カテゴリー「 園芸」の36件の記事

2014年4月13日 (日)

春、アケビを食べる

自宅玄関の鉄柵にからませている植物がある。アケビ。

  アケビAkebia quinata、アケビ科)、そこらに普通に生えてるツル性落葉低木。

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数年前、近くの公園で挿し穂を採ってきて挿したらついた。
今では春になるとわんさと葉を茂らせ、あっという間に緑で覆う。

生育力旺盛すぎて数週間に一度は手入れしなければならないのがやっかいだが、それさえ厭わなければ優秀な緑化植物だと思う。

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ほっとくとこんなふうにどんどん新たな芽が伸びて見苦しいったらありゃしない。
で、上の画像のように散髪してやるのだ。
すると、芽に栄養がいくことがなく、古い枝が瑞々しさを失わないのだ。

・・・と、信じている。

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散髪された髪。じゃなくて新芽。

アケビはフジみたいに極端に蔓がぶっとくなって絡まる木を枯らすなんてことはないと思うけれど、山ではたまにほかの木の枝の上のほうで蜷局(とぐろ)を巻くようにわんさか繁っているのを見る。
一般の家ではほっとくと凶暴化して二階の屋根までのぼっていってデジタル放送用のアンテナを覆い尽くしたなどという噂も聞く。
真夏に電柱の支柱(黄色いプラ素材のやつで覆われているヤツ)に巻きついて、クズ(葛)みたいに凶悪化しているのを見たこともある。

なので、自宅やなんかで園芸あるいは緑化植物として利用するときはそれなりの覚悟がいる。
朝の出がけ、夕の帰りがけには必ず様子を見て、必要ならば手を入れてやらなければならない。

なんて書くと敬遠されるかもしれないが、たとえば早春に咲く花は信じられないくらいかわいらしいし、ご存知のとおり秋には紫色した甘ーい果肉の実が生る。
残念ながら我が家でその味を楽しんだことはまだないのだけれども。

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3月中~下旬、こんなかわいらしいクリーム色したつぼみがたくさんつく。
薄くて黄緑色の葉も人目をひくのに十分。

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しばらくすると花がひらくが、雄花と雌花があるのでおもしろい。独特の甘い香りも楽しめる。

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雨の日の朝。

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こんなふうな白い葉の品種を思わず買ってしまった。
調布の神代植物公園に売られていたのだ。

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これは同じアケビの仲間のムベ。これは常緑。
新芽は子どもの手みたいでかわいい。もうすぐ目立たない白い花を咲かせる。

本題からそれるが、このムベを道路と道路の間の緩衝地帯の鉄柵に緑化用として低くからませようとしているのをたまに見るけれども(世田谷とか大田区あたりに多い)、まったくといっていいほど成功していないように思う。
ヘデラやテイカカズラみたいに万遍なく覆ってくれるというわけにはいかず、成長するにつれて株元からどんどん禿げあがってしまい柵の上の方だけを覆うことになってしまうのだ。
結果的に目隠ししたいところがすかすかという無残な事態になっていることが多い。

で、アケビの話。
先ほどちょくちょく手入れすると言ったが、そのときに切られた新芽は食べられる、ということを最近知ったので、さっそくやってみた。

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沸騰したお湯にさっと通し、鮮やかな緑色に変わったころさっとザルにあげて水に晒し、さらにためた冷水に数時間ひたして苦味を抜く。
で、食べやすい長さにザックリそろえて生卵、お好みでマヨネーズ、醤油。

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できあがり。

はじめて食べるアケビの芽。なかなか旨い。
たまに古くなった茎が筋ばって固いが、吐き出せばいい。
柔らかい部分の食感はしゃきしゃきしてイケる。ほんのりとした苦味がまたよい。
まさに、春の味覚。

はじめ調理法(というほどのものでもないけれど)を目にしたとき「え、タマゴ?」と思ったけれど、思いのほか苦味を軽減してまろやかな味にしてくれる。
どこかの郷土料理のなのかな。

お父さんの晩酌のお伴に、いかがでしょう。

ではでは、またまた

追記。

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新緑のアケビ。本年度のベスト・アケビショットです。

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2012年1月12日 (木)

「落しもの園芸(旧クソ園芸)」完成!

前回の記事の続き・・・

・・・の前に、例の「クソ園芸」なる呼称問題についてですが、
あるお方から「落しもの園芸」はいかがでしょうか、との建言がありましたので、
素直でとおっている僕はあっさりそれに従うことにしました。
ただし、インパクト重視という当初のポリシーを捨てるのもなんなので、
うしろに旧名をつけるという折衷案ということで。
つまり、

   「落しもの園芸(旧クソ園芸)」!!

これで決まり。なかなかいいんじゃないでしょうか。
痛いところと痒いところ、両方を同時にケアする名案ですなあ。

さてさて。
その「落しもの園芸(旧クソ園芸)」を実現させるべく、
まずはかぐわしい
落しものたちを受け止めるやわらかな大地、
植物たちの揺りかごをこしらえなければ、ということで。

プランター作りです。

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2x8材を仕入れます。塗装がめんどうなので、あらかじめ防腐剤塗装済みのものを購入。
意外に高いなあ・・・(泣)。

02  03
ギコギコ、トンテンカン、ギュルル。

04  05
大枠は出来上がり。
完全に日曜大工のおじさん状態。

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ときおり、いやけっこう頻繁に寸法のズレが生じます。
いいんです、最終的につじつまが合えば。

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はい完成(はやっ)。
底はいちばん腐りやすいはずなので、取替えられるように板をはめ込んだだけの作りに。

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で、水は透すけど土は出ていかない「透水シート」を敷きます。
余っているもの処分市。

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余ってるもの、まだあります。
完全無機質土壌、めんどくさがりにはうってつけの保水力、「ネニプラス」。
こんな土で育つの? と思われるムキもあるでしょうが、実は去年実証済み。だいじょぶ。

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化粧として普通の土を敷き・・・

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水飲み・水浴び用の水鉢、鳥のエサ置いて、さあ完成!
さあいらっしゃい小鳥さんたち。

・・・ところが、なかなかお客さんはやってきません。

『小さなビオトープ・ガーデン』のご著者の泉さんによれば、

お客さんは、忘れた頃にやってくる。
果実食の連中を呼びよせる前に、
スズメとかが来るようにすると警戒を解いてくれるのが早まるかも

果実食の連中を呼ぶには、エサ台に林檎の皮や芯、
イチゴのヘタ、白菜なんかの野菜クズとかを置くのでも良いです。
古くなったら取り替えてね


とのありがたいお言葉をわざわざこの「落しもの園芸(旧クソ園芸)」用に賜わりました。

すると。
設置して10日ほどたったある日、メジロとシジュウカラがつがいでやってきました。
どちらも水浴びまでしていったのにいたく感動。
利用してくれたのね!

ただ、意外にもスズメがなかなかやってこない。
やっぱり警戒してるのかなあ。
地面にベタに置いただけなので、ネコを警戒してるのかもなあ・・・。

もうちょっといろいろと改良の余地がありそうなので(エサを空中にぶら下げられるようにしたい、など)、
冬の間、様子を見る毎日が続きそうです。

ではでは、またまた

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2012年1月 6日 (金)

新年からクソの話をしよう

新年明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをひとつよろしくお願いいたします。

・・・などと差し障りのない年初の挨拶などしつつ。

毎日寒いですね。
こちら南関東ではおかげさまで今のところ雪の降る気配はありませんが、
朝起きる時間はまだお外はまっ暗。
庭を見回しても生きものの気配がほとんどなく、さびしい限り。

「冬には冬の美しさが」などとおっしゃる向きもありましょうが、
正直そんな「出来た」人間でない僕は、毎日がつまらないつまらない。

かろうじて早朝、小鳥たちが数羽やってくるのが楽しみなくらいでしょうか。
ということで今年もまた小鳥用のエサ台でも作ろうか。
でもなんとなく去年と同じではつまらん。

・・・で、いろいろ考えた末に思い立ちました、その名もズバリ、

  「クソ園芸(仮称)」!!

単に小鳥のエサを庭に設置するのではなく、大っきなプランターの上にエサを撒き、
いらっしゃった小鳥さんたちが置いていくことになるであろう「お土産」から発芽した植物を
積極的に育ててみようという種子、いや趣旨。
一石二鳥三糞とでもいいましょうか(いいませんね、はい)。
もちろんクソなんてタダですからね。
どんな植物が出てくるか、ひじょーに楽しみです。

ちなみに「クソ園芸」なる名称についてですが、
「クソによる園芸」という意味と「ほとんどクソみたいな園芸」というどちらかといえば自虐的な命名。
実はとあるSNS上で、約2名様よりあまりにもあんまりな名前、とのご指摘を頂戴しました。
しかしながら、こういうのはすべからく「いかにキャッチーな名前でハートをわしづかみするか」が命だと思い、
今のところそのまま使っています。
ただし、より趣旨に添っていながら覚えやすくてなおかつキャッチーでハッピーな名称があれば、
そちらを採用するくらいのフレキシビリティを持つのにいささかもやぶさかではありませんので、
さしあたり「(仮称)」を付けておくことにします。

で、夢の実現のため、まずは大きなプランターを用意。
・・・と思ったんですが、市販のプラスチックのプランターはどれも意外なほどに小っさい。
しかたなく、例によって自作することにします。

というわけで、プランターの自作については、次回。

ではでは、またまた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の一枚

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ベランダの鉢植えのイヌザンショウが、
「今年もどうぞよろしくお願いいたします。」

と言ってます。

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2011年11月24日 (木)

グリーンサム気分

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家の西側にずーっとほっぽらかしされていて見るも無残な樹形になっていた鉢植えのレモンゼラニウム。

レモンゼラニウム : センテッド(匂い)ゼラニウムの一種。
ゼラニウムとは言われるけれどゲンノショウコなどのフウロソウ属とは異なり、
ペラゴニウム属という分類になるらしい。
原産は南アフリカあたり。

植物に興味を持ち始めてまだ間もないころ、
とあるハーブ園(確か「生活の木」とかいう入間のお店)で苗を購入して約3年。
当時、葉っぱを指で揉むと強烈な匂いのするハーブの類に惹かれ、
中でも特にこのゼラニウムの強烈なシトラスレモンな香りにとり憑かれて
毎日のように匂いを嗅いでたっけ(遠い目)。

このセンテッド・ゼラニウム類にはほかに
リンゴ、ミカン、イチゴ、ライム、バラなどの香りのするのがあって、
ハーブ屋さんに行けばいちいち匂いを確かめられて楽しい。

そういえば料理やハーブティーに、なんて言われて調子に乗ってお茶にしてみたけれどひどく不味かった。
入浴剤としてお風呂に入れたらとても爽やかでなかなかだったけれど、
ハードボイルド園芸家としてはこういう趣味はあまりないのでこの話題はこれくらいに。

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ハーブなんていうと聞こえはいいけど、株元見れば分かるように木だな、こりゃ。

まあ極端に強い植物で鉢植えなのに水もほとんどやらないで今まで生きてきたこのペラゴニウム。
説明書きに非耐寒性などと書かれてることがあるけれどうちでは余裕で冬越え。
冬になったら部屋に取り込むなんてことしたことない。
そもそもそんなもの栽培しない。面倒だからネ。

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葉や茎に(匂いを嫌ってか)虫もまったく寄り付かないし、
思い出したように咲くピンクの花もさほど面白みがない。
何しろ、蜜を求めて昆虫がやってきたところを見たことがない!
つまらん。

・・・などと悪口ばかりだけれど、ともあれ思い入れのある植物ではある。
というわけで9月の半ばだったか、いいかげんみすぼらしいので株を更新してやることにした。
葉っぱはまだそこそこみずみずしさを保ってるみたい。
それにしても何と強烈なレモンの匂い。

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テキトーなところでばさりと切ってやり、バケツで水揚げ小一時間。

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なぜだか手元にあった挿し木用の用土を準備。
種まき用に買っておいて忘れてたヤツに3~4本の挿し穂をブスリ、
たっぷり水遣ってはい完了。
いくら強健な植物とはいえ、しばらくは水切れ注意。

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2か月後。
下葉が枯れたりしたけれど新しい芽も出てきた。
試しに一本抜いてみませう。

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うっ、まだ根っこが出かかったばかりですた。
つうことで残りは来年の春から夏までほっとくことに。


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抜いちゃったやつを元の鉢に植えてやりました。

この写真から10日くらいたってるけれど萎れる気配まるでナシ。
何と簡単な挿し木でしょう。
これで成功したからって他の植物も同じように、というワケにはいかないんだよなあ。
もしかして自分ってグリーンサム(「緑の指」)の持ち主なんではと
気持ちよく錯覚させてくれる植物であります。

ではでは、またまた

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2011年11月 4日 (金)

フラクタルガーデン講座

報告が遅くなっちゃいましたが、この間の日曜日、狭山丘陵の一画、武蔵村山市の都立野山北公園にて
「里山ガーデナー講座・生態系との新しい調和を考えよう」という講座に参加してきました。

今回、「春編」に引き続き二度目の参加。
講師はおなじみ、「小さなビオトープ・ガーデン」の著者である泉健司先生。

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午前中、都内ではまれにみる豊かな自然が残された都市公園である本公園を一通り散策しながら、
そこに息づく植物たちや昆虫、動物たちの生息状況を概観。

01  02
色いろ写真撮ったんですが、あちこちにすでに投稿してるんでこれくらいに。

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コブナクサを使って生まれて初めて「草木染め」も体験しちゃいました。
なんだかはっきりしない模様になっちゃいましたが、ご愛嬌ということで・・・。


さて、午後の講義でうかがった目新しい概念、「フラクタルガーデニング」。

聞き慣れないいっけん小難しそうな言葉ですが、
要は植物を植えるときに、できるだけ「自然」に近い配置に並べましょうよ、ということ。
そうすることによって、よく見るお花畑みたいにお行儀よく草花が整列した花壇よりも、
そこを見る人がより心地よく感じたり、そこにやって来る生きものたちがより利用しやすくなったりしますよ、ということ。

直線よりも曲線を、単純よりも複雑を。

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大きな道路脇や駅のロータリーなどでよく見る光景。
別段これがダメだってわけじゃないんですが。
こういうの、毛氈花壇っていうそうです。

では、「自然」だと感じられる配置とは、具体的にどんなふうに並べればいいんでしょうか。
で、ここで「フラクタル」という概念が登場するわけです。

「フラクタル」。
ごく簡単に言えば、自然物の形成原理は「自己相似形」にあるということ(よけいに分からん !?)。
つまり、一見複雑そうに見える海岸線や雲の形、山の稜線、それに植物の枝や葉のつき方や花びらの形にいたるまで、
それら自然界のものは総じてあるひとつの単純な「形」を繰り返し模倣することで出来上がっていますよ、ということ。

下の図をクリックしてみてください。

06_2
「雪片曲線」。フラクタル図形の中でもごく単純な例。
いわゆる「コッホ曲線」の始点と終点を一致させたもの。
面積は有限だけれども、複雑さを増すほどに周囲の長さは無限に。

つまり、ただの直線はどこまでいっても直線にすぎませんが(数字の0に何を掛けても0にしかならないように)、
そこに何らかのきっかけ(「ジェネレーター」)を与えてやると、
それを自己増殖させるだけで複雑な形態を生み出すことが出来ます。

07  08
自己相似的増殖の例、シダ。

あらゆる自然の形態は、この小さなジェネレーターをきっかけにしたごく単純な繰り返し作業の成れの果てだ、
ということが出来るかもしれないのです。

ちなみにこのフラクタルなる数学上の概念、もう十数年前、
中沢新一氏の本で読んでかなり関心を抱いてはおりました。
   
   

雪片曲線論 (中公文庫)
Book
雪片曲線論 (中公文庫)
著者 中沢 新一
販売元 中央公論社
定価(税込) ¥ 820

事実、対象がよく見えるようになればなるほど不規則性が増大し、対象がはじめ持っていたなめらかさは消えうせ、しだいに断片化しはじめるという性質は、少しでも注意深く自然観察をした者なら、誰でも知っていることである。ルーペや顕微鏡を使って鉱物や植物の膚をのぞいて見るのもよいだろう。すると、すべすべに見えた金属球の表面が、まるで複雑なあばた顔であることがわかってくる。(中略)観察のスケールを小さく、小さくしていけばいくほど、不規則性は増大し、対象は「フラクタル化」していく。自然はしだいに巨大な怪物と化していくのだ 「雪片直線論」より

そして、自然のカタチの大もとにこの「フラクタル構造」があるのだったら、
実際に人が「自然」を擬似的にこしらえる時にも、この原理を頭の隅っこにおきつつ作業してやれば、
少なくとも「不自然な自然」みたいなことから免れることができるのではないでしょうか。

例えばせっかくたくさんの苗があるのだったら、
お行儀よく一列に並べるんではなく(ポール・スミザーさんの言葉によれば「軍隊の行進」)、
できるかぎりそれらをフラクタル的に配置してあげれば、
植えられた土地や地面自体がそもそもフラクタル構造を持っているわけだから、
あとは当の本人たちが自分の位置を自然の生理に合致するように振舞うでしょう。
しかもよく見るような一年草ばかりを使った花壇よりも、宿根草をメインに使ってやることで、
植え替えの手間のかからないより自然な植栽が完成するというわけです。

泉さんが関わってらっしゃる長野県佐久市の「パラダ」におけるフラクタル・ガーデンの例がこちらからご覧いただけます。

そして泉先生がもっとも強調していらっしゃったこと、それはこうして複雑でランダムな配置をすることによって、
それらの隙間に小さな生き物たちの棲息することのできる「場」(ニッチ)が幾何級数的に増えていくということです。


「植栽をフラクタル構造にしているのは、異なる植物の作り出す入り組んだ境界が、
 様々な生き物の住みか(ニッチ)を効果的に作り出せるからです」
(泉さん @BiotopeGarden の最近のツイッターでのつぶやきより


R0018525  R0018526_2  
その場でちょっとした実験。
紙をくしゃくしゃに丸めて広げ、そのシワに沿って線を引く。
10回折れ曲げた場合(下)と40回折れ曲げた場合(上)。
丸いシールはそこに暮らせる生き物の大きさと数を表している。
細かく折れ曲げた方ほど多くの生き物がそこをニッチとして使えるのが分かりますか。


逆に軍隊みたいにお行儀よく並んだお花畑では、そこに生息できる生き物の数が貧弱にならざるを得ません。

具体的に植栽するにあたって「フラクタル的に」というのはどういうことなのか、
ということについては泉さんの次のページを参照してください ⇒ フラクタルガーデン講座2

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去年の冬から作り始めたわが家の「ひと坪里山」。

Center_garden_0876  Center_garden_0878
三角形に苗を配置できるほどのスペースはなくて残念ですが、
成長後にできるだけ自然風に見えるように植えてみたつもりです。
どうでしょうか。地味ですねぇ・・・。


あと、こんなこともおっしゃってました。
予算が限られていて思ったほど花苗が集められなかったときなど、
お花畑的に並べたような植え方(列植え)をしてしまうと、どこで予算が尽きたかがバレてしまう(笑)。
フラクタル的に苗を配置すれば、最初は何となくさびしいというだけで、
時がたてばだんだんと隙間を埋めてくれる、と。

なるほど。

生きものたちがたくさん住み着いて、しかもそれにつられてまたたくさんの生きものがやってくる。
そしてそこに植物や昆虫、動物たちを含めた小さいながらも循環する輪ができる。
味気ない都市生活のもとでもそんな環境の中で生活できる喜びを身近に味わえたら素敵ですね。

ではでは、またまた 

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2011年7月21日 (木)

二ヶ月後の「緑のカーテン」

ここのところ記事が微妙に滞っておりますが、気にせずいきます。
ベランダのゴーヤ、続報です。

植え付け時の記事「ついに、「緑のカーテン」なるものに手を出してしまった」。

あれからふた月。
途中で成長点を摘みつつ、少しずつですがそれらしくなってきたような、こないような。

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左が通常の土、右が「ネニプラス」(栄養分ナシの屋上緑化用の土)でそれぞれ植えたもの。

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葉の比較。
どちらがどちらかは、一目瞭然でしょうか(足指注意!)。
でも、栄養なくてもそれなりに育ってます。大健闘です。

で、肝心の「緑のカーテン」としての機能はというと・・・。

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まだまだ昼間の殺人的な陽射しを遮るところまでは残念ながらいってない、かな。
昼間に家にいることが少ないのであまりどうこう言えないんですが・・・。

「ぜんぜんカーテンじゃないじゃん」なんて不平不満もこの暑さで節電の折り、チラホラ・・・。

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それにしても、ツルが撒きつく姿っておもろいす。
生きる力をこんなところに見る。

一義的には陽射しを遮るためっていうのが狙いであることは違いないんですが、
やっぱりゴーヤなんですから、実がなってほしいもの。

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ちょろちょろと咲きはじめてます。
これは雄花ですね。でもよく見ると、雄花しか咲いてない・・・。

ゴーヤはひとつの株に雄花と雌花が別々に咲きます。
で当然実を成らすためには受粉させてやらにゃあならんわけですが、
そのときに必要なのが、小さなムシたちです。
ここは二階のベランダなので、虫たちがやってくるか心配・・・。
まあ来なければ人工授粉っていう奥の手があるわけですが。

でもよーく見るとほら、まだちっちゃな実がすでに出来てますよ!
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ってことはちゃんと虫たちがせっせとお仕事してくれてるんですね。
ひと安心。
てか手間が省けてよかった。

今のところ一番大っきな実。
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実はこれ、「ネニプラス」で育ててる方。
太陽の光から由来する栄養だけでここまで大きくなったのかな。

まあそのうちこちらにも薄い液肥でもくれてやろう。
夏の終わりの収穫が今から楽しみです。

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二ヶ月前はこんなだったんだから、順調なんですかね。
(残念ながら真ん中のオクラはここからほとんど成長しとりませんです・涙)

ではでは、またまた

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2011年5月26日 (木)

ついに、「緑のカーテン」なるものに手を出してしまった

時節がら、わが家もついに「緑のカーテン」なるものを導入すべく、プランターとゴーヤの苗をさっそく用意。

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準備した苗。近くのホムセンに行ったら沖縄のゴーヤ苗は売り切れ。
仕方なく、と言ったら失礼か? 「薩摩大長レイシ」なる品種購入。
ゴーヤ、今年は例年の2倍以上の売れ行きだとか。
みなさん、考えることはいっしょなんですね。

ちなみに左の二株はオクラ(スターディビッド。読みづら)。
オクラ、大好物なもので、つい目がくらんでしまい・・・
ビールのおつまみにも合いそうですしね ^^

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そして、75cm幅のプラスチックプランターを2つ用意。
楽々菜園
」とかいうプランターで、貯水機能つき。
最近は、こんなの出てるんですねー。
特に夏場の水やりがどうしてもおっくうになって、
どうせ結局は水切れさせて枯らしてしまうのがオチなので、
こういうちょっと姑息な(?)手段を積極的に導入してまいります。

毎朝水やりするなんて絶対にゴメンなので・・・。

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こんな感じに水が底部に溜まる。
普通水が溜まったまま抜けない、と聞くと「根腐れは?」となるわけですが、
サイドに細いスリットが入っていて、通気性が保たれる、というスグレモノ。
なんとしても、夏場の水やりのプレッシャーから逃れたい一心で探し求めた一品。
一年モノのつる植物はやたらと水を吸い上げるっていいますしね。

そして今回、この「楽々菜園」を2つ用意したのには、実は深ーいワケがあるのです。
それぞれに性質のまったく異なる土壌で栽培してみて、
植物の成長の度合いやなにかを記録する、という。

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ひとつはこれ。ごくごくフツーの野菜用の土。そこらでふつーに売ってるやつ。
どかどか入れて、足りない分は余ってた腐葉土を足してやる。

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そして問題のもう片方。
出ましたっ! このブログではかなりおなじみの「ネニプラス
」です。
以前作ったコンクリ上の庭で余ったものがまだ80㍑くらいあったので、ちょうどいいのでこれで試します。

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これが「ネニプラス」の表面。
主に屋上緑化などで使用される、真珠岩系のパーライトです。
これ見れば一目瞭然ですが、完全な無機土壌です。
まあ、「土」つうか「粉」ですね。どう見ても。

果たして、こんなで野菜が育つんでしょうか。
まあ無理でしょうね、普通に考えれば。いっさい栄養がないんですから。
確かに、屋上緑化用の中・低木や草本などには向いとりますが、
野菜はどう考えても厳しそうです。

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でもやるんです。

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とっても頼りになるお手伝いさんといっしょに。

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両端にゴーヤ、真ん中にオクラを植え込んで、と。

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二階のベランダに設置して完了。
ここに置いちゃったら日当たりと風通し最悪ですが、
そのぶん陽の光を求めてツルが勝手にぐんぐん伸びていくんじゃないかとの超希望的観測。
オクラについてはこの際シカトです。
だって、一階はもう置く場所ないんだもの。

つーことで、三階のベランダから二階につる用のネットを垂らせば、完了です。




青々と繁った葉の蒸散作用で冷やされた窓辺で、
これまたギンギンに冷やされたビールを片手に、
ゴーヤチャンプルー死ぬほど食う夏を夢見つつ。

ではでは、またまた

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2011年5月12日 (木)

ホスタ! ホスタ!! ホスタ!!!

4月から5月のウチの庭の主役といえば、ギボウシ。
日本の野草だけれど、アメリカなど外国に渡って品種改良されて逆輸入、というパターンはアジサイと似てるかな。

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3月の終わりごろになると、あちこちから竹の子みたいにニョキニョキと姿を現す。

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どんどん成長して、5月にもなると大きいものは直径1メートルぐらいにはなる。
左のやつは「寒河江」という有名な品種。

色や形、大きさはなにしろ千差万別で、どんな庭でも合う品種を探せると思う。
いわゆるシェードガーデンの定番中の定番。
日陰に強いのは、もともと林の下の湿った場所に生えていることが多いため。
その原種は、ちょっと郊外に足をのばせば簡単に見つかる。

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これは確か「ハルシオン」。

形も色もはっきりしているので、視線がいきやすい。
なので、色んな品種をごちゃごちゃと並べてしまうと、
庭というよりさながら品評会みたいになってしまいがちなので注意が必要。

かく言う自分も園芸の店で面白そうだと思えば買って帰ってきてしまうことがしばしば。
帰ってきて植える場所がないことに気づき、呆然と立ち尽くすことになる。

サンダーボルト、パトリオット、レボリューション、ファイアーアンドアイス、リメンバーミー
グレートエクスペクテイションズ、サマーブリーズ、ダンシングインザレイン。

これだけ見ると何だ洋楽のヒット曲か?
みたいに思えるけど、すべて改良ギボウシの品種名。

他にも ビッグダディ、ビッグママ、ゴールデンティアラ、ブルーマウスイヤー、
フラグラントブーケ、フライドバナナ、ステンドグラス、フランシスウィリアムズ
などなどカラフルな名前が並ぶ。とてもヤマトの国の植物とは思えない。

ギボウシ (Hosta、ユリ科)

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6月から7月ごろになると、ああなるほどやっぱりユリ科なんだねおまえは、という花を咲かせる。
上の画像は去年のもの。

ちなみに左のやつはギボウシとしてではなく、新芽を食べるためとして近所の某ド○トで購入したもの。
「ウルイ」といい、山菜としてしばしば春の食卓を彩る。
つまりこれが原種のオオバギボウシ(今年こそ食べようと思ったけれど、結局そのままだな、そういや)。

とても戦略的な形態。

ギボウシを見ていると、水との相性がとてもいいことが分かる。
水やりすると、葉の表面をするするすると水滴がはじかれながら真ん中に吸い込まれていく。
つまり、葉をいっぱいに広げるとその下の地面にはなかなか水分がいかずに土が乾燥する。
そこで、大きく湾曲した葉でするすると水を流し、根っこ近くに送るのだ。

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雨降り後の急な晴れ間などがホスタのシャッターチャンス。

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まるで水滴が楽しげに踊っているようです。

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デスクトップの壁紙にいかが?

ではでは、またまた

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2011年4月28日 (木)

男のための! 里山ハンギング講座

記事タイトル? 
いや別に男性限定ってワケじゃないんですが、タイトル的にキャッチーかな、というだけのことです。
他意はありません。

去年トレーのハイゴケ(這い苔)を手に入れて、
使い道を思いつかないまま春になってしまった。

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たまたまぼんやり目にした本に面白そうなものが載っていたので、真似することにしてみた。

【送料無料】緑のアイデア

『緑のアイデア』 石原和幸

この本で「モス・ハンギング」として紹介されているちょっと一風変わったハンギング・バスケット。
以前多肉植物を使って同じようなもの作ってる(男のための! 多肉のハンギング講座)。

まず、おなじみチキンネットを用意。袋状にして針金で留める。

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水を含ませたミズゴケをたっぷり入れる

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株を入れるところをニッパーで切り、穴を開ける。

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そしたらテキトーに植物をねじ込んでいく。
ポットの土はそのままだと穴に入りづらいので、洗っちゃう。

写真は斑入りカンスゲ(ベアーグラス)、リュウノヒゲ、フッキソウ。
全部余りもの。余りもの処分市。

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ここで百均とかで手に入るUピンを使い、
ハイゴケをミズゴケにぴったりとくっつけて差していく。
そんなもんわざわざ買わないでも、針金曲げればいくらでも作れちゃうのね。

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それにまたコケだってそこいらでいくらでも手に入るなーと。
まあいいや。

取っ手をつけて、はい完成。

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玄関のネームプレートにかけてみた。
水をたっぷりやると、けっこう重たい。

ほかに使っている植物はツワブキ、タチツボスミレ、イワシャジン、黄金フウチソウ、
挿し木で増やしたアケビ、挿し木で増やした黄金テイカカズラ、斑入りカキドオシ、正体不明のシダなど。

「植えてからしばらくすると、植物がどんどん伸びてきて味が出てきます。
 コケの部分に花の咲く野草の種などを少しまくと、新しい芽も出てきます」(前掲書)。
楽しみ。

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それにしてもなーんか野暮ったいなあ。
まあ一作目からそうそううまくいかないさ、と自分を慰める。

ちなみにこのハンギング、ミズゴケはかなり乾きやすいシロモノなんで、
毎日一回は必ずたっぷり水やりしないと、あっという間にカラカラになってしまうのが難点。

今度別のを作るときは工夫の余地あるかもしれない。

ではでは、またまた

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2011年4月21日 (木)

カタクリ = トランスパシフィック

四月も半ばをすぎてここ関東平野ではカタクリはもうおしまいの季節。

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芽だし。

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ぐんぐん伸びて、あっという間に花をつけた。

こんなふうに花弁がそっくり返るのがカタクリの特徴だけれど、
これは日中の陽の光が差しているときだけ。
あとは、ぼんやりした風情。

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これは今月はじめ、狭山丘陵の野山北・六道山公園のボランティアに行ったときに撮ったもの。
この日は残念ながら曇り空だったので、ぼんやりとうなだれている。
むしろスゲの穂がきれい。

わが庭には、球根で売ってるのをいくつか入れたのだけれど、
やはり気候や土地が合わないためか出てこなかったり、
咲いても次の年は跡形も無く消えてしまったりもする。

カタクリの育て方として必ず出てくる「春に日が当たって夏は涼しい場所」
そんな都合のいい場所はどうやったって見つけられっこないわが庭。
やっぱり、気難しい「スプリング・エフェメラル(春の儚い命)」を庭に招くのはムリがあるのか。

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この写真は去年の春に群馬の「赤城自然園」で撮ったもの。
まだ葉を茂らせていない落葉樹の林床。この時期だけは陽の光を独占できる。

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4月21日現在、花をつけたいくつかの株のうち、たった1株のみタネをつけそうな予感。

ごく一般的な紫色の花をつけるカタクリ(Erythronium japonicum)は、
学名どおり日本の固有種。英名は「katakuri」。
比較的涼しい土地を好むため、うちのような平野部では夏場にだめになることが多い。

保護活動が盛んなギフチョウが好む花。

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去年の春八ヶ岳倶楽部におじゃましたとき、
満開のカタクリの群落の間をヒラヒラ飛ぶギフチョウを見て感動したことを思い出す
次なる奇跡 : 八ヶ岳倶楽部訪問記 (2)
参照)。
そんな風景がうちの庭で見れれば最高なんだけどなー。

あるサイトによれば、
「カタクリは栽培容易とはいいがたく、市販品には山採り株が多いため栽培はおすすめしません。
 ‘パゴダ’のような丈夫な園芸品種を選ぶか、時間をかけてタネから育てるとよいでしょう」
とある(ただし、タネを植えて花を咲かせるまで8年ぐらいかかる!)。

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で、こちらがアメリカから園芸用に入ってきたその「パゴダ」 (Erythronium pagoda、キバナカタクリ)。

外国産の植物の多くがそうであるのと同じく、この「パゴダ」も日本産に比べて強健な印象。
一日に30分ぐらいしか日照時間のないところで、年々勢力範囲を拡げている。

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太陽に透かすととてもきれい。

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下からのぞきこむと、どちらも中心部にはギザギザした模様が。
八ヶ岳倶楽部の柳生真吾さん言うところの「昆虫を誘う妖しいネオンサイン」。
この部分が、ある種の昆虫の眼にはとても魅力的に映るらしい。

「ちょっと一杯寄ってこか」ってなもんでしょうか。

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蕊(しべ)につかまって羽をばたばたさせながら蜜を吸うチョウチョが、
残念ながら今年も見られなかった。

ではでは、またまた

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