながら歩いていったところ・・・。
なんと、さっき見た神社に出ました。行き帰り、小一時間のロスです。アホか俺は・・・。
まあいい。

さあ次。
実は、この辺りの地図を見ていて、「ここだぁっ!」と声を上げた場所があるです。町田市大蔵町。
小田急線鶴川駅から西に2kmほどのところ。
地形が入り組み、近くに川(鶴見川)が流れていて、道幅が狭く、神社仏閣も多い。公園もある。
ない理由がない。ある理由も別にないが。

07
打ちっぱなしゴルフ場の駐車場近く。りっぱなケヤキとヤブツバキ。鳥居の大きさからその立派さが伝わるでしょうか。
このケヤキに憑いていてほしかった・・・。

しばらくてけとーにテクテク歩いていたら、あったあった。雑然とした共同駐車場の一画のケヤキに一株。
しかしあまりフォトジェニックではなかったので写真は割愛。

08
さらに川のほうへ降りていくと、民家と鶴見川の間に影。こちらは二株。
なんか、古そうな家屋に萌える。

やはり思ったとおりこの辺は多いな、俺の勘もなかなかのものだなどと自己満足も束の間、こんどは歩けども歩けども見つからず。しかたないので他のものパシャパシャ写真撮る。

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畑は冬と春が仲よく同居していました

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ひなびた建物

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なんで???

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住宅の擁壁に枝垂れ性のコトネアスターとローズマリー。なかなかいいアイデア。別の季節に来てみたい

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擁壁の排水溝に植物の生きざまを見る

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なぜかツルニチニチソウが咲いていた。ふつうは5月ごろ

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この街区全体が高台になっているので、ところどころでこんな光景

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別だん興味のない木も、なんとなくお洒落に思えたり・・・。カクレミノ

・・・結局、この街での成果は上の2ホストのみ。今思うと、春日神社とかお隣の金井町とかまで足を伸ばすべきだったが後悔先に立たずんば虎児を得ず。

気を取り直して、次なるターゲット地、日野市へ。
東豊田の「若宮神社」にヤドっている情報があるので、とりあえずそちらへ向けて。

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途上、町田市小野路町あたりで一個体

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豊田の矢崎橋付近にて。
なかなか立派なケヤキの古木2に、それぞれ3個体と2個体。

で、いよいよ目的の若宮神社へ。しかし、残念ながら確認できず。
「ある」という情報のところになく、情報のないところにある不思議。
ヤドリギはいつも、われわれ人類の裏をかくことが得意な植物なのである。

で、肩落としつつ神社の境内を出てふと見やると、線路越しの2~300m先の雑木林に明らかにヤドリギらしき影が。しかもたわわ!
急いで車に戻り、早鐘のように高鳴る胸を抑えつつ、その場へ。そこは、黒川清流公園という緑地帯なのでした。

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こんなふうにいくつかの株が数ホストに憑いているのをすぐに確認。
ホストはケヤキ、エノキ、サクラ。

・・・で、さっき見たあのたわわにとり憑いたやつは?
あった。公園の北側、一段高くなった場所・・・。

20  
すごい。
冬の夕方、しかも曇り空のためあまりいい写真が撮れなかったけれど、ざっと1本のケヤキに50個ほどヤドっている。
今まで見てきたヤドリギで1本の木に憑いた数の最高記録だ。

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きれいな実も。

最後にこんな景色が見られて、とても幸せな一日だったのでした。
この日、この公園だけで7ホスト、一日しめて計15ホスト。なかなかの戦果でありんした。

帰宅して「ヤドリギマップ」に記載。
ヤドリギの道はかくも果てしないのでありました。


・・・ではでは、またまた

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