カテゴリー「 庭造り」の43件の記事

2011年11月 4日 (金)

フラクタルガーデン講座

報告が遅くなっちゃいましたが、この間の日曜日、狭山丘陵の一画、武蔵村山市の都立野山北公園にて
「里山ガーデナー講座・生態系との新しい調和を考えよう」という講座に参加してきました。

今回、「春編」に引き続き二度目の参加。
講師はおなじみ、「小さなビオトープ・ガーデン」の著者である泉健司先生。

小さなビオトープガーデン―庭やベランダで水辺の花と生き物を楽しむ! (セレクトBOOKS)

小さなビオトープガーデン
庭やベランダで水辺の花と生き物を楽しむ! (セレクトBOOKS)

著者:泉 健司
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午前中、都内ではまれにみる豊かな自然が残された都市公園である本公園を一通り散策しながら、
そこに息づく植物たちや昆虫、動物たちの生息状況を概観。

01  02
色いろ写真撮ったんですが、あちこちにすでに投稿してるんでこれくらいに。

03
コブナクサを使って生まれて初めて「草木染め」も体験しちゃいました。
なんだかはっきりしない模様になっちゃいましたが、ご愛嬌ということで・・・。


さて、午後の講義でうかがった目新しい概念、「フラクタルガーデニング」。

聞き慣れないいっけん小難しそうな言葉ですが、
要は植物を植えるときに、できるだけ「自然」に近い配置に並べましょうよ、ということ。
そうすることによって、よく見るお花畑みたいにお行儀よく草花が整列した花壇よりも、
そこを見る人がより心地よく感じたり、そこにやって来る生きものたちがより利用しやすくなったりしますよ、ということ。

直線よりも曲線を、単純よりも複雑を。

04_2  05   
大きな道路脇や駅のロータリーなどでよく見る光景。
別段これがダメだってわけじゃないんですが。
こういうの、毛氈花壇っていうそうです。

では、「自然」だと感じられる配置とは、具体的にどんなふうに並べればいいんでしょうか。
で、ここで「フラクタル」という概念が登場するわけです。

「フラクタル」。
ごく簡単に言えば、自然物の形成原理は「自己相似形」にあるということ(よけいに分からん !?)。
つまり、一見複雑そうに見える海岸線や雲の形、山の稜線、それに植物の枝や葉のつき方や花びらの形にいたるまで、
それら自然界のものは総じてあるひとつの単純な「形」を繰り返し模倣することで出来上がっていますよ、ということ。

下の図をクリックしてみてください。

06_2
「雪片曲線」。フラクタル図形の中でもごく単純な例。
いわゆる「コッホ曲線」の始点と終点を一致させたもの。
面積は有限だけれども、複雑さを増すほどに周囲の長さは無限に。

つまり、ただの直線はどこまでいっても直線にすぎませんが(数字の0に何を掛けても0にしかならないように)、
そこに何らかのきっかけ(「ジェネレーター」)を与えてやると、
それを自己増殖させるだけで複雑な形態を生み出すことが出来ます。

07  08
自己相似的増殖の例、シダ。

あらゆる自然の形態は、この小さなジェネレーターをきっかけにしたごく単純な繰り返し作業の成れの果てだ、
ということが出来るかもしれないのです。

ちなみにこのフラクタルなる数学上の概念、もう十数年前、
中沢新一氏の本で読んでかなり関心を抱いてはおりました。
   
   

雪片曲線論 (中公文庫)
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雪片曲線論 (中公文庫)
著者 中沢 新一
販売元 中央公論社
定価(税込) ¥ 820

事実、対象がよく見えるようになればなるほど不規則性が増大し、対象がはじめ持っていたなめらかさは消えうせ、しだいに断片化しはじめるという性質は、少しでも注意深く自然観察をした者なら、誰でも知っていることである。ルーペや顕微鏡を使って鉱物や植物の膚をのぞいて見るのもよいだろう。すると、すべすべに見えた金属球の表面が、まるで複雑なあばた顔であることがわかってくる。(中略)観察のスケールを小さく、小さくしていけばいくほど、不規則性は増大し、対象は「フラクタル化」していく。自然はしだいに巨大な怪物と化していくのだ 「雪片直線論」より

そして、自然のカタチの大もとにこの「フラクタル構造」があるのだったら、
実際に人が「自然」を擬似的にこしらえる時にも、この原理を頭の隅っこにおきつつ作業してやれば、
少なくとも「不自然な自然」みたいなことから免れることができるのではないでしょうか。

例えばせっかくたくさんの苗があるのだったら、
お行儀よく一列に並べるんではなく(ポール・スミザーさんの言葉によれば「軍隊の行進」)、
できるかぎりそれらをフラクタル的に配置してあげれば、
植えられた土地や地面自体がそもそもフラクタル構造を持っているわけだから、
あとは当の本人たちが自分の位置を自然の生理に合致するように振舞うでしょう。
しかもよく見るような一年草ばかりを使った花壇よりも、宿根草をメインに使ってやることで、
植え替えの手間のかからないより自然な植栽が完成するというわけです。

泉さんが関わってらっしゃる長野県佐久市の「パラダ」におけるフラクタル・ガーデンの例がこちらからご覧いただけます。

そして泉先生がもっとも強調していらっしゃったこと、それはこうして複雑でランダムな配置をすることによって、
それらの隙間に小さな生き物たちの棲息することのできる「場」(ニッチ)が幾何級数的に増えていくということです。


「植栽をフラクタル構造にしているのは、異なる植物の作り出す入り組んだ境界が、
 様々な生き物の住みか(ニッチ)を効果的に作り出せるからです」
(泉さん @BiotopeGarden の最近のツイッターでのつぶやきより


R0018525  R0018526_2  
その場でちょっとした実験。
紙をくしゃくしゃに丸めて広げ、そのシワに沿って線を引く。
10回折れ曲げた場合(下)と40回折れ曲げた場合(上)。
丸いシールはそこに暮らせる生き物の大きさと数を表している。
細かく折れ曲げた方ほど多くの生き物がそこをニッチとして使えるのが分かりますか。


逆に軍隊みたいにお行儀よく並んだお花畑では、そこに生息できる生き物の数が貧弱にならざるを得ません。

具体的に植栽するにあたって「フラクタル的に」というのはどういうことなのか、
ということについては泉さんの次のページを参照してください ⇒ フラクタルガーデン講座2

Center_garden_0260  Center_garden_0795
去年の冬から作り始めたわが家の「ひと坪里山」。

Center_garden_0876  Center_garden_0878
三角形に苗を配置できるほどのスペースはなくて残念ですが、
成長後にできるだけ自然風に見えるように植えてみたつもりです。
どうでしょうか。地味ですねぇ・・・。


あと、こんなこともおっしゃってました。
予算が限られていて思ったほど花苗が集められなかったときなど、
お花畑的に並べたような植え方(列植え)をしてしまうと、どこで予算が尽きたかがバレてしまう(笑)。
フラクタル的に苗を配置すれば、最初は何となくさびしいというだけで、
時がたてばだんだんと隙間を埋めてくれる、と。

なるほど。

生きものたちがたくさん住み着いて、しかもそれにつられてまたたくさんの生きものがやってくる。
そしてそこに植物や昆虫、動物たちを含めた小さいながらも循環する輪ができる。
味気ない都市生活のもとでもそんな環境の中で生活できる喜びを身近に味わえたら素敵ですね。

ではでは、またまた 

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2011年6月 4日 (土)

2年目の、コンクリート上の雑木林 (2)

震災のあった3月。

茫然と、新聞やテレビからの情報を頭に送りこむだけで精一杯の日々。
正直、庭の様子を観察する気分になんてなかなかなれなかった。

それでも植物たちは着実に芽吹き、
昨年コンクリートの上にしつらえた庭にも、律儀に春は訪れてくれた(饒舌の春
)。

そして風薫る5月。

01  02
例によって遅い目覚めのアオハダとリョウブの2本のメインツリーにも青々とした葉が茂り、
根っこの窮屈さを微塵も感じさせないほど元気に陽射しを浴びている。

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生命が確実に動いている実感。

04  05
アオハダ、そしてリョウブ。

東からやってくる優しい朝日は、隣家の二階テラスによって遮断され、
お向かいに高くそびえる三階建ての巨大な要塞(実はお寺さんです)が、
南からの光を午前中いっぱい遮ってしまう。

北側にはわが家の壁、そして西側は二階建てのアパートで、
西日さえも満足に浴びられない陰地。

直射日光を望めるのは真昼の前後数時間のみ、
太陽が低い位置を舐めるように周回する真冬は、なんとノー日射。

そんなごく典型的な住宅地の一角。

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梅雨入り。
萌黄色の季節は過ぎ去って、緑の濃さが徐々に際立ってた。

肥料なんて与えてないっていうのに、この緑成分の凶暴なまでの横溢っぷり。
やはりここでもまた、茫然としてじっと目を凝らすような毎日。

いっそこのまま、地を覆ってしまえ。


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雨にけぶる「コンクリート上の庭」。

そして、ほんの一年前はこんなでした。
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今じゃ一輪車も満足に通れない。

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道路側からのショット。うっ、ピンぼけかっ。

ではでは、またまた

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2011年6月 2日 (木)

2年目の、コンクリート上の雑木林 (1)

昨年の冬、自宅のコンクリート張りの駐車場をつぶしてつくった「小さな雑木林」。
このブログでも何回かに分けて作成プロセスを追ってきたけれども、
2年目、ということでちょっと振り返ってみたくなった。

以前の記事はコチラから。

2010.03.06 「駐車場を小さな雑木林に」計画 : コンクリ上の作庭記 (1)
2010.03.09 見切り材を敷設してみる : コンクリ上の作庭記 (2)
2010.03.16 屋上緑化からのヒント : コンクリ上の作庭記 (3)
2010.03.20 保水排水マット、その他 : コンクリ上の作庭記 (4)
2010.03.22 屋上じゃないのに屋上緑化 : コンクリ上の作庭記 (5)
2010.04.01 深山の樹林下のイメージで : コンクリ上の作庭記 (6)
2010.04.06 メインツリーの植樹 : コンクリ上の作庭記 (7)
2010.04.09 ガーデナーズ・ポリシー : コンクリ上の作庭記 (8)
2010.04.13 プチ壁面緑化 : コンクリ上の作庭記 (9)
2010.04.22 A Garden, ...in progress : コンクリ上の作庭記 (完)
2010.06.07 「コンクリ上の作庭記」、その後



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去年の記録を、ざっと追ってみる。

01  02
枠組み(最近は「スキーム」なる言葉が流行っている。関係ないか)。

03  04
あ、こんなことしてたんだっけ。

05  06
人工軽量無機質土壌(「ネニプラス」)を投入し終わったところ。

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表面には「CCソイル」。

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枕木で通路作って、メインツリーを植える。
簡単なように見えるけど、タイヘンだった・・・。

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下草を植え込んだ。壁面にも。
植物の選定と、この植え込み作業がいちばん楽しかったな、今思うと。

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4月に入ってもなかなか芽が出なくてやきもきしたアオハダ。
「こんな薄っぺらなところに根っこ押し込められちゃ、やっぱりムリかな」と思ってたら、芽吹いた。
ほんとに、ほんとに嬉しかった。

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初夏には、元気な葉を繁らせてくれて。

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緑濃い季節をへて・・・。

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なんとか無事に一年を乗り切った。
よく見ると、前の写真と車が変わってる(笑)。

極端な暑さだった夏場以外はほとんど散水の必要もなく、
鉢植えなんかよりよっぽどいいかな、と思ってます。
植物同士のおしゃべり、ネットワークがとても楽しい。

ってことで次回は、今年の様子を。

ではでは、またまた

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2011年4月13日 (水)

実践エコガーデニング : エコガーデニング・ライフ (7)-3

Mr.T氏は「エコガーデニングの構成要素」として、次の5つの項目を挙げています。

  1.野鳥が営巣できる地域自生種の中高木が少なくとも1本ある(中高木に巣箱を架けても良い)
  2.少なくとも3種類以上の花の咲く地域の自生種の低木が植栽されている
  3.地域自生種の地被植物(グラウンドカバー・プランツ)がある
  4.野鳥やトカゲなどが昆虫、ミミズなどを採餌できる落ち葉、小石、枯れ枝などが堆積しているエリア
    がある
  5.野鳥が水を飲んだり水浴びしたり出来る見通しの良い安全な場所がある

小さい庭でこれらすべてを満たすのには限界を感じてしまうかもしれないけれど、
例えばエノキやコナラなんてウチの庭には大きすぎてムリ、なんて場合。
ちょっと辺りを見回せばもしかしたらすぐ近くに背の高い木がすでに植えられているかもしれません。

隣家の庭でもいいし、ちょっとした空き地、あるいは公園だっていい。
その木を(気持ちの中でだけ!)わが家の庭木であるとみなしてしまいましょう。

そしてその場所と自分の小さな庭との通り道を、
できるだけ生きものたちの行き来しやすい環境に整えてやるとなおいいかもしれません。
例えば無粋なコンクリート塀やフェンスがあるならツル植物をからめたり、
場合によってはそれら遮蔽物を撤去して生け垣にしたりできれば最高。

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そうすることによって、互いに点としてあった小さなビオトープ同士が、
線として(「Green Corridor = 緑の回廊」)、そしてゆくゆくは面として、
地域の生態系・生物多様性の維持・保全に大きな役割を果たすことになるかもしれません。

ということで、手前味噌ながらわが家の庭をこの5項目に当てはめると・・・。


  1.野鳥が営巣できる地域自生種の中高木が少なくとも1本ある

常緑高木としてヤブツバキを、落葉高木としてヤマボウシやアオハダなんかを植えてます。

01  02
冬枯れのヤマボウシにやってきたメジロのつがい。

03
ヤブツバキの花の蜜にアリたちがやってきた。4月10日。
メジロやヒヨドリの大好物。


  2.少なくとも3種類以上の花の咲く地域の自生種の低木が植栽されている

常緑低木としてアセビやヤブコウジ、落葉低木としてクロモジ、ノリウツギ、サンショウなど。

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ちょうど今の時期、アセビが満開。まだ植えたばかりのちっちゃな苗ですが。
園芸店ですぐ手に入るし、挿し木も簡単。
アセビの挿し木 参照。

05  06
去年の夏、ノリウツギの花。小さな昆虫が頻繁に訪れる。


  3.地域自生種の地被植物(グラウンドカバー・プランツ)がある

水辺のセリ、日陰のノチドメ、園芸店で買ってきたカキドオシなど。

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セリ。近くの用水路で野生化していたのを採ってきて「水辺のビオトープ」に挿したら、またたく間に増えた。
今では水中を抜け出して、かってに陸地に侵略し、蔓延っている。
人間によって本来好まないところに植えられても、徐々に自分の好きな場所に移動した。
地続きでないところにもポツポツ生えるということは、種が飛んでるんだろうか。
まあ増えすぎたら引っこ抜いて味噌汁の具にすればいいだけの話。

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ほとんど陽の光を浴びられない通路に勝手に生えてきたノチドメ(これもやはりセリ科)。
いわゆる雑草だけれど、たまに隣に住む母親に抜かれながらも頑張って居座り続けている。
自生種なのでこのままにしている。けっこう地被植物として重宝する。
「野血止め」というだけあって、けがで血が出たところにもみ込むと止血効果がある(真偽のほどは不明)。

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これも勝手に生えてきた。ヒメツルソバ。どっかから種が飛んできたのだろう。
よく塀ぎわのちょっとした植え込みで野生化しているのを見かける。
早春にピンクのかわいい花をつけるので、この時期から活動する小さな昆虫の蜜源として貴重。
ただし、ヒマラヤ原産の外来種。

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リシマキア・ヌンムラリア ”オーレア”とカキドオシのコラボ。
リシマキア(黄緑色のやつ)は乾/湿、陽/陰関係なく、どこでも蔓延る。
増やしたいときは土から一部を掘り出して、別の場所に移植するだけで簡単に増やせる。
もちろん海外の園芸種。

カキドオシは隣接地から垣根を通ってまで侵入してくるためこの名がある。自生植物。
シソ科だから、指でこすると独特の香りがする。
犬が胃の調子が悪いときに食べるというけれど、真偽不明。
もともと園芸店で斑入りのやつを「グレコマ」として買ってきた。今では完全に野生化している。



  4.野鳥やトカゲなどが昆虫、ミミズなどを採餌できる落ち葉、小石、枯れ枝などが堆積しているエリア
    がある

わが家では一応、いらなくなったプラスチックケースを枯葉や剪定クズを入れるのに使ってる。
雨水が溜まらないように、底にいくつか穴を開けている。
そのうち堆肥化するように、たまに米ヌカをまぶしてやる。
見た目がいまいちなのが欠点。改良の余地大あり。
いわゆる「ソダ場」風に木の枠で覆ったり出来ればいいんですが。

また別の場所に小さいながらテキトーに集めてきた石を組んだところもある。
石と石の隙間にニホンカナヘビなどが棲みついている。
たまに石の上で日向ぼっこをしているのに出くわす。
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  5.野鳥が水を飲んだり水浴びしたり出来る見通しの良い安全な場所がある

うちは四方がほぼ建物に囲まれていて「見通しがいい」とはいえないけれど、
庭と呼べるスペースにはできるだけ水場を設けるようにしている。
たまにメジロやシジュウカラ、ヒヨドリやハトが水を飲んだり、水浴びするのを見る。

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去年、「水辺のビオトープ」を改修したことはこのブログでも紹介しました。
  アオミドロとの果てしなき戦い : 「水辺のビオトープ」改修 (1)
  新しいのにフルイとはこれいかに : 「水辺のビオトープ」改修 (2)
  水辺のヒゲたち : 「水辺のビオトープ」改修 (3)
もう少し暖かくなったら、近くの自然公園で水場の植物を採集しに行こうと思っている。

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「コンクリ上の庭」にもこんなふうにできるだけ水場を作ってみた。

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ヒメダカも元気に泳いでます。




こう見てくると、5つの項目をクリアするのはそんなに難しいことじゃない、と思ってもらえればうれしいです。

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かつてはコンクリだけだった場所が、「緑の回廊」に。

ではでは、またまた

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2011年4月 9日 (土)

戸田市周辺の自生植物 : エコガーデニング・ライフ (7)-2

前回の続きです。
その地域にもともとどのような植物が生育していたのか。

あなたの街が開発される以前にその地域にどのような植物が育っていたかを正確に知るには、その当時の地域の植物誌を見ると分かります。博物館や公立図書館あるいは自治体の資料室で閲覧できるでしょう

ということでさっそく、近くの図書館へ。
ありました、『埼玉県植物誌 (1988年版)』。


埼玉県といっても広いので、いくつかの地域に区分けしてある。
その中でもわが戸田市は「東部低地」でいいのかな。

主なもので庭植えに適していそうな自生種をとりあえずランダムに列挙してみよう。
全部を挙げることはとうてい不可能なので、主なもののみ。

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[常緑高木] 
タブノキ / シラカシ / シロダモ / ヤブツバキ / サカキ / ユズリハ / ヒイラギ

[落葉高木]
クリ / クヌギ / コナラ / ヤマボウシ / ミズキ / ムクノキ / エノキ / ケヤキ / ヤマグワ / ホオノキ / コブシ / ヤマザクラ / ウワミズザクラ / ネムノキ / カラスザンショウ / ヌルデ / ヤマウルシ / イロハモミジ / アオハダ / エゴノキ / アオダモ

[常緑低木]
シキミ / ヒサカキ / イヌツゲ / ツルマサキ / ナツグミ / アオキ / アセビ / ヤブコウジ / イボタノキ

[落葉低木]
ヤマコウバシ / クロモジ / ウツギ / ノリウツギ / ヤマアジサイ / クサボケ / ヤマブキ / カマツカ / シモツケ / ユキヤナギ / ヤマハギ / コクサギ / サンショウ / ニシキギ / マユミ / ツリバナ / ハナイカダ / タラノキ / リョウブ / ヤマツツジ / ナツハゼ / ムラサキシキブ / クサギ / クコ / ウグイスカグラ / ガマズミ / ヤブデマリ / カンボク / メギ

[多年草]
キキョウ科 ツリガネニンジン / ホタルブクロ / キキョウ
スイカズラ科 スイカズラ
シソ科 ジュウニヒトエ /
カキドオシ / ヤマハッカ / ウツボグサ / アキノタムラソウ / タツナミソウ / ニガクサ
ゴマノハグサ科 サギゴケ
キョウチクトウ科 
チョウジソウ / テイカカズラ
サクラソウ科 サクラソウ /
オカトラノオ
セリ科 
セリ / ミツバ / ノチドメ
ウコギ科 ウド / キヅタ
スミレ科 スミレ / ヒメスミレ /
タチツボスミレ / アオイスミレ / コスミレ / ノジスミレ
ブドウ科 ノブドウ / ヤブカラシ / ツタ
フウロソウ科 タチフウロ / ゲンノショウコ
バラ科 
キンミズヒキ / ヘビイチゴ / ノイバラ / フユイチゴ / クサイチゴ / ワレモコウ
ユキノシタ科 
チダケサシ / ユキノシタ
キンポウゲ科 イチリンソウ / ニリンソウ /
ヤマオダマキ / ボタンヅル / センニンソウ / アキカラマツ
ケシ科 クサノオウ / ムラサキケマン / ジロボウエンゴサク
キク科 ニガナ / ヨメナ / アキノノゲシ /
フキ / アキノキリンソウ / ヤブレガサ
スイレン科 ヒツジグサ
メギ科 
イカリソウ
アケビ科 
アケビ / ミツバアケビ
ナデシコ科 カワラナデシコ /
フシグロセンノウ
タデ科 
サクラタデ / イタドリ / ミズヒキ
ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ /
カンアオイ
センリョウ科 ヒトリシズカ /
フタリシズカ
ドクダミ科 
ドクダミ / ハンゲショウ
ラン科 エビネ / ギンラン / キンラン / クマガイソウ /
シュンラン / ネジバナ
ヒガンバナ科 
キツネノカミソリ
ユリ科 
ホウチャクソウ / チゴユリ / コバギボウシ / ヤマユリ / ヤブラン / ジャノヒゲ / ナルコユリ / アマドコロ / キチジョウソウ / ツルボ / サルトリイバラ / ヤマジノホトトギス / アマナ
ツユクサ科 ツユクサ /
ヤブミョウガ
サトイモ科 ショウブ /
セキショウ / ウラシマソウ
イネ科 コバンソウ / ノガリヤス / ジュズダマ / チガヤ / オギ /
ススキ / チカラシバ / ヨシ / シバ
カヤツリグサ科 
ヒメカンスゲ / アゼナルコ /  ヒカゲスゲ / ナキリスゲ / カヤツリグサ / フトイ / サンカクイ
オモダカ科 ヘラオモダカ / オモダカ
ワラビ科 
イヌシダ / ワラビ / イノモトソウ
オシダ科 
ヤブソテツ / ベニシダ / イヌワラビ

   赤文字
は、わが家の庭に植えられているもの。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

03

なんだか名前の羅列に終始してしまったけれど、
これらの植物が積極的に庭に取り込めれば、地域の生態系に寄与すること大、というわけですね。

ちなみにウチから少し離れた東京都の清瀬市というところで、
清瀬の植物』という自生植物調査報告書が去年、出版されました。
市内で自然保護に取り組む市民団体「清瀬の自然を守る会」が、
市の自然を後世に伝えるために、5年がかりで調査・編集した力作です。

06
こんなことがわが戸田市でもできたら、すばらしいなと思うんですけどねー。



ここでひとつ注意しなければいけないことが。

ただし、「自生種を植えさえすれば良いのだ」とは考えないでください。
大切なことはあなたの地域に自生している植物から得られた種苗を植栽することです。

04

つまり、いくら自生種だからといって、別の地域由来の株を手に入れて植えつけるのではダメ、ということです。
スミレは戸田市の自生種ですが、東北の業者から仕入れるのはひかえるべき、ということですね。
しかしながら近くに地域由来の植物苗を扱う育苗・販売業者が存在すればいいのですが、
現状ではまだまだ難しいようです。

そのような場合には地域の自生地で所有者の許可を得て、種の採取による実生や挿し木などの方法で苗を育てましょう。

うーん、これはちょっと敷居が高いですかね。
「地域の自生地」自体、探すのがたいへん・・・。

まあ、そんなに厳密にとらえることもないか、ととりあえず自己擁護。


05

ちなみに戸田市の植生の特徴としては、県内でも秩父地方や入間方面の丘陵地に比べて自生植物の相が貧弱、
かつ帰化植物、あるいは栽培逸出品の多さが際立っている。
開発の程度が逆戻り不可能なほど進んでしまっている証拠ともいえますね。

01
02
こんな自然が近くに残されていたら、うれしいんですけどね。
写真は富士山の近くの別荘地で撮影したもの。

以下、よく植栽されてるのを見かけるけど、実は外来種というもの(逸出もあり)。


ハリエンジュ(ニセアカシア) / ビワ / ニワウルシ / ナンテン / ヒイラギナンテン / トウネズミモチ
ヒメツルソバ / オシロイバナ / シュウメイギク / オランダガラシ(クレソン) / ムラサキツメクサ / シロツメクサ / アメリカフウロ / シュウカイドウ / ヒルザキツキミソウ / マツヨイグサ / コンフリー / ホオズキ / ハルジオン / ハナニラ / ヒガンバナ / ナガイモ / ホテイアオイ / シャガ / ニワゼキショウ / ムラサキツユクサ / モウソウチク / ミョウガ

次に、栽培逸出品

クスノキ / モチノキ / タラヨウ / カクレミノ / カジノキ / イタチハギ / センダン / ムクロジ / カキノキ / キリ / チャノキ / タチバナモドキ / ヤツデ / マンリョウ / ネズミモチ
アメリカスミレサイシン / オモト / クマザサ / オカメザサ / シュロ


ではでは、またまた

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2011年4月 2日 (土)

Mr.T氏の教え : エコガーデニング・ライフ (7)-1

さてさて、ずいぶん長いこと引っ張ってきたこの「エコガーデニング・ライフ」シリーズ。
最終回は、ズバリ「エコガーデニング」について。
つまりこのシリーズはこの概念を持ち出すためのいわばとっかかりのようなもの、とさえいえるかもしれません。

エコガーデニングとは、その名も「エコガーデニング協会」の推奨する、新しい庭づくりの考え方です。

01

ひと口に「ガーデニング」といっても、たんにお庭を華やかなお花たちを植えつける場とする考え方から、
広く地域の生態系の保全というところまで配慮したものまで、さまざまなフェーズのものが存在しているわけですが、
この「エコガーデニング」という考え方は、次のようなコンセプトを掲げることで、
他のエコロジカル・ガーデニング(生態系に配慮した庭づくり)と区別されます。

「3L, 2H & 1N」の庭づくり

  ☆ Low Impact = 地域の生態系や環境へのダメージが小さい
  ☆ Low Consumption = エネルギー資源を過剰に消費しない
  ☆ Low Maintenance = 維持管理が容易、かつコストがかからない
  ☆ Healthy = 生物に有害な化学物質を使用しない
  ☆ Harmonized = 多様な生物が調和して生息できる
  ☆ Networking = 上の考え方を広げてゆく

ちょっと、分かりづらいですね。
では、具体的にどのような庭造りが「エコガーデニング」といえるのでしょうか。

02

協会の主宰者であるMr.T氏のホームページ(いのち育む庭づくり『エコガーデニング』)によりますと。

もっとも身近な自然である家庭の庭を、植物を植え、眺め楽しむためだけの庭から、
地域の多様な生きもののための生息環境としての機能をも持たせた庭へと転換させることができれば、
個人の庭は健全な地域生態系の持続と生物多様性の保全に貢献できるのです。

つまり、類型的な「庭」という場に、「自然」を最大限に取り入れることによって、
その地域の自然環境をまさにその庭を基点として改善していこう、という発想です。

03

ただし、ひと口に「庭に自然を取り入れる」と言っても、
ただやみくもに草花を植えればそれで自然を取り入れたことになるかというと、決してそうではありません。
Mr.T氏によれば、大事なのは「地域自生種の植物を植える」ということ。

あなたの地域に自生している個体由来の樹木、草本(地域自生種の植物)を植えましょう。
それらはあなたの庭や敷地の一部地域の野鳥その他の野生動物の生息に役立ちます。


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ではなぜ「地域自生種の植物を植える」ことが大事なのでしょうか。
それは、逆になぜ「移入種*」がノーなのかを考えれば分かりやすいようです。

    * 「移入種」 : ちょっとニュアンスは違いますが、「外来種」と似たような概念。ここでは詳しい説明を省きます

「移入種」は次のようなかたちで地域の「生物多様性」を脅かすことになります。

 1.「移入種」が増殖すると、「自生種」の生息地が失われ、その種とその種に依存していた種の絶滅につながる。
 2.「移入種」と「自生種」間の遺伝子撹乱が起こり、種の絶滅につながる。
 3.「移入種」(ペット動物なども含む)が遺棄されたり、逸出すると同様の悪影響を生む。

時々「河川敷に数万本のコスモスを咲かせる事に成功した」というようなニュースが地域環境を改善したというニュアンスで伝えられることがありますが、本来このような場所には、春はジシバリやヘビイチゴ、秋にはアキノキリンソウやカワラナデシコ、ススキなどが生育しており、それらの植物と共生していたチョウやハチなどの昆虫がいたはずです。
秋の一時期を彩る「移入種」のコスモスのために、それらの「自生種」の動植物たちはその生息地を奪われ、その地域の「生物の多様性」が失われると同時に、地域の生態系の輪が断ち切られてしまう危険性があることに注意する必要があります。


05

そういうことなんですね。

うちのほうの地域でもよく「お花いっぱい運動」みたいなことが
善意の方々のボランティア活動の一環においてなされていますが、
一見したところ殺風景だった道ばたが華やいでうれしいことのように思えますが、
こと地域の自然の生態系の維持という観点から考えると微妙に意味合いが変わってくるようです。
ただし、そもそも自然環境が完全に破壊されてしまっていて家と道路しかないよ、というところでは、
何であれ植物が植えられている、という意義は大いに認めるべきだとは思います、個人的には。

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それではそもそも、その地域にもともとどのような植物が生育していたのか。
それを知る手がかりは、果たしてあるのでしょうか。

これについては、次回ということで。

ではでは、またまた

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2011年3月10日 (木)

オーガニック・ガーデンとは : エコガーデニング・ライフ (6)-2

前回の記事の続きです。

唐突ですが、一冊の本を紹介させてください。

虫といっしょに庭づくり―オーガニック・ガーデン・ハンドブック 虫といっしょに庭づくり

著者:ひきちガーデンサービス
販売元:築地書館

Amazon.co.jpで詳細を確認する

「オーガニック・ガーデン・ハンドブック」という副題が付けられています。
ひきちガーデンサービス
」という植木屋さんご夫婦によって書かれた本。
飯能の方で開業なさっているそうです。わりと近いんだ、ほほぅ・・・

農薬や殺虫剤、化学肥料などを極力使用しない、
いのちあふれる庭(=オーガニックガーデン)づくりを提唱されております。

では、具体的に曳地さんご夫妻の実践する「オーガニックガーデン」とはどのような庭のことなのでしょうか。
それを定義している部分がありますので、抜粋してみます。

植物があれば、虫がいるのは自然なこと。
(・・・) 植物とほかの生きものたちとのつながりや関係を大切にすることで、
有機的な生命体のつながりが見えてくる。
だからこそ、いのちのつながりを断ち切るような農薬や化学肥料を使わないで、
安心で安全な庭仕事を楽しんでもらいたい。
さらに雨水をためて利用したり、生ごみを堆肥にしたり、
野菜やくだものを植えたりして、小さな循環をつくること。
どんなに小さなことでも、有機的なつながりを大切にしていれば、
それは環境を守ることにつながっていく。
そんな、人と自然をつなぐ魔法の場所・・・ 
それが私たちの考えるオーガニックガーデンなのだ。

オーガニックの庭とは、1匹の虫も許さない「防除」という考え方ではなく、
「害虫」もふくめて、いろいろな生きものと植物との共生をめざす庭ということだ。

庭があって、植物がある。お花も咲いてる。
その花の蜜に小さなアブがやってくる。
そのアブは蜜をもらうかわりに、花粉を別の花のメシベに届けてあげる。

01_2

もちろんアブが意識的にそうしているわけではなく、逆に花がアブを受粉のために利用しているのだともいえる。
そうやってお互いに助け合って暮らしている。
バイオロジカルな互酬性、とでもいおうか。

茎に大量のアブラムシがくっついてる。
いっせいにおシリを振っている。天敵が近くにいる証拠だ。
スケルトンのウジ虫みたいなヒラタアブの幼虫は、精力的にアブラムシを食べてくれる。
逆にヒラタアブの幼虫にしてみれば、アブラムシこそ絶対に必要不可欠の生き物なのだ。

02_2

アブラムシが1本の木に大発生すると、
テントウムシやクサガロウ、ヒラタアブ、クモなども発生する。
だが、アブラムシがいない庭では、それらの虫もまた、姿を現さないのである。
ある意味、豊かな生態系を取りもどすために
アブラムシが大発生してくれているのかもしれない。

03_2  04
アブラムシの天敵といえば、テントウムシ。去年のわが家の庭にて。幼虫と成虫。
体液を吸われる前/後のアブラムシの姿が写っているのがお分かりでしょうか。
オーガニックな生物兵器。

アブラムシやイモムシ(・・・)などは、数が多いうえに、
ほとんどが捕食者に対して防御や反撃をしない。
数が多いのは、食べられることを前提にしているからだ。
つまり、たくさんの卵を産む虫たち(その多くは「害虫」と呼ばれる)は、
生態系を豊かに支える役目がある、ということかもしれない。

たとえばヒトに毛嫌いされることの多いガの幼虫などは、大量に産みつけた卵のうち、
運よく成虫になるまでにこぎつけられるのはたったの0.2パーセントほどらしい。
そのほかは、鳥やハチ、カマキリなどの天敵に食べられたり、何らかの生物に寄生されて死んだり、
その他もろもろの要因で死んでしまうという。
そう考えると、僕らがふだん見ることの多いヒラヒラ飛んでいる成虫のガやチョウは、
ものすごく低い確率を生きのびてきたすごいサヴァイバーなのだということだ。

05  06
こちらも去年のわが家の庭にて。俗に優曇華(ウドンゲ)ともいわれるクサカゲロウの卵。
卵から孵った幼虫はやはりアブラムシの天敵。
やっぱり、アブラムシがたくさんいる場所に産卵するんですね。

食べられることを前提にしているのは、何もアブラムシなど小さな虫たちに限ったことではない。
その虫たちに食べられる側の植物にしたところで、彼らにある程度食べられることを前提にしているフシがある。

あくまでも私たちの想像だが、少し葉を食べさせて動物たちを集め、
フンをさせることで土を豊かにしているのではないだろうか。
つまり、植物は、ある程度食べられることを前提にしているのかもしれない。

なるほど。

単に「弱肉強食」という言葉があらわすよりももっとずっと複雑で精妙なふるまいが、
自然界では行われているということなのですね。
そしてその一連の美しい流れは、
農薬や殺虫剤という人間がたかだかここン十年のうちに開発した化学物質によって、
いとも容易に断ち切られてしまう、ということ。

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消毒・滅菌された土に植えられているのは、殺虫剤を大量に散布された花。
一見したところ、植物は元気みたいに思える。葉っぱを食べたり、茎の汁を吸ったりするムシたちがいないから。
でも本当のところ、その植物はまさに死の一歩手前にいるのかもしれない。
なぜなら、すでに生命の循環(サイクル)からは孤立してしまっているからです。

かのレイチェル・カーソン女史の『沈黙の春』が鳴らした警鐘の音は、
出版後何十年たってもいまだに遠雷のように響き続けている、というわけです。


沈黙の春 (新潮文庫) 沈黙の春

著者:レイチェル・カーソン
販売元:新潮社

Amazon.co.jpで詳細を確認する

またせっかく高いお金を払って農薬を撒いても、
逆に「害虫」が大発生するキッカケをつくっているだけ、とする見方もできます。
なぜかというと、農薬や殺虫剤は「害虫」たちの天敵も当然のことながら殺してしまうことになるからです。
つまり、天敵が庭に来ない→毎年「害虫」が発生する→また農薬をまく
という負のスパイラルが待ち受けているわけです。

それでは、毎年時期がくるとあたりまえのように農薬を散布して、ということを繰り返しやってきたお庭を、
オーガニックな庭として蘇えらせることはできるのでしょうか。

農薬をやめると、最初はゆりもどしがあり、
一時的に「害虫」とされている虫たちが大発生するかもしれません。
しかし、根気よく続けていけば、土も健康になり、天敵も増えてきます。
そうやって、長年、無農薬で庭を管理していると、虫や鳥がどんどん庭にもどってきて、
生きものたちの生命にあふれた庭になってきます。

09

要は、いったん庭を命あふれる場所にしよう、無農薬でいこうと決心したならば、
どんなことが起ころうと後戻り(つまり、害虫が出たからといって慌てて農薬を撒く、ということ)はしないという
強い心が大事です。

もともと建物が建っていた土地をサラ地にすると、そこにはいろいろな植物が大挙していちどきに生えてきます。
それはあたかも皮膚のすり傷を一時的に雑菌から守ってくれる瘡蓋(かさぶた)のようなもの。
その中には、「雑草」とか、「外来植物」とかと呼ばれるものが主なわけですが、
そういった(パイオニア的)植物たちは、別だんすき好んでそのような荒地に根を下ろすわけではない。
しかるべき後に、本来その土地に適した植物たちが
そこで生育できるようにするための「下準備」をしているのだということもできるわけです。

10
雑草は大地のかさぶた

もしかしたら、彼らは本来そこに生えるべき植物たちがより容易に根を張れるようにするために
その土地を改良しているのかもしれない、とさえ思えるのです。

それと同じように、もともと生態系というシステムが断ち切られた空間に、
いっぺんになだれこんでくることのできる最初の動物的なシステムが、
一般的に「害虫」と呼ばれているものたちなのではないでしょうか。
だから、彼ら「害虫」たちがやってこなければ、その土地本来の自然の
姿は戻ってこないのだと思うのです。
カンガエスギデショカネー

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ツマグロオオヨコバイの幼虫と成虫。植物の汁を吸う「害虫」。

13
ウチの庭になぜだか毎年大量に発生するムカデを捕らえたカメムシの一種。体液を吸っていた。

個人の庭は、ちょっとぐらい虫がついていようが葉っぱが虫くいだらけだろうが、
はっきり言って誰も困らないし、誰からも咎められないという利点があります。
残念ながら換金作物を扱う農業だとなかなかこうはいかないというのが現実でしょう
(それでも無農薬を実践する農家の方々もたくさんいらっしゃいますね。本当に頭の下がる思いがします)。
オーガニックを実践/実験するには、庭は比較的に容易な場所だと言えると思うわけです。

「ひきちガーデンサービス」さんが以前に著した別の本には、こんなふうに書かれています。

庭に一本の木があるだけで、鳥が来て、小さな虫たちが生き、クモの巣が陽光に輝き、
土の中には微生物がひしめき、人間は木陰で憩うことができる。
どんなに小さなスペースでも、小さな木があるだけでも、生き物たちが重なり合い、
有機的なつながりのあるオーガニックな場所が庭なのだ。
だから、たんに農薬や除草剤をまかない、化学肥料を使わない、ということだけでなく、
生き物のつながりを体と感性で感じられる場所としても、
私たちは庭をオーガニックにしていきたいと思っている。

オーガニック・ガーデン・ブック―庭からひろがる暮らし・仕事・自然 オーガニック・ガーデン・ブック

著者:曳地 義治,曳地 トシ,ひきちガーデンサービス
販売元:築地書館

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ではでは、またまた

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2011年3月 9日 (水)

オーガニック・ガーデンとは : エコガーデニング・ライフ (6)-1

庭づくりをしている人なら誰だって、いわゆる「害虫」さんたちの傍若無人な振る舞いに
一度や二度は苦々しい思いをしたことがあるにちがいありません。

せっかく植えたハーブにある日大量のアブラムシがついてチューチューしてるとか。
お気に入りのバラの葉っぱで正体不明の幼虫たちがうれしそうにムシャムシャやってるとか。
あるいは、土の上ではダンゴムシやムカデが大挙して押し寄せてくるように思えて、思わず身震いしたり。

01
わが家のバラの葉っぱを食害するチュウレンジバチの幼虫。
僕は愛情をこめて「チュウレンちゃん」と読んでます。
キモチワルイネ

そんなとき、あわてて殺虫剤を持ってきてシューッ、はい、大量殺戮任務完了!
・・・なんてやっている人は今では珍しい、のだとばかり思ってました。ところが。

去年の夏ごろだったか、近所のホームセンターの園芸品売り場で、
ご婦人と店員さんとのこんな会話が耳に入ってきました。

「あの、庭の虫、退治したいんですが」
「何の殺虫剤をお探しですか ?」
「全部です」

えっ。
思わずご婦人の顔をガン見してしまった。
するとその店員さん、いろんな殺虫剤取り出して説明しはじめた。
これがアリ用、これはダンゴムシとかムカデ。そしてこっちのはナメクジね、誘引タイプ。カタツムリにも効きますよ。

「全部いっぺんに殺せるものがあればいいんだけどー・・・」、と語尾を伸ばすご婦人。
どうしても、根絶やしにしなくちゃ気がすまないらしい。
じゃ、いっそのことお庭なんかやめてコンクリートで固めちゃえばいいのに。

せめて店員さんにはひと言でいいから、こう嗜めてほしかった、「ほんとに必要なんですか」と。
でもやっぱり店員さんですからね、商品を売るのがお仕事。
しきりに新発売の殺虫剤をプッシュしてましたっけ。

ああそっか、いまだにこれが一般的な認識なのか。
せっかく植えた大事なお花が、ヘンなムシに食べられたらタイヘン。
いっそのこと、二度とムシが来ないぐらい大量に殺虫剤を撒いてしまいたい。

そのご婦人がその後、自宅のお庭に殺虫剤をシューッとやったかどうかはさだかではありませんが、
もし大量殺戮が行われたとすればそのお庭、ケンシロウばりにこう宣言されなければなりますまい。

02
Ⓒ武論尊・原哲夫

アター!!

ほんとにこのご婦人、あるいは「ケミカル・ガーデナー」(Mr.T氏の言)の方々が考えるように、
いわゆる「害虫」は役立たずで、この世から抹殺されるべきものなのでしょうか。
こんなふうにヒトの思いのままに自然環境を操ろうとすると、いつかシッペ返しがくるんじゃなかろうか・・・。

03

あるサイトによると、コガネムシの幼虫の「防除」のためとしてこんな記述がある。

防除薬剤としては、成虫にはスミチオン乳剤やオルトラン水和剤を散布します。
コガネムシ成虫の姿を見かけたら、付近に卵を産み付けた可能性が大きいので、
ダイアジノン粒剤3を植物のまわりの土に混ぜます。
毎年発生している場合には春先に苗を植え付ける時に始めから土に混ぜておきます。
芝生ではスミチオン乳剤の希釈液を土壌灌注します。

・・・なんのこっちゃ。

長くなりそうなので以下、次回に続く。

ではでは、またまた

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2011年2月24日 (木)

3本は鳥のために、2本は蝶のために : エコガーデニング・ライフ (5)

今回は、積水ハウスさんが取り組んでいる「5本の樹」計画について。

住宅メーカーさんに限らず、企業が取り組むこのテの「自然と共存」的なアピールはえてして
「やってますよ」「自然に配慮してますよ」「生物多様性に関心ありますよ」みたいな
偽善的ジェスチャーに終わるのがフツーだと思われるんですが、
この積水ハウスさんのアプローチは意外に本格的、というか本気が感じられるので、紹介してみます。

何かというと、一般的な住宅に付随したりしなかったりする「庭」という空間を、
たんに住む人の見た目に楽しく美しいというだけでなく、
その地域でもとから暮らしていたはずの小さな生き物たちを招き入れ、
彼らの食事や繁殖の場として提供していきませんか、という提案。
庭はそのためのささやかな装置、という考えなわけです。

3本は鳥のために、2本は蝶のために

庭に、その地域に本来自生する「5本の樹」を植栽することをとおして
 (もちろん5本じゃなきゃいけないってわけじゃないです。大きい庭なら250本植えたってかまわない)、
生物の多様性(biodiversity)の維持・保全のために役立てていきましょう、という考え方です。

目指すのは、生きものたちの命があふれる里山のような雑木の庭。

その土地ならではの美しさや香り、実りを持つ樹を植えることで、さまざまな生きものに多くの恵みをもたらすことができ、やがて庭そのものが地域の生態系に寄与する存在となります
(「garden trees 庭木セレクトブック」)

01

例えば私が住んでいる関東地方沿岸部の推奨樹種として・・・

常緑高木 
  ユズリハ、シロダモ、タブノキ、ヤブツバキ、アラカシ、サカキなど

落葉高木
  コナラ、クヌギ、ガマズミ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、リョウブ、ハウチワカエデ、ウリカエデ、
  ダンコウバイ、クロモジ、アブラチャン、ヤマコウバシ、アズキナシ、ナツハゼ、ネジキ、
  エゴノキ、ケヤキ、アカシデ、クマシデ、ノリウツギ、アオハダ、ミズキ、サワフタギ、イヌビワ、
  ネムノキ、キブシ、シラキ、ゴンズイなど

常緑低木
  イヌツゲ、アオキ、ヒラドツツジ、マンリョウなど


落葉低木
  マユミ、ツリバナ、ニシキギ、ヤマハギ、ハナイカダ、オトコヨウゾメ、ムラサキシキブ、
  アキグミ、ウグイスカグラ、ウメモドキ、ヤマツツジ、ミツバツツジ、ニワトコ、サンショウ、
  
ウツギ、ヒメウツギなど

・・・といったような樹々がセレクトされていて、これらの中から庭の大きさや好みによって選べるようになっている。

余談ですが、この「5本の樹」計画では日本全土を5つの気候風土に分けて、
その場所に合った樹種をセレクトできるようになっているのですが、
私が住んでいる埼玉県南部は関東・中部・関西の太平洋沿岸、四国沿岸、九州沿岸の部類に入るようです。
つまり、いわゆるカシ、シイ類を主とする照葉樹林帯の最東部に当たっているわけですね。
だから本来ならば、あの「究極的人工林」である明治神宮の森をイメージすれば樹種を選びやすいかもです。
ただしそうするとかなり薄暗い鬱蒼とした雰囲気になってしまいそうなので、そのへんは臨機応変にします。

んで、例えばシロダモなら秋につける実にヒヨドリやツグミ、シロハラなどの鳥がやってくるし、
クスノキ科なのでアオスジアゲハの幼虫の食草にもなる。
ヤブツバキやヤマザクラの花にはヒヨドリやメジロなどが蜜を求めてやってくる。
またリョウブの花はナミアゲハやクロアゲハ、カラスアゲハなどの蜜源になるし、
サンショウを近くに植えれば彼らの子どもたちの揺りかごにもなる、といったことも分かるわけです。

鳥がやってくるようになれば、当然害虫の大量発生も抑制できますし、殺虫剤を撒く必要もなくなります。
ただし、蝶になる日を楽しみにしていたイモムシたちがある日まったくいなくなってしまった・・・
なんてことも当然起こりますが、そうやって生きものたち同士の安定した空間が徐々に調っていくというわけです。

ちなみに今現在わが家の「コンクリート上の小さな庭」に植えられている「5本の樹」をあげると、
ヤブツバキ、ウワミズザクラ、リョウブ、クロモジ、エゴノキ、ノリウツギ、アオハダ、ツリバナ、
ニシキギ、ヤマハギ、ハナイカダ、ムラサキシキブ、サンショウ、ウツギ、ヒメウツギ・・・。

こんなところです。

02  03

それにドングリから育てているコナラ、クヌギの幼樹や、鳥のフンから芽を出したマンリョウの実生苗も。
また準推奨樹であるヤマボウシはわが家の庭のシンボルツリーとなっている。

07  08
ヤブツバキとヒメウツギの花。

何本かをのぞいてまだまだ若い樹が多いので、花や実をつけるまでにはいたっていないのが残念だけれど、
何年か後、これらの樹々が立派に成長したころ、
どれほどたくさんの生きものたちがこの庭を利用してくれるのかが今からとても楽しみだ。

04

そうそう 「garden trees 庭木セレクトブック」 という立派なカタログ。

シェアリングアース協会という自然保護団体の代表者である藤本和典氏が企画・編集しており、
『野鳥を呼ぶ庭づくり』という藤本氏の本の参考文献の筆頭に挙げられていて、
手に入れようと思ったら非売品ですという。

新潮選書 野鳥を呼ぶ庭づくり 新潮選書 野鳥を呼ぶ庭づくり

著者:藤本 和典
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


庭に自然を呼びこむための実用書。



つーことで、もし欲しい方は、積水ハウスさんに直接申し込めば送ってくれます。
僕は、ネットで注文した。

注文して何日かすると、パンフレットを小脇に最寄りの営業担当の方が直接家にやってきますので、
新築・改築の相談にも乗ってもらえますので、このさいお気軽に!
資金に余裕のある方はついでに家、建てちゃいましょ。
アーウラヤマシー

家の営業されてもなーという方は、ヤフオクで500円で出てました(笑)。
でも実際、1,000円出しても損はない、170ページのまさしく「ブック」。
「カタログ」の域を完全に超えてます。

05  06
中身はこんな感じ。

ちなみにわが家はダイワハウス、築8年目です。
ウチも積水さんにすればよかったかな
ナンツッテ

ではでは、またまた

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2011年2月16日 (水)

ビオトープ・ガーデンって : エコガーデニング・ライフ (4)

今回は、単に植物やお花を育てて楽しむというだけでなく、
個人のお庭を身近な小さい生き物たちが生活していける場にしていきませんか、というお話。

「ビオトープ」ということば、今さら説明はいらないと思いますが、簡単に。

都市化して久しいヒト中心の住環境の中に、
もともとはそこに生息していたであろう失われてしまった動・植物相を回復させようという試みで、
大きいところでは休耕田をアシやススキの生えた湿地に戻すことでトンボやカエルたちの棲みかを回復したり、
学校の校庭の一部をあまり人の手を加えない草原にしてチョウやバッタの群れる場所にしたり。
こういった、人間があえて作った生物たちの生きていける環境のこと。

本来そこに暮らしていたであろう生き物たちを再び招いて、
彼らが人間と一緒に暮らしていけるための生息-地(bio-tope)。
そしてこうした機能の一部を取り入れた庭が、今回ご紹介する「ビオトープ・ガーデン」です。

01

この「ビオトープ・ガーデン」の提唱者、泉さんのサイトはこちら
        ↓

  
ビオトープガーデン

とっても素敵で楽しいサイトなので、ぜひぜひご覧になっていただきたいです。



その泉さんの言葉によりますと、


   身近な野生の生物と私たちが、もっと仲良く生活できる庭

それが、ビオトープ・ガーデン。

02

ちょっと長くなりますが、サイトより引用してみますね。

あなたの庭に、ベランダに、少しの緑と、ささやかな水飲み場と、餌台と。
たったそれだけでも、あなたの窓辺は「生命のゆりかご」に変わるはず。
(中略) そして、もっと大事なのは、そんな窓辺の小さな自然のかけらをつなぐ、
生け垣や街路樹、道端の雑草、川沿いの土手、
公園や神社の森、たんぼや畑や山や河や海。
窓辺のゆりかごをつなげて大きな生命のハンモックにする、
あなたの身の回りの自然をもっと豊かに育てることです

03  04

あなたの庭やベランダに、蜜の多い草花とささやかな水飲み場を。
もうそれだけでも、立派なビオトープ・ガーデンです。
小鳥たちが遊びに来るようになると、糞から実のなる木が芽を出し始めます。
お気に入りを大事に育てれば、窓辺の自然ももっと豊かになるはず。
庭の手入れもほどほどに、かすかな自然の気配が楽しめるようになったら、
巣箱や餌台、それに蜻蛉のための睡蓮鉢も置いてみましょう。
思わぬ お客様が立ち寄ってくださるかもしれません

05


これを読んだだけで、何ともワクワクさせられるのは僕だけではないと思います。

つまり、大きな庭を持っていなくたって、
たとえばベランダに鉢をおいて水草なんかをちょちょいと植えておくだけでも、
あるいは実のなる木や蜜の出る草花を小さなスペースに寄せ植えするだけだって、
立派なビオトープ・ガーデンとなりうる、というわけです。

06  07



地域の自然を回復させようなどという大それたことはそれこそ大規模なビオトープにまかせ、
「私は蝶が好き」とか、「トンボが来てくれたら楽しいだろうな」とか、
「鳥の声で目覚める朝にあこがれちゃう」とか、
そういったささやかな楽しみをお庭に取り入れられたら。

僕の場合は、小さな生き物たちがあまり人間の干渉を受けることのない場所を作り、
彼らが「食う-食われる」という自然界ではごく当たり前の法則を自ずから作り上げていく、
その現場を身近に感じとってみたい。

言ってみれば、小さな生態園を作りたい、というのが今の目標でしょうか。

当然そのためには、ちょっとぐらい見た目が悪いからといって
雑草をむやみに抜き取ることは考え物ですし、
ましてや除草剤などもってのほか。

好きで植えた植物に不気味なイモ虫がすみついて葉っぱを丸坊主にされたとしても、
それはそれで自然な営みの一部としてマゾヒスティックな快感に身悶えつつ喜ばなくてはいけない。
それこそが「ビオトープ・ガーデナー」の鉄の掟、というわけです。

もちろんそんな掟、破ったっていっこうにかまわないんですが(笑)。

08  09

農薬や殺虫剤を撒きちらして彼らを根絶やしにするなどという野蛮な手法は、
前世紀の悪しき遺物として永久に葬り去るべきだ・・・。
泉さんは高らかにそう宣言します。

10  11


と、いうわけで。

「ビオトープ・ガーデン」を実際に作るための具体的な方法や注意点については、
先ほどの泉さんのサイトか、あるいは次にご紹介する本を手にしてみてください。
いわゆる「ガーデニング」についての概念が変わると思いますよ。

小さなビオトープガーデン―庭やベランダで水辺の花と生き物を楽しむ! (セレクトBOOKS) Book 小さなビオトープガーデン

著者:泉 健司
販売元:主婦の友社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

あなたの庭に、ベランダに、
野生の生き物たちのためのちょっとした工夫や気づかいを加えてみましょう。
たとえば、少しの緑と蜜の多い草花を植え、水飲み場やエサ台を置く。
たったそれだけでも、都会に暮らす野生の生き物たちにとっては貴重なオアシス。
そこはりっぱなビオトープガーデンです。
きっと多くの生き物が立ち寄ってくれるでしょう

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ではでは、またまた

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