カテゴリー「 緑化」の9件の記事

2010年8月30日 (月)

百年の森をつくる (2)

ロープウェイで5分ほどで山頂へ。
そこからちょっと下った場所が今回の作業場。

01

記念看板。

眼下には、長瀞の町並みが広がる。

02

さて、いよいよ草刈り開始。

1.5mほどの柄の鎌を使う。
要領をよく聞いて・・・。

03

どうしても、腕だけで刈ろうとしてしまう。
「もっと体全体で引かなくちゃ」。
大先輩からのお言葉が後ろから。なるほど。

傾斜40度はあろうかという急な斜面での作業。
しかも、真夏の炎天下。
もうここに立っているというだけで、汗がとめどなく噴き出てくる。

04

おっと、危ない。
ぼんやり作業していると、せっかく植えられた苗木にまで手をかけそうになることがある。

05

事実、別のボランティア員がハウチワカエデの幼木をザックリと思い切りよく刈ってしまう光景にも出くわした。

「まぁまた、根っこさえ残ってれば下から生えてくるから、大丈夫よ」。
あ、そうなんだ。

06

中には、こんなふうに枯れたみたいな幼木も。
でも、根元からはこんなに元気そうな葉っぱが。

07

刈る対象、いわゆる「雑草」は、主にススキなどのイネ科、スゲなどのグラス類、
それに

08

触れると臭い「クサギ」(僕はアーモンドの香りだと思うんだけれど)、
などもろもろ。

09_2 10 

ほっておくとあっという間に大きく育ってしまうキリ、外来種のヨウシュヤマゴボウ。
躊躇せずに、ザクザク刈ってゆこう。

無闇に草を刈っていると、あちこちから小さな生き物が飛び立ってゆく。
「ハタハタハタ・・・」。

11  12

日陰がないし、下を向いて作業に没頭するので、わりと簡単に熱射病的な症状があらわれる。
この感覚、この間子供と「ヒマワリ大迷路」に四苦八苦した時と同じだ。
呼吸が上がり、視界が狭まり、手足の先が痺れてくる。

小まめに休みを入れないと、本当に危険だ。

13

「ふう、生き返る」。

14 15   

なんという空の青さよ。

結局、実際の作業時間、約2時間のうち、ほとんど半分ぐらい休んでたかも。

16_2

ふと見ると、野生のキキョウが咲いてた。

さーて、今日はここまでにしようか。
嬉しい声がかかって、作業終了。
この暑さの中だ、思ったよりハードな仕事と感じた。
もう、汗ダク。けっこうくたびれた。

昼食を各々摂って、いざ下山。
帰りは徒歩で。

17

ボランティアの一人が、スズメバチの巣を発見。
まだ小さい巣だ。

18

ハチがぼんやりとしか映ってないのは、やはりさすがに腰が引けてたんだろうか !?

というわけで、こういう地道な作業によって、美しい山は守られているのだと実感できた一日でした。

ではでは、またまた 

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月26日 (木)

百年の森をつくる (1)

先日、埼玉県のNPO法人「百年の森づくりの会」の主催する
「宝登山の森づくり」の下草刈りなるイベントに参加してきた。

近場でお手ごろに森づくりに参加できるところを探していて、たまたま見つけたイベント。
以下、ホームページより。

「『百年の森づくりの会』 では埼玉の母なる川 『荒川』 流域における植林活動を通じ、森林の持つ多面的機能を学ぶと同時に、森林の恵みを享受し、山村の人々との交流を促進して、森林文化の復興と山村の活性化を図り、健全な森づくりの推進に貢献することを目的としています」。

ふむふむ、なるほど。

年会費は二千円。
一日につき5円50銭でかけがえのない地元の森づくりのお手伝いができる。
安いもんじゃあないですか。

件の宝登山は、荒川上流域の長瀞町にある標高497メートルの山。

「ホド山」という地名の由来は、例えばここでは東国征伐途中のヤマトタケルの尊による命名であり、
「ホド山」はもとは「火止山」だったなどという地名由来譚は、後世の牽強付会でしょう。
おそらく古墳時代のヤマトタケルなどよりずっといにしえの人々の、
それこそあるいは縄文までさかのぼるかもしれない健康でエロティックな発想による命名に違いない。
いかがでしょう、古代史愛好家の皆さん。

話がかなりそれました。

ロープウェイを登りきった辺りのもともとスギ・ヒノキの共有林だった土地(0.97ha)を切り開き、
およそ3年ほど前に総勢450名ほども参加して大々的に植樹祭を行っている。

植栽された樹種はヤマザクラ、カエデ、コナラ、ツツジなど850本ほどだそうだ。

・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

01

朝の7時。
当日は、ワケあって秩父鉄道の終着駅、三峰口駅からの出発。
こんなところでも(失礼 !)、高校生らしき若い人たちが頻繁に乗り降りしているのにはちょっと驚いた。

02

40分ほどで、長瀞駅、到着。
まだ朝早いためか、まわりのお店などは開店前の静けさ、のどかさ。
チュンチュッ、チー・・・。トゥリリ。
ヴィーン、ヴィンヴィンヴィンヴィンウィンウィンウィーー・・・。
すでに、真夏の音が間近に鳴り響いている。
今日も、暑くなりそうだ。

駅をあとにし、さっそく宝登山に向かって歩き出す。

03  04

左手には、涼しげな竹林。
手前の藪にはピンク色の毒々しい色のボタンクサギ (
Clerodendrum bungei, クマツヅラ科、中国原産) が満開。
近所で園芸用に植えたものが野生化したものでしょうか。

05

山のふもとに鎮座まします宝登山神社の入り口までたどり着いた。
集合時間はまだ先なのでちょっとお参りしていこう。

06

石の階段を上ると、ちょうど若い神官さんが掃除機でお掃除中。
境内に響き渡る最新式高性能掃除機の吸引音。ウィーン・・・。
カメラなんぞ向けては失礼とは思いつつ、つい・・・。
手を叩いて参拝するときには、親切にも掃除機の音を消してこちらを見守ってくれている。
写真撮ってしまった非礼、お許しを・・・。おっと、お賽銭、お賽銭。

ふと左側の壁を見ると、「神は非礼を許し給わず」の貼り看板が・・・。あいたっ   
ちなみにこの「神」とは、御祭神である山の神様、オオヤマツミの神であろうか。
あなかしこ。

さてさて、神社見物をあとにして、さっさと待ち合わせ場所、ロープウェイ入り口駐車場へ向かわねば。

07  08

むむっ、昭和56年に小4とは、まさしく同年代。
今ごろ、野村悦子さんはどこでどうなさっているのでしょうか。
ともあれ、30年分の重みのある五・七・五。

現場に着くと、30数名の人がすでに集まっていた。
初めましてのご挨拶も適当に・・・。
どうも、一人きりで既存の団体さんに混じるのは、ニガテだ。
でもまあ、そんなこといってられん。できるだけフレンドリィに振る舞っておかねば。

お見受けしたところ、想像以上に若い方が多いのには少し驚いた。
もちろん中心は年配の方々ではあったけれども。
中には学生風のギャルも二人、混じっている。
半ソデに短パン、おいおい、これから草刈に行くのになんだよ、そのふざけた格好。
と思っていたら、わざわざトイレに着替えに行ってた。エラい!

09

さてさて、目指すはあの山のロープウェイの頂上付近、左側のちょっと開けた地点。

10

さあて、ぼちぼち行きますかね。
すでに、汗が背中を伝う。

11

ロープウェイの乗り口にて。

続く。

ではでは、またまた 

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月15日 (日)

オオイタビ、物静かなクライマー

オオイタビ (Ficus pumila, クワ科)。イチジクの仲間。

関東以西に自生する常緑蔓性低木。
気根を出して岩や塀などを這い登っていく。

よく、びっしりとこの植物に覆われた家の塀を見かける。
隙間なく覆ってくれるので、無粋なブロック塀などを隠すのにも最適だ。
ツルツルのコンクリート製の擁壁でも、何とか登ってゆく。とても優秀なクライマーだ。
常緑なので冬でもさびしくない。

日向とか日陰とか小うるさいことは言わないし、乾燥にも強い。

学名の「フィカス・プミラ」として観葉植物屋さんでよく斑入りのヤツを見かける。

01

葉っぱは小さいハート型でかわいいし、
よく見ると微妙な凸凹の模様が入っているところもおもしろい。
それに何より、日本の自生種なのがいい。

こうみると一見弱々しそうだけれど、地面に根付いて壁に気根をくっつけ出すと、
途端に野生を取り戻したかのように侵略を開始する。

経験からすると、庭に植えるとこの白い斑はなくなって、緑一色になってしまうようだ (先祖帰り !?)。
無論その方が自然な雰囲気になるので、それでいいのだけれど。

二株ぐらい買ってくれば、増やしたければ挿し木できる。
挿し木の方法は簡単。

その一。 伸びすぎた若い枝を適当に切る。
02  03_2  

その二。土に差す。
04


その三。たっぷり水をやる。
以上。

この方法で、半分ぐらいは活着する。
ダメもとで、少し多めに挿すのがコツ。

上の写真から4ヶ月後ぐらいの様子。

05  06

地味に成長している。

家の西側の狭い通路のエアコンの室外機の上にプランターを置いて、オオイタビを植えている。
ここは、ほとんど陽の光の当たらない場所。
水もたまにしかやっていない。

07  08

少しずつ這い登っていき、味気ないサイディングの壁を覆ってくれないものかと画策している。
まずは、雨どいのヘリの部分から。

09

「ネニプラスの庭」の壁面にも。

10

あと何年かすれば、びっしりと覆って立派な壁面緑化になってくれるでしょう。

ではでは、またまた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

暑中お見舞い申し上げます。

11

朝、ベランダのハギ(萩) に、イトトンボがとまっていました(雌のアオモンイトトンボか !?)。
季節は夏から秋へ、着実に進行しているんですね。

12


まだまだ茹だるような暑さは続きそうではありますが・・・。

お体ご自愛くださいませ。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月27日 (土)

サクラソウとトダスゲ、そして竹ヤブ

ちょうどひと月ほど前の記事、「「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。」で紹介した、
サクラソウとトダスゲの様子をちらっと見てきた。

浮世の煩わしさ (This Mortal Coil) にかまけて、ほとんど記憶の辺縁部 (marginal) へと追いやられていた出来事。
果たして、あのいかにも頼りなく所在無さげな小さな苗たちは、このひと月間にどのような変貌を遂げたのか。

立ち入り禁止の柵の外側から、おそるおそる覗いてみる。

・・・あ、いるいる。

2010032601

ひと月前、娘といっしょに植えたサクラソウ。
なんだ、ちゃんと根付いてるじゃないか。

2010032602  2010032603

とっても元気そう。
嬉しそうに、陽の光を一身に浴びてる。
小さな子供が、太陽に向かって両手を広げているよう。

ひと安心。

まだほとんど殺風景なだけの地面を一心不乱に写真を撮っていると、
散歩中の老夫婦がいかにもいぶかしげにファインダーの先をのぞきこむ。

「・・・?」
「どこにお花が・・・?」

おそらく、彼らの目に僕は意味不明な男に映っただろう。
まあ、いい。

さらに気になるのは、トダスゲ。

よーく目をこらさなくては分からなかったものの、
おお、出てる出てる、芽が、力強く。

2010032604  2010032605_2   

よかった。

周辺の林(といっていいか分からないが・・・) 、に目を転じてみる。

2010032606  2010032607

竹の柵に行く手を阻まれた、タケやシュロを中心としたヤブが背後に延々と続く。
ジャングルみたいだが、寒々しい光景。

2010032608

死んだ竹林。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の浮世の煩わしさ音楽

Song to the Siren / This Mortal Coil
Another Day / This Mortal Coil

(ともに1984)

アイヴォ・ワッツ率いる4ADというレーベルのコンピレーション、 『It'll End in Tears』 において、
そのアイヴォが録音中に感動のあまりむせび泣いたと伝えられる
エリザベス・フレイザー (from コクトー・ツインズ) の抑えた絶唱、
「Song to the Siren」。

このアルバムには、とても幸いなことにもう一曲彼女をフィーチュアした曲がある。
「Another Day」。

アンプリファイされた弦楽四重奏のみを背景に淡々と、しかもこれ以上ないほど甘美に歌い上げる。
オリジナルのロイ・ハーパー盤を一気に軽々と凌駕してしまっている恐ろしい音楽。
言語を絶する美しさ。

It'll End in Tears It'll End in Tears

アーティスト:This Mortal Coil
販売元:WEA Japan
発売日:1998/07/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年3月14日 (日)

「安行四季彩マット」の講習会に行ってきた。

ちょうどひと月前の記事、「画期的 ? 安行発の屋上緑化基盤材。でご紹介した、
安行四季彩マット
の「卓上マット教室」という講習会にお誘いいただき、行ってきました。
場所は、言わずと知れた植木の本場、川口市安行。安行造園
さん。

2010031401

お店の正面。壁面緑化の試みがされてます。もうちょっと近くで見たかった。

さて、肝心の講習ですが、30人ほどの受講生(?)の方たちが参加ということで、なかなか活気がありました。
「安行四季彩マット」についての詳細は先日の記事や安行造園さんのホームページを参考してください。
簡単に言うと、ごく薄いポリプロピレン製の基盤に、自分で選んだ植物を植え込んでいく作業をしてきたわけです。

こちらがその植栽基盤。
まずは、このまま熱湯をそそいで、3分ぐらいゆでます。

2010031402

・・・というのはもちろん冗談。

これに穴を二つばかり開けて苗を植え込むんですが、何しろ初体験なもので、
いくら根っこをほぐしても簡単には収まってくれません。

2010031403

うーん、根っこをどれだけイジめれば入ってくれるのか・・・。
ちなみに選んだのは新芽がきれいなユキヤナギと下草のタマリュウ。

何とか無理くり収めたら、ピートモスを中にしっかりとつめていく。
根元がグラつかないように・・・。

2010031404

表面にコケを貼ったら、完成。

2010031405

うーむ。なかなか風流な感じに仕上がりました。
うまく育ってくれればうれしいんですが。新芽が出るのが楽しみです。

ふつう植物の根っこは地面の下に伸びていくのが自然な状態だけれども、
それを水平方向に生やして基盤にからめることで生育が可能だ、という事実。
これならそれこそ庭なんてなくても、気軽に楽しめますね。
水遣りの手間はかかりますが。

安行造園のみなさん、ありがとうございました。
また機会があればお邪魔させてください。

さてさて講習が終わったので、ぶらぶら会社内を見学させていただく。

ありました。
優に人の背丈くらいはある立派な樹木が、例の「四季彩マット」に植えられて出荷を待ってます。

2010031406

ぷーんと甘い香りに近づいてみると、ミツマタです。和紙の原料として有名ですね。
ミツマタの匂いがこんなだったなんて、初めて知りました。

2010031408_2 2010031409

花の写真はピンボケですね。

それにしてもこの上品な甘い香り、どこかで嗅いだ記憶が・・・。
何だったか、しばらく考えこんでしまいました。

そうだ、夏から秋に咲く、チョウを呼ぶ木として有名なブッドレア、と同じ香りだ。間違いない。

2010031410

かたやジンチョウゲ科、かたやフジウツギ科。
お互い何の関係もなさそうなのに、不思議だ。
そういえば、両方とも中国原産だったっけ・・・。

話が脱線しました。

講習所の裏側で見かけた小屋(?)の屋根緑化とそのサンプル。
やはり、例のマットが使用されているらしい。

2010031411 2010031412

シバやセダム類だけでなく、いろいろ植栽できそう。
屋根の上に雑木林なんて、考えただけでワクワクしますね。

ハウスの中で見かけた、コケむした石。
値札らしいものはなかったので売り物ではないかもしれないが、こういうものにやたらと目がいってしまう。

2010031413  2010031414

オマケ。

ハウスの裏側で、イトトンボ(?)発見。
こんな早春に飛びまわっているということは、普通のことなんだろうか・・・ ?

2010031415

さて、自宅に帰ってきて例の完成品を置いてみた。

2010031417

別のところで手に入れたコケマットの上に置いてみる。
座布団に鎮座ましました宝物(ほうもつ)、といった趣・・・ か?。

ではでは、またまた 

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月28日 (日)

「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。 ...戸田市の緑化事情 (3)

ひと月ほど前の記事、「「戸田ヶ原自然再生事業」ってで予告した、
「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」に娘と二人で行ってきた。

生憎の雨。
埼玉県のマスコット、「コバトン」が二羽、お出迎え。

駐車場そばの雑木林で寒そうに身を縮めていた。

2010022701

会場はドロドロ。もともと湿地なのだから、仕方ない。
でもそれなりに活気に溢れていた。

2010022702

戸田市長をはじめ来賓挨拶。

戸田ヶ原自然再生検討会会長の埼玉大学教授、佐々木先生の
「当イベントの目的は、サクラソウのお花畑を作ることではなく、
もともとこの地に存在したはずの自然環境そのものを再生させることにあり、
サクラソウやトダスゲは言ってみればいま話題のオリンピックの浅田真央選手のようなメダリストみたいなもので、
そういうスター選手だけで大会が成り立っているわけではない、云々」の言葉が心に残った。

ともあれ、いよいよサクラソウの植栽へ。

2010022703_2


植栽エリアの紹介看板。

ここの後ろに広がる窪んだ土地、というより泥濘(ぬかるみ)に、サクラソウとトダスゲを植えていく。

まずは神保市長をはじめとする来賓の方々の記念植栽。
群がるパパラッチに危険を察知したのか、笑顔の荒川上流河川事務所の所長さん。

2010022704_2 

地元・埼玉テレビなどのテレビ局や新聞社さんなどが取材に訪れていた。
隣にいた家族連れは毎日新聞のカメラマンに写真を撮られていたし、テレビのインタビューにも応えていた。

肝心のサクラソウとトダスゲの植栽、何しろ手がドロドロで写真撮るどころではなく・・・。
とりあえず、こんなところで植えたんだよということで。

2010022705_2

やっと芽が出たばかりであろういかにも頼りない感じのチビっこ苗を、
テキトーに穴を開けた場所に据え付け、培養土を振りかける。

ちょうど雨が降っているし、そもそも湿地なので水遣りの心配は無用。
ちょっと穴を掘ると、下から水がにじみ出てくる。やはり、ここは湿地帯なのだと実感。
クツはベチャベチャ、はまるとなかなか抜けられない、泥地獄。
どうせなら裸足でくればよかった。

自分らが植えたエリアに記念の木のプレートを立てて、完了。
うまくいけば、4月の半ばころには花が見られるかもしれない。

その後、トダスゲの植栽場所へ。

前の記事にも書いたとおり、「トダスゲ」 (Carex aequialta) は、
一度は絶滅したと信じられていたこの辺りに固有のスゲの一種。

当日配られたパンフによると。


朝霞市の新河岸川の河川敷で1992年に再発見され、以来ここから移植されたトダスゲ15株が、
「トダスゲを育む会」というボランティア団体の方々によって大事に育てられてきたもの、
そして今日植えられるのは当然そのたった15株の子孫たち、だということ。

・・・って、めちゃくちゃ貴重なんですね。
ここで、トダスゲの群落が見られる日も近い・・・か?

今後は、植栽地の雑草とり、外来種の駆除、
そして夏ごろから繁茂しはじめるアシやヨシなど背の高くなる植物たちの秋の刈り取り、などをしていく予定。

テント内に展示されていたトダスゲの「押し葉」。

2010022706

説明のアップ。

2010022707

漢字変換ミス、発見できましたか ?
ちょっとイジ悪いね。

イベント終了後は、腹ごしらえ。
豚汁やお餅がとってもおいしかった。

2010022708

紙芝居も面白かったよ。

ではでは、またまた

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月24日 (日)

ある小学校の試み ...戸田市の緑化事情 (1)

市内のとある小学校の周りを歩いていたら、こんなもの発見。

2010012401

何とも味気ないコンクリート擁壁とアルミ製の目隠しの組み合わせですが、
その擁壁の中央部が植栽できるように工夫されており、ヘデラの一種が植えられてました。

2010012402

何という品種でしょうか。
アイビーに詳しくないのでよく分かりません。

どういう基盤になっているのか・・・。

2010012403

こんなことして写真撮ってると、歩いてる人に胡散くさそーにジロジロ見られますが、そこは好学のため、ガマン。
ふかふかの泥炭系の土で、ほどよく湿ってます。
が、さすがにこれ以上は掘れませんね。怒られそうです。

人力による水やりでしょうか !? 用務員さんとか。
まさか地面とつながっているわけではないですよね ?

排水がどうなっているのかも気になりますね。
どこから水が抜けるんでしょうか。
植栽部の下は、空洞になっているんでしょうか。
そうでなければ、いくら性質の強いヘデラとはいえ、間違いなく根腐れをおこすはずですが。

また、この壁の素材では、支持材をとりつけない限り上方向には伸びないでしょう。

2010012404

擁壁をうまい具合に隠すぐらいは期待できそうです。
また夏にでも様子を見に来ましょう。

正門前まで来てびっくり。

2010012405

生徒によるハンギングバスケットが飾られてます。
何ともはや、華やかというか、何と言うか・・・。
よくできました ◎。

ではでは、またまた 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日の一枚

2010012406

戸田駅を市役所方面に出てすぐのところの、整理されていない空地にこんな光景が。
近づいてみると、何ともいえない薫り。

近くでよく見ると、すでにミツバチたちが仕事を始めていました。

春はもうすぐそこ、でしょうか。

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年1月14日 (木)

「戸田ヶ原自然再生事業」って

わがまちが誇るタウン情報誌(?)、「広報戸田市」の1月1日号のメイン記事は、
「戸田ヶ原をよみがえらせよう」というタイトルで、なかなか興味深いのでご紹介します。

戸田ヶ原を知っていますか ?」 (抜書き)
私たちのまち戸田には、かつて「戸田ヶ原」と呼ばれた豊かな自然があり、人と自然が調和した美しい環境を作り出していました。
「戸田ヶ原」は、昔、戸田の荒川沿いに広がっていた草はらで、江戸時代には、サクラソウの名所として広く知られ、多くの人が訪れたと伝えられています。
明治時代になると、訪れた多くの人たちが、サクラソウを摘んだり、掘り取ったりするようになりました。その後も、訪れる人は増え続け、大正時代の末にはサクラソウはその姿を消してしまいました。そして、開発や農地の開墾などにより、昭和22年に「戸田ヶ原」はあとかたもなく消失してしまいました。
消えてしまった「戸田ヶ原」を再生することを通じて、私たちの新たな心のふるさとを築いていくこと。戸田ヶ原の再生には、そんなまちづくりの願いがこめられています。時を超えて再びよみがえる自然は、私たちのふるさと戸田の原風景となっていくことでしょう。

  詳しい説明はコチラ → 「戸田ヶ原自然再生事業全体構想 概要版」 (PDFファイル)

場所はこの辺り。
大きな地図で見る

乱獲や開発によって、遅くとも昭和22 (1947) 年までには「戸田ヶ原」のサクラソウは絶滅したらしい。

  • 此辺桜草の名所にして春時花開く時は宛然毛氈を敷きたるが如し・・・ 
     (この戸田の渡しの辺りはサクラソウの名所であって、
    春に花が咲くころはあたかもピンクの絨毯を敷いたようだ・・・) (1847)

と記されていたのが、その約75年後、

  • 近年に至っては、戸田や浮間の桜草もおおむね取り尽くされ、踏みにじられ、到底昔日の観はない (1923)
  • 浮間・戸田は現在では有象無象が根こそぎむしり取ったので、あの広い原にほとんど影を絶ったといってよい (1927)

・・・というわけで、今では残念ながら少し上流のかつての「田島ヶ原」、いわゆる「さくら草公園」(旧浦和市)近辺で保護されるのみとなってしまったのです
(なぜ「田島ヶ原」でサクラソウがかろうじて保護されたかというと、端的に交通の便が悪かったため、らしい)。

ただ、「戸田ヶ原の自然を再生させる」といっても、「戸田市の花」でもあるサクラソウをただやみくもに植えさえすれば済む、といったような単純明快な話でもないようなんです。

サクラソウは、確かにかつてはここが自生地であり、それが手付かずにあったときにはやはりそこに自然に存在できた理由があるわけです。
つまり、この「戸田ヶ原」周辺の土地がらは、年に数度の荒川の氾濫、それに起因する肥沃な泥土、
また反面、普段は乾燥することが多く、亀裂したような地面になること、
つまり、湿地と乾燥地が急激に入れ替わるような土地がら。
このような条件の土地に、最も固有な種としてサクラソウが存在したということなのです。

2010011401 (イメージ画像)


翻ってみると、立派な堤防が整備されて洪水の心配は今やほぼなくなり、
まわりにはゴルフ場やテニスコート等がむやみに広がる現在、
果たしてサクラソウを無理にでも植栽するということに、どれほどの意味があるというのか。
あるいは、そもそも自生地から遠く離れてしまった環境条件の土地で、それほど人手をかけずに育てていくことは果たして可能なのか。

ただ、やはり見た目にも非常に美しく、また目立つということで、再生事業のシンボルとすることには異論はないのですが・・・。

長々と書いてきましたが、理屈はともあれ、とにかくやってみようよ、ということでしょう。
来る2月27日(土)、彩湖・道満グリーンパークの「戸田ヶ原再生エリア」にて、
「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」という催しが、「戸田ヶ原自然再生事業」の先駆けとして行われます。
サクラソウや、近年まで絶滅したと信じられてきた「トダスゲ」(Carex aequialta) の植栽などが行われるそうです。
ちなみに私も早々と応募してみました。6歳の娘と楽しんでこようと思ってます。
まだ募集してるはずです。
集合場所は、上の地図の「B地点」のテニスコートの北辺り。

定員100名だそうなので、ご近所お誘い合わせのうえ、お早めに(広報部員みたいだナー )。

戸田市民じゃなくっても大丈夫じゃないかな !? ・・・多分。
(お問い合わせは、戸田市公園緑地課まで)

最近では、グリーンパーク周辺で、キツネ(ホンドギツネ、Vulpes vulpes japonica)や
カワセミ(清流の宝石 !)なども確認されているようで、
一時に比べると少しずつ在来生物たちが戻ってきているようです。

2010011402 (イメージ画像)

また話は飛びますが知人によりますと、
戸田市役所そばの後谷公園の池でジッと魚の影を窺うカワセミを目撃したそうです。

少し大げさな話ですが、この「戸田ヶ原」の事業が、
「開発」から「自然再生」へのみちすじの近年の大きなトレンドの中の一つから、
他の地域の同様な事業の先駆けになってくれればいいのですが。

ではでは、またまた 

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月30日 (月)

コケ鉢をつくる

ちょっとシブめの小さな鉢が2つ余っていたので、コケ鉢にしてみようと思い立ちました。

まず先日の記事でもご紹介した真珠岩系パーライト(ネニプラス)を器の半分弱入れます。

2009113001

真珠岩系のパーライトは、当然肥料分はゼロですが、軽量性・保水性に断トツに優れています。
普通は一般的な培養土やコケ玉を作る時に使うようなケト土でいいと思います。
今回はパーライトが余っていたのと、別の資材を仕入れたので、ちょっと実験です。

「別の資材」というのがコレ。

2009113002

「エコ・スギバイオ やすらぎさん」です。
ステキなネーミングですねぇ・・・。

全国の森林に放置されていて問題になっている
杉の間伐材を有効利用しているという点も ◎。
一般的な培養土としても使えますが、超軽量で劣化しない性質のため、
屋上緑化にも適してます。

最近よく口にされる「持続可能 (サステイナブル)」な資材といっていいんでしょうか。

2009113003
おネーさんの笑顔が心なしか挑発的なんですが。

嘘かホントか知りませんがスギ皮にはコケが生えやすい、というので
この資材をを使ってみることにしました。

2009113004

肝心のコケは今回二種類。

一つ目はコレ。

2009113005

ホソバオキナゴケ、いわゆるヤマゴケというやつです。
わりと乾燥に強く、半日陰でいけます。

2009113006

こんな感じに形を整えていきます。

2009113007 2009113008  
できあがり。十分潅水します。

次。
ヒノキゴケ。よくコケ寺なんかで使用されているそうです。

2009113009

小動物のシッポみたいです。

こちらは暗いところで育つらしいですが、
いろいろ調べるとなかなか根付かせるのは難しいらしい。
環境の変化に弱いので、植えつけてすぐ変色してしまったりするそう。
ま、モノは試しということで。

2009113010

こちらは先ほどのホソバオキナゴケと違って根っこがわりとちゃんとありますねー。

2009113011

こちらも十分潅水して・・・。

完成。

2009113012


以前の記事で紹介した銀葉スゲとともに。

ちなみに、コケ類の仕入先はネットショップで。
モスファームさんです。

便利な世の中ですねー。

まだまだたくさん材料のコケが残っているので、それらは普通に庭に張ってみようかと思います。
また次回の記事で。

ではでは、またまた  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の一枚

2009113013

ベランダのブルーベリーの紅葉。
葉っぱが全部落ちるのは、時間の問題でしょうか。

2009113014

よく見ると、もう来年の準備は整っているようだ。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)