カテゴリー「 戸田市」の13件の記事

2011年12月28日 (水)

西風の女神舞う林を (3)

「初夏の夕方に羽をキラキラと輝かせながら、ミドリシジミがハンノキ林を飛び回る様子は、
埼玉の原風景の象徴といえます」
(さいたま市の「県の蝶ミドリシジミを見る集い2011」案内文より

ちょっと前の話になりますが、今年もまた行ってきました、「ミドリシジミの林づくり」。
戸田市の「戸田ヶ原自然再生事業
」の一環です。

去年の記事。
西風の女神舞う林を (1)

西風の女神舞う林を (2)

場所は荒川沿いの、昔「戸田ヶ原」と呼ばれ、今は「彩湖・道満グリーンパーク」と呼ばれる公園の敷地内。
去年タネを取って育てた苗を、今年はハンノキ林の周囲に植えていく予定。

01  02
小苗はこんな感じ。尊敬です。

自分は残念ながら芽が出ませんでした・・・orz
春先、完全に乾燥させてしまったことがあって、それが原因ではないかと思われます。
ハンノキはそもそも湿地に生息する植物なので、乾燥は厳禁なのであります。

03
今年は助手二人をともなって。まあ遊び半分ですが、何か学んでくれればいいな。

04  05
あらかじめポールを立てたところに植え込んでいきました。
ここが何年か後、ハンノキ並木になる予定。

06
公園入口の駐車場付近の100x20mほどの細長い区画に、かろうじてハンノキ林が残されています。
残念ながら現在、この林にはミドリシジミの生息は確認されておりません。
ただしここから何kmか北のさいたま市内の公園のハンノキ林には、
今も「県の蝶」ミドリシジミの繁殖地となっているそうです。
その林とつなげてミドリシジミの「ハンノキの通り道」を作るのが目標。
なんとも悠長な話ですが、それだけ夢のある話であるとも言えると思います。

07  08
苗を植え終わった後は、去年と同じくハンノキの種取り。
今年は去年に比べてかなりの不作。なんでかな。

09  10
ブルーシートに落とした種を集めます。
小さな松かさの集まったみたいな形状。

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指で揉むと種が出てきます。

12  13
たくさん集めたのを鉢土に蒔きます。100粒蒔いて5個から10個くらい芽が出ればいいほうだそう。
まあ、園芸種じゃないから、仕方ないですね。
でも、来年こそ。

14
かつてはまったくの普通種だったにちがいないミドリシジミの標本。
光が当たるとキラキラと光ります。

15  16
雄と雌。色が違うのがおもしろいですね。

ではでは、またまた

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2011年4月 9日 (土)

戸田市周辺の自生植物 : エコガーデニング・ライフ (7)-2

前回の続きです。
その地域にもともとどのような植物が生育していたのか。

あなたの街が開発される以前にその地域にどのような植物が育っていたかを正確に知るには、その当時の地域の植物誌を見ると分かります。博物館や公立図書館あるいは自治体の資料室で閲覧できるでしょう

ということでさっそく、近くの図書館へ。
ありました、『埼玉県植物誌 (1988年版)』。


埼玉県といっても広いので、いくつかの地域に区分けしてある。
その中でもわが戸田市は「東部低地」でいいのかな。

主なもので庭植えに適していそうな自生種をとりあえずランダムに列挙してみよう。
全部を挙げることはとうてい不可能なので、主なもののみ。

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[常緑高木] 
タブノキ / シラカシ / シロダモ / ヤブツバキ / サカキ / ユズリハ / ヒイラギ

[落葉高木]
クリ / クヌギ / コナラ / ヤマボウシ / ミズキ / ムクノキ / エノキ / ケヤキ / ヤマグワ / ホオノキ / コブシ / ヤマザクラ / ウワミズザクラ / ネムノキ / カラスザンショウ / ヌルデ / ヤマウルシ / イロハモミジ / アオハダ / エゴノキ / アオダモ

[常緑低木]
シキミ / ヒサカキ / イヌツゲ / ツルマサキ / ナツグミ / アオキ / アセビ / ヤブコウジ / イボタノキ

[落葉低木]
ヤマコウバシ / クロモジ / ウツギ / ノリウツギ / ヤマアジサイ / クサボケ / ヤマブキ / カマツカ / シモツケ / ユキヤナギ / ヤマハギ / コクサギ / サンショウ / ニシキギ / マユミ / ツリバナ / ハナイカダ / タラノキ / リョウブ / ヤマツツジ / ナツハゼ / ムラサキシキブ / クサギ / クコ / ウグイスカグラ / ガマズミ / ヤブデマリ / カンボク / メギ

[多年草]
キキョウ科 ツリガネニンジン / ホタルブクロ / キキョウ
スイカズラ科 スイカズラ
シソ科 ジュウニヒトエ /
カキドオシ / ヤマハッカ / ウツボグサ / アキノタムラソウ / タツナミソウ / ニガクサ
ゴマノハグサ科 サギゴケ
キョウチクトウ科 
チョウジソウ / テイカカズラ
サクラソウ科 サクラソウ /
オカトラノオ
セリ科 
セリ / ミツバ / ノチドメ
ウコギ科 ウド / キヅタ
スミレ科 スミレ / ヒメスミレ /
タチツボスミレ / アオイスミレ / コスミレ / ノジスミレ
ブドウ科 ノブドウ / ヤブカラシ / ツタ
フウロソウ科 タチフウロ / ゲンノショウコ
バラ科 
キンミズヒキ / ヘビイチゴ / ノイバラ / フユイチゴ / クサイチゴ / ワレモコウ
ユキノシタ科 
チダケサシ / ユキノシタ
キンポウゲ科 イチリンソウ / ニリンソウ /
ヤマオダマキ / ボタンヅル / センニンソウ / アキカラマツ
ケシ科 クサノオウ / ムラサキケマン / ジロボウエンゴサク
キク科 ニガナ / ヨメナ / アキノノゲシ /
フキ / アキノキリンソウ / ヤブレガサ
スイレン科 ヒツジグサ
メギ科 
イカリソウ
アケビ科 
アケビ / ミツバアケビ
ナデシコ科 カワラナデシコ /
フシグロセンノウ
タデ科 
サクラタデ / イタドリ / ミズヒキ
ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ /
カンアオイ
センリョウ科 ヒトリシズカ /
フタリシズカ
ドクダミ科 
ドクダミ / ハンゲショウ
ラン科 エビネ / ギンラン / キンラン / クマガイソウ /
シュンラン / ネジバナ
ヒガンバナ科 
キツネノカミソリ
ユリ科 
ホウチャクソウ / チゴユリ / コバギボウシ / ヤマユリ / ヤブラン / ジャノヒゲ / ナルコユリ / アマドコロ / キチジョウソウ / ツルボ / サルトリイバラ / ヤマジノホトトギス / アマナ
ツユクサ科 ツユクサ /
ヤブミョウガ
サトイモ科 ショウブ /
セキショウ / ウラシマソウ
イネ科 コバンソウ / ノガリヤス / ジュズダマ / チガヤ / オギ /
ススキ / チカラシバ / ヨシ / シバ
カヤツリグサ科 
ヒメカンスゲ / アゼナルコ /  ヒカゲスゲ / ナキリスゲ / カヤツリグサ / フトイ / サンカクイ
オモダカ科 ヘラオモダカ / オモダカ
ワラビ科 
イヌシダ / ワラビ / イノモトソウ
オシダ科 
ヤブソテツ / ベニシダ / イヌワラビ

   赤文字
は、わが家の庭に植えられているもの。

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03

なんだか名前の羅列に終始してしまったけれど、
これらの植物が積極的に庭に取り込めれば、地域の生態系に寄与すること大、というわけですね。

ちなみにウチから少し離れた東京都の清瀬市というところで、
清瀬の植物』という自生植物調査報告書が去年、出版されました。
市内で自然保護に取り組む市民団体「清瀬の自然を守る会」が、
市の自然を後世に伝えるために、5年がかりで調査・編集した力作です。

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こんなことがわが戸田市でもできたら、すばらしいなと思うんですけどねー。



ここでひとつ注意しなければいけないことが。

ただし、「自生種を植えさえすれば良いのだ」とは考えないでください。
大切なことはあなたの地域に自生している植物から得られた種苗を植栽することです。

04

つまり、いくら自生種だからといって、別の地域由来の株を手に入れて植えつけるのではダメ、ということです。
スミレは戸田市の自生種ですが、東北の業者から仕入れるのはひかえるべき、ということですね。
しかしながら近くに地域由来の植物苗を扱う育苗・販売業者が存在すればいいのですが、
現状ではまだまだ難しいようです。

そのような場合には地域の自生地で所有者の許可を得て、種の採取による実生や挿し木などの方法で苗を育てましょう。

うーん、これはちょっと敷居が高いですかね。
「地域の自生地」自体、探すのがたいへん・・・。

まあ、そんなに厳密にとらえることもないか、ととりあえず自己擁護。


05

ちなみに戸田市の植生の特徴としては、県内でも秩父地方や入間方面の丘陵地に比べて自生植物の相が貧弱、
かつ帰化植物、あるいは栽培逸出品の多さが際立っている。
開発の程度が逆戻り不可能なほど進んでしまっている証拠ともいえますね。

01
02
こんな自然が近くに残されていたら、うれしいんですけどね。
写真は富士山の近くの別荘地で撮影したもの。

以下、よく植栽されてるのを見かけるけど、実は外来種というもの(逸出もあり)。


ハリエンジュ(ニセアカシア) / ビワ / ニワウルシ / ナンテン / ヒイラギナンテン / トウネズミモチ
ヒメツルソバ / オシロイバナ / シュウメイギク / オランダガラシ(クレソン) / ムラサキツメクサ / シロツメクサ / アメリカフウロ / シュウカイドウ / ヒルザキツキミソウ / マツヨイグサ / コンフリー / ホオズキ / ハルジオン / ハナニラ / ヒガンバナ / ナガイモ / ホテイアオイ / シャガ / ニワゼキショウ / ムラサキツユクサ / モウソウチク / ミョウガ

次に、栽培逸出品

クスノキ / モチノキ / タラヨウ / カクレミノ / カジノキ / イタチハギ / センダン / ムクロジ / カキノキ / キリ / チャノキ / タチバナモドキ / ヤツデ / マンリョウ / ネズミモチ
アメリカスミレサイシン / オモト / クマザサ / オカメザサ / シュロ


ではでは、またまた

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2010年12月 7日 (火)

西風の女神舞う林を (2)

さてさて、こちらが今回の舞台、ハンノキ林です。

01  02

「林」なんていうと響きはいいけれども、実際はうーん、藪かな。
駐車場と舗装道路で分断されてなかったら、もう少し大きかったのかもしれない。

03

前回の記事で紹介した別の場所のハンノキは単独で立っていて枝ぶりも見事だったけど、
ここのは隣の樹木と接しているせいかヒョロヒョロとしていて若干貧弱に見えた。

マメ科の植物たちと同じく、根に根粒菌が共生していて空気中の窒素を地中に固定するため、
水辺の瘠せた地にいち早く侵入して肥沃な土地に改良する「パイオニア・プランツ」。

典型的な陽樹なので、枝が込み合うとうまく成長しないのかもしれない。

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ハンノキが湿地に適しているのには、幹に秘密があるのだとスタッフの人が教えてくれた。
一般的に植物は根の周りに空気がないと腐ってしまうけれど、
この樹は幹の皮目から空気を根に送る、ポンプのような役割をするという。

今は、ちょうど実が熟してタネを収穫するにはもってこいの時期。
たくさん生ってますね。

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これを落とします。

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松ぼっくりを小さくしたような。
一つの実に、多ければ100個ものタネが入ってる。

タネを採り出す作業。真剣。

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これがタネ。
挽く前の胡椒の実よりよほど小さい。

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ポットに蒔く。
家に持ち帰って、たっぷり水をくれてやる。

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湿地の植物なので、水切れは厳禁、基本的に毎朝水をやらなければイケナイ。
多分ウチは無理なので、ハナっからあきらめて下にお皿を敷いて腰水状態で管理することになるでしょう。

陽樹なので、できるだけ日当たりのよいところに置くように、とのこと。
そんな場所ウチには屋根の上以外ないので、とりあえず芽が出たら置き場所は考えよう。

園芸植物ではないので、タネから芽が出る確率は低く、
100個蒔いたうちせいぜい5個から10個、芽が出ればいいほうだそうだ。

うまくいけば、来年の今ごろはこんな苗がいくつかできているかもしれない。

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こんなのを、自生地周辺に植えていく。
来年が楽しみだ。

そして、西風の女神たちがふわふわと舞う林を想像してみる。


イベントが終わって、しばらく公園で遊んでから帰路につく。
もうすっかり夕暮れ。
ふと目を遠くに向けると、富士山のシルエットが鮮やかでした。

12  13

ではでは、またまた

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2010年12月 5日 (日)

西風の女神舞う林を (1)

彩湖・道満グリーンパークでの、「みんなでミドリシジミの林づくり」というイベントに参加してきた。
戸田ヶ原自然再生事業」の一環です。

かつてここ戸田市には、荒川の流域一帯を中心として、
ハンノキという木がたくさん自生していました。
あるいは、田んぼの畦などには稲の「ハザ掛け」用に植栽されてもいたようです。

   ハンノキ (Alnus japonica、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木)。
   湿原や沼沢地などに森林を形成する、数少ない樹木。

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2週間ほど前に撮ったハンノキ。
ここのは、植栽されたものっぽい。

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まだ固い状態の雄花と、若い球果。

近年の沼沢地や田んぼ等の開発によってその数は急速に減り、
市街地に近い平地ではほぼ絶滅に近い状態だという。
今ではここ彩湖周辺でも数えられるほどのハンノキがなんとか自生している程度。
本来ならば、本州の河川流域などの沼沢地、湿潤地にはごくごく普通に生える木なんだそうですが。

話は少しそれますが、荒川のみならず、市内の河川周辺に
ソメイヨシノなどのサクラ類が列植されているのをよく目にするけれども、
あれはお花見の季節に人が呼べるという以外に地域の生態系にそれほど寄与していないように思う。

お花見が地域の生態系に寄与するかどうかは別にして、

こういう場所にもっと地域の自生種、特にこのハンノキなんかを使うべきじゃないだろうか。

参考書籍。

都市に自然を回復するには Book 都市に自然を回復するには

著者:野村 圭佑
販売元:どうぶつ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

もとい。

今回のイベントは、このハンノキの種を集めてポット撒きし、
自宅に持ち帰って一年間大事に育て、
なおかつ来年の春にその一年生苗木を自生地に植栽しよう、という趣旨。

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真剣に説明に聞き入る参加者たち。

そして。

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ミドリシジミ Neozephyrus japonicus。
一般にゼフィルス(西風の女神)と呼ばれるシジミチョウの一種。

この金属的な緑色の鱗粉を持つ小さくて可憐なチョウが今回のもう一方の主役。
というのは、このミドリシジミの幼虫の食樹がハンノキだから。

このプログでもしょっちゅう書いてますが、チョウの幼虫はみんな極端な偏食家ばかりで、
「これ」と決めた植物以外にはほとんど目もくれない。
つまりこのミドリシジミの幼虫についていうと、
ハンノキ(特に若い樹)が存在しないところでは生きていくことができない、というわけです。

ミドリシジミはご存知のとおり埼玉県の「県の蝶」だけれども、
ここ戸田市では20年ほど前からその姿は見られていない、という。

本来のハンノキの自生地を復元して、
かつてそこにフツーに暮らしていたにちがいないミドリシジミをこの戸田市に舞い戻らせよう、
という趣旨のイベントに参加してきたというわけです。

で、具体的な内容は次回に。

ではでは、またまた

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「戸田ヶ原自然再生事業」についてのブログ一覧

2010年1月14日 「「戸田ヶ原自然再生事業」って
2010年2月28日 「「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。

2010年3月27日 「サクラソウとトダスゲ、そして竹ヤブ

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2010年3月27日 (土)

サクラソウとトダスゲ、そして竹ヤブ

ちょうどひと月ほど前の記事、「「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。」で紹介した、
サクラソウとトダスゲの様子をちらっと見てきた。

浮世の煩わしさ (This Mortal Coil) にかまけて、ほとんど記憶の辺縁部 (marginal) へと追いやられていた出来事。
果たして、あのいかにも頼りなく所在無さげな小さな苗たちは、このひと月間にどのような変貌を遂げたのか。

立ち入り禁止の柵の外側から、おそるおそる覗いてみる。

・・・あ、いるいる。

2010032601

ひと月前、娘といっしょに植えたサクラソウ。
なんだ、ちゃんと根付いてるじゃないか。

2010032602  2010032603

とっても元気そう。
嬉しそうに、陽の光を一身に浴びてる。
小さな子供が、太陽に向かって両手を広げているよう。

ひと安心。

まだほとんど殺風景なだけの地面を一心不乱に写真を撮っていると、
散歩中の老夫婦がいかにもいぶかしげにファインダーの先をのぞきこむ。

「・・・?」
「どこにお花が・・・?」

おそらく、彼らの目に僕は意味不明な男に映っただろう。
まあ、いい。

さらに気になるのは、トダスゲ。

よーく目をこらさなくては分からなかったものの、
おお、出てる出てる、芽が、力強く。

2010032604  2010032605_2   

よかった。

周辺の林(といっていいか分からないが・・・) 、に目を転じてみる。

2010032606  2010032607

竹の柵に行く手を阻まれた、タケやシュロを中心としたヤブが背後に延々と続く。
ジャングルみたいだが、寒々しい光景。

2010032608

死んだ竹林。

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本日の浮世の煩わしさ音楽

Song to the Siren / This Mortal Coil
Another Day / This Mortal Coil

(ともに1984)

アイヴォ・ワッツ率いる4ADというレーベルのコンピレーション、 『It'll End in Tears』 において、
そのアイヴォが録音中に感動のあまりむせび泣いたと伝えられる
エリザベス・フレイザー (from コクトー・ツインズ) の抑えた絶唱、
「Song to the Siren」。

このアルバムには、とても幸いなことにもう一曲彼女をフィーチュアした曲がある。
「Another Day」。

アンプリファイされた弦楽四重奏のみを背景に淡々と、しかもこれ以上ないほど甘美に歌い上げる。
オリジナルのロイ・ハーパー盤を一気に軽々と凌駕してしまっている恐ろしい音楽。
言語を絶する美しさ。

It'll End in Tears It'll End in Tears

アーティスト:This Mortal Coil
販売元:WEA Japan
発売日:1998/07/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2010年2月28日 (日)

「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。 ...戸田市の緑化事情 (3)

ひと月ほど前の記事、「「戸田ヶ原自然再生事業」ってで予告した、
「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」に娘と二人で行ってきた。

生憎の雨。
埼玉県のマスコット、「コバトン」が二羽、お出迎え。

駐車場そばの雑木林で寒そうに身を縮めていた。

2010022701

会場はドロドロ。もともと湿地なのだから、仕方ない。
でもそれなりに活気に溢れていた。

2010022702

戸田市長をはじめ来賓挨拶。

戸田ヶ原自然再生検討会会長の埼玉大学教授、佐々木先生の
「当イベントの目的は、サクラソウのお花畑を作ることではなく、
もともとこの地に存在したはずの自然環境そのものを再生させることにあり、
サクラソウやトダスゲは言ってみればいま話題のオリンピックの浅田真央選手のようなメダリストみたいなもので、
そういうスター選手だけで大会が成り立っているわけではない、云々」の言葉が心に残った。

ともあれ、いよいよサクラソウの植栽へ。

2010022703_2


植栽エリアの紹介看板。

ここの後ろに広がる窪んだ土地、というより泥濘(ぬかるみ)に、サクラソウとトダスゲを植えていく。

まずは神保市長をはじめとする来賓の方々の記念植栽。
群がるパパラッチに危険を察知したのか、笑顔の荒川上流河川事務所の所長さん。

2010022704_2 

地元・埼玉テレビなどのテレビ局や新聞社さんなどが取材に訪れていた。
隣にいた家族連れは毎日新聞のカメラマンに写真を撮られていたし、テレビのインタビューにも応えていた。

肝心のサクラソウとトダスゲの植栽、何しろ手がドロドロで写真撮るどころではなく・・・。
とりあえず、こんなところで植えたんだよということで。

2010022705_2

やっと芽が出たばかりであろういかにも頼りない感じのチビっこ苗を、
テキトーに穴を開けた場所に据え付け、培養土を振りかける。

ちょうど雨が降っているし、そもそも湿地なので水遣りの心配は無用。
ちょっと穴を掘ると、下から水がにじみ出てくる。やはり、ここは湿地帯なのだと実感。
クツはベチャベチャ、はまるとなかなか抜けられない、泥地獄。
どうせなら裸足でくればよかった。

自分らが植えたエリアに記念の木のプレートを立てて、完了。
うまくいけば、4月の半ばころには花が見られるかもしれない。

その後、トダスゲの植栽場所へ。

前の記事にも書いたとおり、「トダスゲ」 (Carex aequialta) は、
一度は絶滅したと信じられていたこの辺りに固有のスゲの一種。

当日配られたパンフによると。


朝霞市の新河岸川の河川敷で1992年に再発見され、以来ここから移植されたトダスゲ15株が、
「トダスゲを育む会」というボランティア団体の方々によって大事に育てられてきたもの、
そして今日植えられるのは当然そのたった15株の子孫たち、だということ。

・・・って、めちゃくちゃ貴重なんですね。
ここで、トダスゲの群落が見られる日も近い・・・か?

今後は、植栽地の雑草とり、外来種の駆除、
そして夏ごろから繁茂しはじめるアシやヨシなど背の高くなる植物たちの秋の刈り取り、などをしていく予定。

テント内に展示されていたトダスゲの「押し葉」。

2010022706

説明のアップ。

2010022707

漢字変換ミス、発見できましたか ?
ちょっとイジ悪いね。

イベント終了後は、腹ごしらえ。
豚汁やお餅がとってもおいしかった。

2010022708

紙芝居も面白かったよ。

ではでは、またまた

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2010年2月24日 (水)

フェルトガーデン戸田 ...戸田市の緑化事情 (2)

ここのところ、なんだかんだと慌ただしく、ブログの更新もままならない Fuです。
昨日は日中、戸田市役所に罷り出てまいりました。

というのは実は先だって第二子をさずかりまして、出生届けを提出しに行ってきたというワケです。

かれこれ6年ほど前に長女が生まれたときにやはりここを訪れた際、
誕生記念樹としてキンカンの苗木をいただいたと記憶しているのですが、
そしてその当時は園芸なぞにまったく何らの関心も持っていなかった私は
持ち帰ったその苗木を間髪おかずに枯らすことになるのですが、
今回はその思い出の、というよりトラウマのキンカンは敬遠し、
黄色い斑入り葉の西洋シャクナゲをいただいてきました。
公園緑地化さん、ありがとうございました。今度こそ大切に育ててみせます 

2010022401_3

それにしても、「プレジデント・ルーズベルト」って・・・。
セオドアでしょうか、フランクリンでしょうか。

出生届けを提出すると記念樹を贈呈する、というのはどこの役場でもやっていることなのでしょうか。
ナゾです。

ともあれ、ここからがメインのお話。

この役場の屋上に、「フェルトガーデン戸田」と名づけられた緑化スペースがあり、
せっかくなので(手続きの合間に)見学してきました。

受付の女性に「屋上緑化、見学したいんですけど」と申し出ると、
「環境クリーン室」というセクションに案内されたので、事情を説明すると、
屋上に通じるドアの鍵を持ってくるので待っていてほしいとの事。
てっきり、常時開放されているものだとばかり思っていたので、面喰らってしまった。

「市民に開放したりはしてないんですか ?」
「実は屋上の隣が市長室になってまして・・・」

なーるほど。セキュリティ上の問題ですね。
近頃、いろんな輩がいますからね。まあ、無理もないか。

市長選も近づき、現職の神保さんが4選を果たすか ?
あるいは、市長室の主がしばらくぶりに変わることになるんでしょうか。

今回の選挙、普段の仕事上微妙に関わりのある会社の社長さんが突然立候補されたんでびっくりしてます。
ごくたまーにですが顔を合わせる人なので・・・。
ちなみに投票日は3月21日です。

非常に局地的な話ですみません。

で、肝心の「フェルトガーデン戸田」について。

2010022402

詳しい説明はコチラ(PDFファイル)。

現在は、上のファイルの状況からさらに進んで、460㎡もの敷地が緑化されてます。

さすがにまだ冬のこの時期、夏シバは枯れ色、その他の草花もそれなりの状態。

2010022403

細かい説明は上のファイルに譲るとして、
この緑化システムの一番の売りとして、あらゆる素材がリサイクルされたもので出来上がっていること、が挙げられるでしょう。
土壌基盤材は「スーパーソル
といって、廃ガラス瓶を焼成して作られた一種のパーライト。
これに市内の家庭から出された生ゴミをEM(有用微生物)処理されたボカシ肥え等を漉きこんだものらしい。
この土壌基盤に、衣料廃棄物(古布)をリサイクルして作られたフェルト(厚さ1cm)を保水材、あるいは一種のマルチング材としてかぶせてある。
だから「フェルトガーデン」。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、こんな感じ。

2010022404

植物はヒューケラ(西洋ツボサンゴ)。

見切り材もペットボトルからの再生材、という徹底ぶり。

2010022405

見切り材の下部には5mmほどの隙間があり、排水にも気を使っている。
ちなみに自動潅水システムは屋上の別スペースに設置されているソーラーパネル経由の電気で作動している、との事。

説明してくれた女性の職員の方によると、芝生などの植栽を変えようと思った時には、
フェルト部分を「えいやっ ! 」と持ち上げて取り去ってしまえば一気に、簡単に済んでしまうだろう、との事。
確かに、万が一撤去したい時でも、比較的容易かもしれない。

また、このような人工土壌にも、ミミズなどの小動物が生息しているとのこと。
EM菌のおかげでしょうか。
しかしそもそもどうやってこの屋上までいらっしゃったのか、ナゾです。

また、階下はあきらかに他より涼しい、とのこと。
冷房費節約にも役立っているそうです。

フェンスにはこんなツル植物が絡んでいました。
冬枯れしているのでよく分かりませんが、ツルマサキでしょうか。

2010022406 

ちなみにこのフェンスのフレームもペットボトル由来だそうです。
徹底されてますね。

長年お世話になっている戸田市の役場でこのようなある意味先駆的な事業が行われていることに、誇らしい気分にもなるのですが、
せっかくなので市民に開放し、もっと広く「フェルトガーデン」を広めていけないものでしょうか
(職員の方々でさえも、例えば昼休み時間にここを利用する人は皆無ということ)。
そのためには、市長室を「ガラス張り」にするぐらいの行革意識が必要かもしれませんが。

また、気になったのは、使用されている植物相が貧弱だということ。
敷地の8割ほどが芝生なので、仕方のないことといえばそれまでですが、
正直もう少し冒険してもいいかと個人的には思いました。
シバ以外には、タイム、ヒューケラ、ラミウム、アメリカツルマサキ、ブルーパシフィック(這い性コニファー)など。
屋上ということで加重制限も厳しいのでしょうが、何ゆえここまでグラウンドカバーにこだわるのか。
2010年の今年は「国際生物多様性年」でもありますので、意識改革を望みたいところです。

あるいは少なくとも「戸田ヶ原再生事業」も始まるということですし(以前の記事参照)、
役場の屋上スペースに象徴的にトダスゲやサクラソウなど、いわゆる在来種の植栽コーナーを設けるなどしてもいいんじゃないでしょうか。
小さな戸田ヶ原を市役所の屋上に。
公園緑地課さん、ご検討のほど。

ともあれ、正味10分ほどの見学でしたが、
市民とはいえ団体などではなくたった一人のほとんど冷やかし半分の素性の知れない人間に、
最後まで嫌な顔ひとつせずに説明してくれた「環境クリーン室」の女性職員の方に感謝いたします。
ありがとうございました。暖かくなったらまた来ます。

ではでは、またまた 

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2010年1月24日 (日)

ある小学校の試み ...戸田市の緑化事情 (1)

市内のとある小学校の周りを歩いていたら、こんなもの発見。

2010012401

何とも味気ないコンクリート擁壁とアルミ製の目隠しの組み合わせですが、
その擁壁の中央部が植栽できるように工夫されており、ヘデラの一種が植えられてました。

2010012402

何という品種でしょうか。
アイビーに詳しくないのでよく分かりません。

どういう基盤になっているのか・・・。

2010012403

こんなことして写真撮ってると、歩いてる人に胡散くさそーにジロジロ見られますが、そこは好学のため、ガマン。
ふかふかの泥炭系の土で、ほどよく湿ってます。
が、さすがにこれ以上は掘れませんね。怒られそうです。

人力による水やりでしょうか !? 用務員さんとか。
まさか地面とつながっているわけではないですよね ?

排水がどうなっているのかも気になりますね。
どこから水が抜けるんでしょうか。
植栽部の下は、空洞になっているんでしょうか。
そうでなければ、いくら性質の強いヘデラとはいえ、間違いなく根腐れをおこすはずですが。

また、この壁の素材では、支持材をとりつけない限り上方向には伸びないでしょう。

2010012404

擁壁をうまい具合に隠すぐらいは期待できそうです。
また夏にでも様子を見に来ましょう。

正門前まで来てびっくり。

2010012405

生徒によるハンギングバスケットが飾られてます。
何ともはや、華やかというか、何と言うか・・・。
よくできました ◎。

ではでは、またまた 

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今日の一枚

2010012406

戸田駅を市役所方面に出てすぐのところの、整理されていない空地にこんな光景が。
近づいてみると、何ともいえない薫り。

近くでよく見ると、すでにミツバチたちが仕事を始めていました。

春はもうすぐそこ、でしょうか。

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2010年1月14日 (木)

「戸田ヶ原自然再生事業」って

わがまちが誇るタウン情報誌(?)、「広報戸田市」の1月1日号のメイン記事は、
「戸田ヶ原をよみがえらせよう」というタイトルで、なかなか興味深いのでご紹介します。

戸田ヶ原を知っていますか ?」 (抜書き)
私たちのまち戸田には、かつて「戸田ヶ原」と呼ばれた豊かな自然があり、人と自然が調和した美しい環境を作り出していました。
「戸田ヶ原」は、昔、戸田の荒川沿いに広がっていた草はらで、江戸時代には、サクラソウの名所として広く知られ、多くの人が訪れたと伝えられています。
明治時代になると、訪れた多くの人たちが、サクラソウを摘んだり、掘り取ったりするようになりました。その後も、訪れる人は増え続け、大正時代の末にはサクラソウはその姿を消してしまいました。そして、開発や農地の開墾などにより、昭和22年に「戸田ヶ原」はあとかたもなく消失してしまいました。
消えてしまった「戸田ヶ原」を再生することを通じて、私たちの新たな心のふるさとを築いていくこと。戸田ヶ原の再生には、そんなまちづくりの願いがこめられています。時を超えて再びよみがえる自然は、私たちのふるさと戸田の原風景となっていくことでしょう。

  詳しい説明はコチラ → 「戸田ヶ原自然再生事業全体構想 概要版」 (PDFファイル)

場所はこの辺り。
大きな地図で見る

乱獲や開発によって、遅くとも昭和22 (1947) 年までには「戸田ヶ原」のサクラソウは絶滅したらしい。

  • 此辺桜草の名所にして春時花開く時は宛然毛氈を敷きたるが如し・・・ 
     (この戸田の渡しの辺りはサクラソウの名所であって、
    春に花が咲くころはあたかもピンクの絨毯を敷いたようだ・・・) (1847)

と記されていたのが、その約75年後、

  • 近年に至っては、戸田や浮間の桜草もおおむね取り尽くされ、踏みにじられ、到底昔日の観はない (1923)
  • 浮間・戸田は現在では有象無象が根こそぎむしり取ったので、あの広い原にほとんど影を絶ったといってよい (1927)

・・・というわけで、今では残念ながら少し上流のかつての「田島ヶ原」、いわゆる「さくら草公園」(旧浦和市)近辺で保護されるのみとなってしまったのです
(なぜ「田島ヶ原」でサクラソウがかろうじて保護されたかというと、端的に交通の便が悪かったため、らしい)。

ただ、「戸田ヶ原の自然を再生させる」といっても、「戸田市の花」でもあるサクラソウをただやみくもに植えさえすれば済む、といったような単純明快な話でもないようなんです。

サクラソウは、確かにかつてはここが自生地であり、それが手付かずにあったときにはやはりそこに自然に存在できた理由があるわけです。
つまり、この「戸田ヶ原」周辺の土地がらは、年に数度の荒川の氾濫、それに起因する肥沃な泥土、
また反面、普段は乾燥することが多く、亀裂したような地面になること、
つまり、湿地と乾燥地が急激に入れ替わるような土地がら。
このような条件の土地に、最も固有な種としてサクラソウが存在したということなのです。

2010011401 (イメージ画像)


翻ってみると、立派な堤防が整備されて洪水の心配は今やほぼなくなり、
まわりにはゴルフ場やテニスコート等がむやみに広がる現在、
果たしてサクラソウを無理にでも植栽するということに、どれほどの意味があるというのか。
あるいは、そもそも自生地から遠く離れてしまった環境条件の土地で、それほど人手をかけずに育てていくことは果たして可能なのか。

ただ、やはり見た目にも非常に美しく、また目立つということで、再生事業のシンボルとすることには異論はないのですが・・・。

長々と書いてきましたが、理屈はともあれ、とにかくやってみようよ、ということでしょう。
来る2月27日(土)、彩湖・道満グリーンパークの「戸田ヶ原再生エリア」にて、
「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」という催しが、「戸田ヶ原自然再生事業」の先駆けとして行われます。
サクラソウや、近年まで絶滅したと信じられてきた「トダスゲ」(Carex aequialta) の植栽などが行われるそうです。
ちなみに私も早々と応募してみました。6歳の娘と楽しんでこようと思ってます。
まだ募集してるはずです。
集合場所は、上の地図の「B地点」のテニスコートの北辺り。

定員100名だそうなので、ご近所お誘い合わせのうえ、お早めに(広報部員みたいだナー )。

戸田市民じゃなくっても大丈夫じゃないかな !? ・・・多分。
(お問い合わせは、戸田市公園緑地課まで)

最近では、グリーンパーク周辺で、キツネ(ホンドギツネ、Vulpes vulpes japonica)や
カワセミ(清流の宝石 !)なども確認されているようで、
一時に比べると少しずつ在来生物たちが戻ってきているようです。

2010011402 (イメージ画像)

また話は飛びますが知人によりますと、
戸田市役所そばの後谷公園の池でジッと魚の影を窺うカワセミを目撃したそうです。

少し大げさな話ですが、この「戸田ヶ原」の事業が、
「開発」から「自然再生」へのみちすじの近年の大きなトレンドの中の一つから、
他の地域の同様な事業の先駆けになってくれればいいのですが。

ではでは、またまた 

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2009年11月25日 (水)

取り残された風景

平成21年某月某日、戸田市内のとある場所を何気なく歩いていると、ふと狭い路地を発見した。

一瞬、昭和の時代に逆戻りしたかのような、軽い眩暈を覚える。

2009112501

「戸田名店街」・・・。

おざなりのバケツ容器に、おざなりの植物たち。
発泡スチロールのトロ箱がないのが非常に残念だが、
これ以上高望みしても仕方あるまい。

写真を撮った時には全然気づかなかったのだが、
よく見ると「戸田」の文字の前にもう一つ看板が。

2009112502

「下戸田」だろうか・・・。

ここは今現在「川岸」という字(アザ)であり、「下戸田」では断じてないのだが・・・。
あるいはかつてはここも「下戸田」の一部だったとでもいうのだろうか。
退官して今では郷土史家などという肩書きで通っている地元の元小学校教諭にでも聞けば
少しはこの錯綜した字や小字の謎も解けるかもしれないのだが。

もう一つのナゾ。

「和風スナック真室川」 って、何 !?

比較的新し目の看板と、「アサヒスーパードライ」ののぼり旗。
下戸田・川岸界隈の小粋な面々が夜な夜なこの小洒落た店に繰り出しているのは、
火を見るよりも明らかだ。

とはいえ、何ゆえに「真室川」なのか。
店一番の別嬪女将が山形の出身だということを下々の者たちに誇示しているのだ、
とでもいうのだろうか。

・・・いくら写真を眺めていてもナゾは一向に解かれる筈もないのだが、
凍てつく夜にわざわざ川岸くんだりまで繰り出して、
あたかも何年も前からの馴染みの客ででもあるかのように、
ごく当たり前にスナックの扉を開けておもむろに開いた席に座り、

「そういえば女将さん、出身は最上川の辺り !?」

などと知ったようなことを口走るような真似だけは、ぜったいに避けなければならない。
何故ならば、小粋な紳士淑女たち面々の冷ややかな視線を一身に浴びることになること必定だからだ。
最低限のManorをも守れないような男が来るような店じゃあないよと、小声で嘲られるのがオチだからだ。

いくら「洗練されたクリアな味」が行く手に待っていようとも。

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