カテゴリー「 庭の生き物たち」の35件の記事

2012年3月 5日 (月)

シジュウカラ、喧しい斥候

「落しもの園芸(旧クソ園芸)」にちょくちょくやってくる鳥の中で、
メジロと同じような大きさだけど体の模様から食べ物の好みからまったく違う鳥にシジュウカラがいる。

シジュウカラ (Parus minor、シジュウカラ科)。
東アジアに分布、主に森林や湿原に生息する留鳥。

3年ほど前、冬に針金のハンガーで作ったピーナッツのリースを木の枝にぶら下げるようになってから、
決まって姿を現すようになった。
メジロと同じく、つがいでやってくるみたい。

01  02
最初のうちはピーナッツの両側をわざわざハサミで穴あけしてたけど、
めんどくさくなってやめてもこのとおり、ちゃんと勝手に穴あけて食べてる。
ちょうどキツツキが木に穴を開けるような感じでさかんにクチバシを打ち付けて穴を開ける。

庭に出てエサのセッティングしてると、いちばん最初にやってくるのがこいつらで、
どこからともなく「ツィピーツィピーツィピー」という声がしたかと思うともうすぐそばの枝に居座っていたりする。
とてもすばしこくて、カメラを向けるとすぐに逃げてしまうので撮るのにひどく苦労する。
その点メジロはもうちょっと悠長かも。

03  04
この白地に黒いネクタイ柄がシジュウカラの特徴。

庭に人(つまり自分)がいると、ちょっと遠巻きにして「ジュグジュグジュグ」と警戒音を発する。
この音が意外なほど大きくて耳障り。
自分が作った庭なのに他人に邪魔にされるなんて思いもよらなかった。
「今!お前のために!ピーナッツ!セッティングしとるんやないかい!」
・・・と怒鳴りつけたくなるほどの警戒ぶり。
警戒というか、「そこジャマなんすけど」ってことだと思う。

でもそうして人間(というか自分)が家の中に引っ込んだころあいを見はからって、すかさずエサにありつく。
それから決まって数分後に他の鳥たちもやってくる、というのがお決まりのパターン。
だから他の鳥たちにとっては、シジュウカラがそこにいれば比較的安心していい場所、ということなのかもしれない。
まさに、喧しい斥候とでもいおうか。

先ほどメジロとはまったく食べ物の好みが違う、と書いたけれど、
メジロやヒヨドリが花の蜜や果物の果肉など甘いものが大好きなのに対して、
このシジュウカラは木の実や昆虫などを好む。
最近ではスーパーでもらってくる牛脂を枝に刺しておくと、喜んでつついている(成人病には気をつけてネ)。
ただし、他に何もないときは仕方なくメジロのエサをくすねているのを見たこともあって、雑食ぶりを証明する。

あと、ミールワーム(ゴミムシダマシの幼虫)なんかを出しておくと、ピーナッツほどではないけれど食べる。
余談だけれど、ミールワームは「加熱して人間が食べることもでき、ピーナッツのような味がする」とWikipediaにある。

だからピーナッツを食する鳥はどちらも好きなのかな???
どなたか、ほんとにピーナッツの味がするのかどうか試してください。

05_2  06_2
メジロとヒヨのためのエサを巧みにすり抜けつつ落花生をついばむ決定的瞬間。

悪口めいたことも書いたけれど、もし庭にこいつが来なくなってしまったら、
ひどく寂しい思いがするだろうな。

07
雨の日にどや顔でピーナッツ・リースに陣取る。

ではでは、またまた

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年2月17日 (金)

メジロ、クソ園芸界のアイドル

なんだかんだで日にちが開いてしまった、反省。
で、落しモノ園芸の進捗状況ですが。

01

単に地ベタに置いただけの仕様から、下にコンクリートブロックをかませてみました。
で、上の写真を見てもらえば分かるとおり、
枝を挿して果物などのエサをそこに刺せるようにしてみました。
まあ単純なニャンコ対策ということで。

ただ後日コンクリブロックの隙間がネコの格好の昼寝場所になっていることが判明(ガ~ン)。
急遽、コンクリブロックをもう2つ用意して隙間を埋めることに。

等々苦労しながら毎日せっせとエサやりし続けた結果、
設置して一週間ほど経ったころからちょろちょろとお客さんが現れはじめました。
その中から選りすぐりをこれから何回かにわたって紹介します(といってもまだ種類はかなり限られてますが)。

今回は、ウチにやってくるトリたちの中でもっともフォトジェニックちゃん、メジロ。

02  03
ちょっと分かりづらいですが、設置した水浴び場を利用してくれてるみたい。
う、うれしい。

メジロ(Zosterops japonicus)、メジロ科
花の蜜や果汁など、とにかく甘いものが大好き。
ツバキやウメ、ソメイヨシノなど蜜の出る花によくやってくる。

04  05
こんなふうにナツミカンやリンゴなどを刺しといたり、
コップに100%ジュースなんか入れて外に出しとくとすぐにやってくる。

06  07
必ずつがいでいっしょに行動。

08_2  09
メジロは昔から良い声で鳴くことで知られてますね。
ヒュンヒュン、と情けないその声、僕も大好き。
いつも思うんだけど、小っちゃな子供がはく音の出るサンダルみたい。

ただ、その美声がアダとなっていまだに密猟が後を絶たないらしい。
飼うなよ、て思いますが。

10  11
ただ、クソ園芸的にはどうなんでしょう。
果実そのものを飲み込むことってないような気が・・・。
まあでもいいんです。アイドルですから、来てくれるだけで庭が華やぐってモンです。

12  13
「何か?」

14
この毛並みの何ともいえない美しさ、フォトジェニックでしょ。

ではでは、またまた

にほんブログ村 環境ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年10月 7日 (金)

ツマグロヒョウモン : 偏食家たち (5)

庭を見回してるとたま~にいとも鮮やかな色彩の怪物が
我が物顔でとある植物上に君臨しているのに出くわすことがある。

01  02
昼と夜。ストロボで体の真ん中にとおる赤っぽい線がオレンジに変わるんですね。

いかにも「毒持ってますよー、危険ですよー」的なシグナルを発しているこのモンスター。
実は見かけ倒しでいっさい毒、持っておりません。刺しもしない。
だから・・・、

03

ほら、ね。手乗り幼虫。意外とかわいい。
昔はやったゴム製のおもちゃみたい。

毒のある幼虫に擬態して天敵から身を守ってるんですかね。

ツマグロヒョウモンArgyreus hyperbius、タテハチョウ科)。

そもそもは南方系のチョウで、日本では南西諸島、九州、四国、本州南西部を生息域にしていたのが、
おそらくは近年の急激な温暖化にともない北上、
現在ではここ関東平野でもごくごく一般的な種となっており、まったく珍しくもない普通種になりつつあります。
今では北関東あたりまで生息域を広げているらしいです。

幼虫の食草はスミレ類。
面白いのは、野生のスミレばかりではなく園芸種のビオラやパンジーなんかももりもり食べること。
毎年恒例、冬が近づくとビオラやパンジーが園芸店を賑わし、
冬花壇といえば葉ボタンとともに定番の植物。

というわけで、このツマグロヒョウモンの幼虫にとっては冬の間も食べ物には事欠かない世の中、というワケです。
スミレ類を主に食べるチョウはほかに存在しないため、
競合相手がないことも近年とみに増えている要因なのかもしれない。

というわけで、いちばん上の写真2枚は園芸種のスミレの葉。

04
偶然ホスタの茎で見つけた蛹。尻尾部が上なんですね。
クリスタルブルーに光る突起物が不気味。

05  06
ランタナの花で吸蜜する成虫(雌)。
有毒のカバマダラに擬態しているといわれています。

飛び方は優雅で、ひらりひらりという感じですが、花から花へ飛び回るときはエラくせっかちに見える。
ただしいったん決めた花に落ち着くやしばらくそこにとどまるので、
カメラの被写体としては向いているかもしれない。

07  08
葉の裏で休む成虫にズーム・イン。

今回は、この記事を仕上げるためにオスが来るのを待ってたんですが、
いくら待ってもやってきてくれない(写真の撮れるところまで来てくれない)ため、
残念ながらメスばかりの画像になってしまいました。


09
先日、新宿御苑に散歩しに行った際に写したほぼ傷のない個体。やはり雌。
チョウたちの大好物、ヤブガラシの蜜を吸いながらジッとしてるところをパシャリ。
キレイですねー。

ではでは、またまた

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年9月26日 (月)

ヤマトシジミ : 偏食家たち (4)

ヤマトシジミ
北海道をのぞくほぼ日本全国にごくごく普通に生息する小さな愛らしいチョウ。
わが家の(自称)バタフライ・ガーデンでもっとも見かける確立が高い。
・・・というより何頭かは毎年必ず居ついてくれる。
たぶん、このチョウを見かけたことがないなんていう人はいないんじゃなかろうか。

01  02
秋の情景の定番、オミナエシで吸蜜するヤマトシジミ。

カタバミというしごくありふれた植物(一般には厄介な雑草)を食草としているために、
平地の道端や人家、それに耕作地周辺でもよく見られる。
だいたい飛翔力があるチョウではないので、人の膝くらいの高さを飛んでいることが多い。

03
カタバミの花で吸蜜中。なんともいえない色合いの羽。
わりと、こうして羽を開いていることが少ないような気がする。

04
何が植えてあったのかさっぱり覚えがないプラ鉢。
カタバミがここぞとばかりに蔓延っております。よく見る光景。

カタバミ(Oxalis corniculata)、カタバミ科の多年草。
繁殖がとても早く、匍匐茎をさかんに伸ばし、しかも深く根を張るために駆除するのはけっこうやっかい。

05
種が入った鞘。これを見ると、子どものころを思い出す。
熟した種は、鞘に少し触れるだけで勢いよくぴょぴょんと飛び出すんよ。
こりゃあ蔓延るわけだ。

06
これはまだあんまり熟してないね。
けっこう勢いがいいのでヘタすると目とか口とかに入ったりする。
それがまた面白かったり。

で、よく見るとカタバミの葉が薄く透けたように見えるときがたまにある。
そういう時、裏側を見てみると・・・。

07
ほら! こんなふうに、ヤマトシジミの幼虫がいることが多い。

08
ずん。

09
ずずん。

10
ずずずん。

けっこう毛がフサフサしてるのね。

こんな愛らしいチョウたちのためにも、庭の雑草取りもそんなに完璧を目指さず、
くるぶしの高さでヒラヒラ舞う妖精たちのために残しておいてあげるのはどうでしょうか。
少しでいいから。

それにしても、こうした繁殖力の強くてどこにでも生える草を唯一の食べ物と決めているのには、
彼らにもそれなりのしたたかな戦略があるのでしょうね。

ではでは、またまた

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月12日 (金)

ナミアゲハ : 偏食家たち (3)

わが家の庭にもっとも頻繁に訪れるチョウといえば、やはりナミアゲハです。

ナミアゲハ (Papilio xuthus、アゲハチョウ科)。
最も普通なアゲハだから並アゲハ。単にアゲハチョウともいう。

01  02
庭にやってきたつがい。

幼虫の食草はミカン科で、ミカン、カラタチ、サンショウ、コクサギなど。
庭にはサンショウとコクサギ、ベランダにイヌザンショウがあるけれど、
コクサギに産卵したのをまだ見たことがない。

03  04
色は違うけれどどちらもサンショウの木。
アゲハ類を呼ぶために植えてます。

05
コクサギ。葉を揉むと、確かにミカン科特有の香り。

ミカン科の植物はだいたいそんなには大きくならないので、ベランダなどでの鉢植えにも適してる。

06  07
ベランダのイヌザンショウの葉に産みつけられた卵。

卵は黄色ですが、だんだんと黒っぽく変化し、やがて孵化します。
孵化した直後(一齢)はほんとうに小さく、ゴミか何かがくっついているようにしか見えません。
よく見るとたくさんの毛で覆われていて、文字どおりケムシです。
孵化すると、まず卵の殻を食べ、続いて食草を食べ始めます。

以後、二齢・三齢・四齢と脱皮を繰り返します。
褐色のデコボコした皮膚に白い線状の模様。
天敵から身を守るため、鳥のフンに擬態していると言われています。

08
ボッテリ。
マクロで寄ると圧倒的存在感。四齢でしょうか。

で、最後の脱皮で五齢となります。終齢幼虫と言われる。
今までの褐色から緑色の輝かしい体に一気にメタモルフォーゼ。

09
分かりづらいですが、3匹くらいは画面に写ってますね。
このひと株のサンショウに大小合わせて8匹確認できました(8/12現在)。

10
やはりミカン科のルーを食べ尽くす終齢幼虫。

11  12
サンショウにいた終齢幼虫。

刺激を与えると、右写真のように橙色の角を出して対抗します。
これは臭角と呼ばれ、非常に独特のいやな臭いを辺りに発散させます。
たぶん子どものころ、この角を出させて遊んだ経験のある人も多いでしょう(もちろん自分もそうです)。
この臭い、食草であるミカン科の葉の成分なのでしょうか。
腐らせたミカンみたいな匂い。

アゲハ類の臭角の成分についてはこちらに詳しいです ⇒ アゲハチョウ類幼虫の臭角分泌物

この後サナギになって羽化、という段階に入るはずですが、残念ながらそこまで観察できたことはありません。
一度このブログでナミアゲハがサナギになるところを記事にしたことはありましたが(「アゲハチョウの悲劇 ?
」)。
終齢になってまるまると太ったころを見計らって、毎日巡回しにくるアシナガバチの餌食になってジ・エンド。
面白いことに、鳥にしてもハチにしても、終齢以前の幼虫には見向きもしないようです。

そのうち、ちゃんと飼育してアゲハの成虫が飛び立つところでも見てみたいものです。

ではでは、またまた

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年7月30日 (土)

偏食家たち (1)

8月もすぐそこ、外を歩けば必ずチョウがヒラヒラ舞うのに出会う季節です。
昨日は、特に夕方になってからたくさんクロアゲハ(カラスアゲハかもしれない)が飛んでいるのを見かけました。

知ってのとおり、チョウの仲間は幼虫のうち、それぞれ種類が決まった葉や草を食べます。
おいしそうな葉だったら何でも食べる、というチョウはほとんどいないんじゃないかな。

キアゲハの幼虫をカゴに入れて育てるのに、勘違いしてミカンの葉っぱを与えてたら、
おそらく何も口にすることなく死んでしまうでしょう。

こんな、当たり前みたいなことを実は僕はごく最近知りました。
庭づくりに興味を持つまで、そんなことにまったく興味がなかったんですね。

でも、いざ庭を作ろうという段になって、ふと「どんな庭にするか」と考えたとき、
まっさきに思い浮かんだのは「たくさんの生き物がやってきてにぎやかな庭」、
とりわけチョウたちにたくさん来てほしいと思ったんですね。

では、彼らにたくさん来てもらうには、どうしたらいいか。
すぐに思い浮かぶのは、花の咲く植物をたくさん植えること。
でも、どんな花でもやみくもに咲かせればチョウがやってくるかというとまったくそうではなく、
チョウにも都合というか好みがあるらしいんですね。

たとえば八重咲きの花などは品種改良の末に蜜や花粉を放棄しているものも多く、
彼らは見向きもしませんし、また口吻に合わない形の花も避けるようです。

01  02
八重咲きのバラ。神代植物園のバラフェスティバルにて。
華やかで香りもいいんですけどねー。
おそらくチョウたちは敬遠するでしょう。

03
「蝶の花」とも呼ばれるほどチョウがやってくるブッドレアの花。
ちょうど今自宅のベランダで咲いてます。あまーい香り。
あまり昼間に自宅にいないので、チョウがやってきているのかは不明。

次に、これはとっておきの手段。
来てほしいチョウの種類に応じた食草を植えてやること。
これに如く方法はまずないと言って過言ではないでしょう。
花を咲かせて楽しむためではなく、純粋に「食べてもらう」ために植える。

04  05
庭のサンショウ。アゲハを呼ぶために植えてます。

06
鉢で育てているコクサギ。挿し木で大きくしました。
今のところ、チョウがやってきて卵を産みつけた形跡ナシ。

07_2  08
去年、どこかの公園で採ってきたタネから芽が出た。やはりコクサギ。
なかなか大きくならないなあ。

09
同じときに撒いたサンショウ。残念ながら空振りのようです。
でも、野生の植物の種は気まぐれで、
何年か後で出てくることもあるっていうので、とりあえずこのままほっとく。

先ほども書きましたが、ちょっと見よく似たナミアゲハとキアゲハでは、
その幼虫の食べる草はまったく異なっていて、
前者はカラタチやサンショウ、コクサギなどの主にミカン科の葉、
後者はニンジン、ミツバ、セリ、パセリなど主にセリ科の葉を食べます。


食べます、というかそれ以外のものを口にしません。
こうした、ある限られたものしか口にしない性質を一般的に狭食性と言うそうです。
外見上はほとんど同じに見えるのに、食べられるものがまったくちがうんですね。

10  11
キチョウを呼ぶために植えているハギ。
ベランダのものと地植えのものと。

したがって、例えばナミアゲハを庭に呼ぼうとして庭にミツバをたくさん植えても、
いらっしゃるのはキアゲハばかり、ということになるわけです
(見た目もあまり変わらないのでどっちでもいいや、という人も多いでしょうが)。

12
近所で見つけたサンショウの茂み。

近づいてみると、いました。アゲハの幼虫。
13

・・・つうことで、長くなりそうなのでこのへんで。
次回はチョウの幼虫がそれぞれどんな植物を食べて暮らしているのか、についての具体例を。

ではでは、またまた

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年7月12日 (火)

蜜盗蜂

ぶぅうううん・・・

01

爆撃機なみの重低音で耳をかすめて花に向かうクマバチ。
5月の情景、ナニワイバラ。

02  03

ブンブン飛び回っては、狂ったように体当たりし、花粉まみれに。
これを何度も何度も繰り返す。

クマバチは花の蜜を集め、花は花粉をクマバチに運んでもらう。
これはいわばクマバチにとっても、花にとっても(近ごろはやりの言葉でいうと)Win-Win の関係
(やな言葉だなあ。「戦略的互恵関係」とでも言ったほうがいいかな?)。

夏の花、メドーセージにやってきたクマバチ。

04

花の形が食事に適していないとみるや、おもむろに花びらに抱きつき、
花の根元に穴を開けてちゅーちゅー。

05  06

一般的に「盗蜜 -Nectar Robbing-」といわれる行為で、
花にとっては花粉を媒介してくれないので一方的に搾取されるだけの関係。

たとえばスズメガ科の多くはホバリング(空中静止)しながら花に近づき、
口吻をのばして蜜を吸うため花粉が体に付着しません。

07 08 
メキシカンブッシュセージの蜜を飲みにきたホシホウジャク。

こちらは、きちんとした作法にのっとって蜜をいただきにきてますね。

09

ギボウシの思惑どおり、クマバチはおしりの方にびっしりと花粉をつけていらっしゃいます。
知らぬは本人だけ。戦略的互恵関係の成立・・・

かと思いきや。

10

すぐそばにまだ開いていない蕾があり、なんと、根元に穴を開け始めた。
無節操にもほどがある。
ひとしきり味わったあと、満足して飛び立ちました。

11

よく見ると、開けられた穴がくっきり。
手際よい蜜盗蜂でありました。

ではでは、またまた

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年6月28日 (火)

庭のアルティザン

01
むっ

02
むむっ

03
むむむっ

去年植えた大事なカツラの木の葉っぱが、不思議な形になってる。

よく見ると。

04
ハギの葉も、

05
なんとクロモジまで。

ほとんど芸術。
どちら様のお仕事?

06
み-つけた。

07
すごい勢いで葉っぱを切り裂いて、まあるい痕を残していく。

ハキリバチの仲間ですね。体長12mmくらいかな。
たぶん、バラハキリバチ(Megachile nipponica、ハキリバチ科)かと。

こうやってキコキコ葉を切り取っていくのは♀で、巣の材料にするらしい。

葉に取り付き、キコキコやっておよそ1分くらいかけて丸く切り取り、
足で抱えて一目散にどこかに飛んでゆく。
その飛んでゆく先に巣があるのでしょう。
残念ながらそこまで確認できなかった。

僕の持っている小さな昆虫図鑑には、「切り取った葉で幼虫室の仕切りを作る」とある。

飛んでいってから、ものの3分もたたないうちにまたやってきて、同じことを繰り返す。
見ているだけで10回以上も往復していた。

柔らかい葉がお好みらしく、いったん取り付いた葉でも(思ったより固かったためか)
気に入らないと途中で諦めてプイッと別の葉に移る。
意外に潔いのがおかしい。
「なにしろ時間がないのよ」みたいに忙しない。

08  09  10

被写体が小さくて、しかも動きが速いのでなかなかピント合わず。
修行が足りないすね。
ちゃんとしたマクロレンズ付きカメラ欲すぃ。

ってことで動画でも。。


あ、やっぱりピント合ってない ガチョン

ではでは、またまた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の一枚

12

二ヶ月前の記事(
男のための! 里山ハンギング講座)で作った玄関先に吊るした大きなコケ玉。
植物たちが育ってきて、なんとなく馴染んできた、かな。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年6月20日 (月)

アシナガバチの料理教室

わが家の庭の常連さん、セグロアシナガバチ。
春先は、巣の材料にするためでしょうか、
ハンギングバスケット用のミズゴケを何十往復もせっせとどこかに運ぶのを見ました。

パッと見は凶暴そうだけれども、性質はいたって穏やか。
カメラを近づけるといやがってすぐに飛び立ってしまう。

そのセグロアシナガバチさん、先日、庭で料理教室を開いていたのでおじゃましました。

迷うことなくリョウブの木に近寄り、カサッ。
イモ虫を捉えました。
01

しばらくこのままもぞもぞしていたが、意を決したようにリングの上に引きずり上げるのに成功。
「よいしょっ」。
02

僕の頭の中で、ゴングの鳴る音。カーン!

しばらくこの姿勢でいたぶり続けます。
03

アゴを器用に使ってグニュグニュ。
足を踏ん張り、ギリギリギリとヘッドロックからスリーパーホールド、
関節技は利かないけれど、最後はタイガー・ジェット・シンばりのコブラクローで息の根を止めにかかる。
モハメド・アリみたいに針を刺すわけじゃないんですね(古っ!)。

5分ほどもたったでしょうか。
やっと、体の真ん中あたりで切断に成功し、お料理はいよいよ佳境に突入。
04

グニュグニュ、グニュグニュグニュ。
なんとかかんとか、お団子状にまあるくなってきました。
05  06

肉団子は完成。すぐにアゴで咥えて飛び立ったけれど、
欲張りすぎで重すぎたのかよろよろしながら地面に舞い降りてきた。
しばらくまたグニュグニュやって、体勢を整えてから再び舞い上がる。

まるでメキシコシティの未確認飛行物体のような軌跡を描きつつ、
急激に方向を変えて家の裏手に飛んでいった。
子供たちの待つ巣があるのでしょうか。

残された肉塊はすでに生き物の形をとどめてはいなかったけれど、
葉の上で少しだけうごめいている。
08

立つ蜂、跡を濁す。
頭のように固い部分はその場に残し、柔らかい部分のみを団子にして子供に与えるんですね。

園芸家にとって、害虫の増えるやっかいな季節ですが、
このアシナガバチのように彼らの天敵となるような昆虫が出入りしてくれる環境を整えてやれば、
不要な殺虫剤など持ち出さずにすみますね。

昆虫好きでない方は、上のいくつかの画像に不快感を持たれたかもしれませんが、
「虫たちに評判のいい庭づくり」というこのブログのコンセプト上、
決して避けられない話題ですので(っつか、メインこれですから)、何卒ご容赦のほどを!

ではでは、またまた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の一枚

09

害虫の筆頭、アブラムシ。
で、彼らの天敵といえば、テントウムシと、このヒラタアブの幼虫です。

食べ放題ですね。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 緑の暮らしへブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年6月13日 (月)

アスチルベ、昆虫たちの生活の花

もう一週間くらい前だけれど、庭の白いアスチルベの花が満開になった。

01
アスチルベ、ユキノシタ科アスチルベ(チダケサシ)属。

ヤサシイエンゲイ」というサイトにはこうある。
「園芸で最も普及しているのはアレンジー〔Astilbe x arendsii〕と呼ばれる改良品種の系統です。この品種は中国原産のオオチダケサシと日本原産のアワモリショウマ、チダケサシ、アカショウマなどを掛け合わせてできた品種群です」

なるほど。園芸化がすすんでるんですね。

「アスチルベ(Astilbe)の語源はギリシャ語のa(~がない)とstilbe(輝き)の合成であり、地味なことを意味しているといわれる」(Wikipediaより)

02_2  03
じゅうぶん輝きに満ちた花のように思えるけれど・・・。

よく観察してみると、いろんな生き物たちがこの花にやってきているのに気づいた。

まずはアリ。
わざわざ写真撮るまでもないので撮らない。
何を目論んでいるのか知らないけれど、やたらたくさんいる。

04
体長5mmほどのコメツキムシの仲間。
この虫もやたらと種類が多くて、この写真からだけでは同定が難しそう。
→ 「Mr.Soda's Gallery」 
詳しい人は、一発で分かるんだろな・・・

05
カメムシの仲間。
うーん、これも難しい。ホソハリカメムシ
かな?

06
またまた甲虫がいました。体長3mmほど。
図鑑で調べると、「カツオブシムシ」なるものが存在することを知る。
「蚕蛹(絹)や毛織物などの繊維質を餌とする害虫。一般に、衣類や生物標本の防虫剤などで防ぐ害虫は本グループの昆虫である。基本的に繊維質を餌とするのは幼虫であって、成虫は花の蜜を餌としている」(Wikipedia
より)
またこうも。「干からびた動物のタンパク質を食べ、骨は食べないという性質を利用して、脊椎動物の骨格標本作りにも利用されている」
人間は色んなモノ色んなコトに利用するんですねえ・・・。
「ヒメマルカツオブシムシ」というのが近いような。

07
ハエがやってきて、止まった。

08
ササグモが狙ってる。

09
そっと近づいて・・・

10
一気に捕まえた。

11
ふと別の花に目をやると、体長70mmはあろうかというイモムシが、花びらをむしゃむしゃと食べていた。
確かに、むしゃむしゃいう音が聞こえた!

ではでは、またまた

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧