カテゴリー「 本日の○○音楽」の16件の記事

2010年10月12日 (火)

生物の多様性と言語の多様性は一つのパラレルな現象である、という仮説、あるいは暴論。


一週間ほど前の話になるけれども、
海外からのとてもおもしろいニュースを目にした。
日本の新聞記事でも紹介されたのかどうか、寡聞にして知らないけれど。

簡単に記すと。

米ナショナル・ジオグラフィック協会によると、
インド北東部のアルナチャルプラデシュ州(ってどこ!?)で、
今まで一般には知られていなかった未知の言語、
コロ語」の存在が確認された、とのこと。

この「コロ語」は、「チベット・ビルマ語派」に分類されるとはいうものの、
400ほどもあるとされる同語派の他の言語とは深いつながりが認められない、という。
具体的には、同地域で話されている「アカ語」や「ミジ語」と「コロ語」との間の言語的差異は、
「英語と日本語ほどの大きな違いがある」(米スワースモア大学のデービッド・ハリソン准教授)。

そもそも英語と日本語ほどの開きがあるにもかかわらず
同じ語派に属するというのも奇妙な話ではあるのだが(もしホントにそうなら違う「語派」なんじゃ・・・!?)、
それにしても現在、この言語を日常的に使用しているのはたったの800人ほどだそうで、
しかも20歳未満の若い世代はほとんどいない、という。
つまり、今まさに滅びに直面している言語の発見、というわけです。

ニュースソース

ともあれ、たった800人の間での意思疎通のためのツールでしかないとはいうものの、
それが保存され現に流通しているというそのこと自体がまったく奇跡的なことであり、
このグローバル化された社会の中でそのような「発見」がいまだに可能である、
ということに素直に感動してしまった。

ここで、ちょっと驚くべき数字を。

Wikipedia
から。
「公式統計によると、インドで母語として話される言語は(方言を含め)1683あり、
 そのうち850言語が日常の社会生活で使用されている」。

どこかの国の勇気ある政治家さんの「日本は単一民族国家」説じゃないけれども、
2つかせいぜい3つくらいの言語系統しか持たない国の人間の頭からすると、
この1683とか850とかいう数字は、まったく理解のホカとしか言いようがない。
そもそも、これだけの言語を統制しつつ国家として成り立っていること自体、どうかしてる。

なので、そのうちの一つや二つの言語が消滅しようが死滅しようが、あるいは忽然と現れようが、
それほど大した話ではない、と考える人がいるとしても僕は驚かない。

ところが。
先ほどの記事は、最後にこう結んでいる。

「研究者らによると、世界では2週間ごとに1つの言語が消滅している。
 現在使われている6910の言語のうち、2100年には半数以上が消滅する見通し」である、と。

周知のとおり昨日から、名古屋市で国連生物多様性条約第10回締約国会議 (通称COP10) が開催されている。
こじつけかもしれないけれど、上の小言語の消滅の話と、生物の絶滅の話と、
どこかでリンクしているような気がしてならない。
「どうリンクしているのか」と問われれば、静かにうつむくほかないのだけれど。

なぜ生物は多様であるべきなのか。あるいは、むしろそうでなければならないのか。
それは、最近の新聞などの記事やネットのサイト等に詳しいので (といって逃げておく) 、ここでは触れない。
では、言語も多様であるべきか、否か。
国家の維持・繁栄のためには、とうぜん均一化したほうが都合がいいことでしょう。

確かに。

では例えば極論として、英語と北京語以外通用しない世界、
そんな未来が来るとしたら、それは明るい時代といえるだろうか。
いま以上の文化的繁栄がもたらされるにちがいないなどとと言い切れるだろうか。
これは僕個人の予想・推定でしかないのですが、決してそうはならないんじゃないだろうか。

では、「どうリンクしているのか」。

強いて答えるとするならば、生物においても言語においても、
グローバルな均質化・平準化は、一方では生態系の、他方では文化の衰退を志向している、
とこう言えないでしょうか。

2週間ごとに消滅していくというとるに足らない言語たち。
片や、つい最近まで人間たちのそばで穏やかに暮らしていた幾種類もの生き物たち。
あるいは、今まさに絶滅せんとしている多くの種。

警戒心のかけらも見せることなく飢えた船乗りたちに次々と捕らえられ、
発見から180年ばかりでこの世から消えていった気のいいドードー。
01

外来犬が持ち込んだとされる伝染病により絶滅したニホンオオカミ
(それだけが原因ではないらしいけれども)。
02

(National History Museum)。

以下、今日の毎日新聞の特集面より。

地球では過去に、全生物種の70~90%以上が姿を消す「大絶滅」は少なくとも5回起きた。
今は「第6の絶滅」と言われ、国連は「現在の絶滅速度は過去の1000倍になっている」と警告。
9月末、英王立植物園は世界で記録されている約38万種の植物のうち22%が絶滅の危機にあると発表した。別の分析では年間4万種が絶滅しているという。

生物種は、現在までに5回もの大絶滅期をすでに経てきており、
まさに今、6回目の大絶滅期を迎えようとしているということ。
しかも、それはとりもなおさず人類の手によって引き起こされようとしているということ。

チリの落盤事故の救出劇や芸能人の再婚話やカミツキザルや暴力グマや
たかだか3億だか4億だかの土地購入資金だの証人喚問だのといったもろもろが今、
テレビニュースではもっぱら話題になっているけれども(もちろん偏見です)、
もうちょっとCOP10について時間、割けないものなんでしょうかねー。
ウィークデーのゴールデンタイムに特番組むとか。

まぁムリか、まだ始まったばっかりだし・・・。

というワケで、たまにはこんなふうに大上段に構えたような記事でもと思いまして。
単なるシロウトのヨタ話として読んでいただければ幸いです。
また次回は、庭に現れたケムシの話でも書こうかと思ってます。

ではでは、またまた

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本日の絶滅音楽

マキシマム ザ ホルモン / 「F」 (2008)

爪爪爪/「F」 爪爪爪/「F」

アーティスト:マキシマム ザ ホルモン
販売元:VAP,INC(VAP)(M)
発売日:2008/07/09

Amazon.co.jpで詳細を確認する

ナメック星でのベジータとフリーザの戦闘に仮託しつつ、
中国軍によるチベットへの武力弾圧を激烈に指弾するプロテスト・ハードコアパンク。

下は、曲とドラゴンボールZのエディットが奇跡的なMad映像。
誰が作ったんだろ、英訳とのシンクロも鳥肌モノ。

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2010年6月22日 (火)

アジサイ、昆虫たちの集う場所

アジサイの季節になりました。

外を出歩いていると、そこかしこにいろいろな種類のアジサイに出会いますね。
毎年花が咲くと、「ここにこんな立派なアジサイがあったんだ」と
自分の日ごろの観察眼のいいかげんさに愕然としたりする。

アジサイ、というと一般的にはいわゆるセイヨウアジサイをイメージする人が多いと思います。
現に、植えられているものの半数ぐらいはあの球状のポンポン咲きの色とりどりの品種でしょう。

X01
近所の戸田市立芦原小学校前のカツラ並木の足元を彩るセイヨウアジサイ。

いわゆるセイヨウアジサイというのは、
日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を主にヨーロッパで改良した品種であり、
現在盛んに流通しているのはそれらが逆輸入されたものにさらに手を加えたものである、なんて、知ってました !?
園芸好きの方には常識なのでしょうか。

恥ずかしながら、僕は最近までそんなこと全然知りませんでした。
関心もなかったんですね。

一般的に「花」と思われている部分は実は「ガク(萼)」であり(これを「装飾花」という)、
実際の花はそのガクに埋もれてしまってほぼ無いに等しい、らしい。
したがってセイヨウアジサイにはタネがつかない(「花」がないから当然だ)ので、
殖やすにはもっぱら挿し木(クローン増殖)にたよることになる。

「花」のない、つまり蜜も花粉もない「ガク」に、特有の香りがあるはずもなく、
したがって生き物が悦んで寄ってくるはずもない(「アジサイの香り」って、あまり想像つかないですよね !?)。

・ ・・というワケで、どうせ庭に植えるなら、品種改良前の性質を備えた自生種に近いものを、
と思ったわけです(でもこれは本当に「改良」なんだろうか !?)。
地域の生態系の維持にも少しは役立つのではなかろうか。

まずはヤマアジサイ。

2ヶ月くらい前、近所の園芸店で売っていた安いポット苗を植えてみた。
すると、すぐに蕾をつけて、咲いた。今は盛りをすぎているけれども。

A01
かわいらしいつぼみ。

A02
ガクの部分が開いた。なかなかいい色。

A03
花が咲いた。残念ながら、香りはないようだ。

A04
でもほら、昆虫がやってきた !
さかんになめているところをみると、けっこう蜜を出しているようだ。

B01
すぐそばにもうひと株、やはりヤマアジサイの一種。
アオハダの足元に植えてみた。

これは先ほどとはちがう園芸ショップの、なぜか観葉植物コーナーに無造作に並べられていたもの。
屋根のある日の当たらないスペースで、シダなんかと一緒にいた。
かわいそうなので、日の当たるところに植えてやった。
まだ小さい株だが、来年はもっと見ごたえの株に成長するだろうか。楽しみだ。

B02
ちょっと分かりづらいですが、この微妙な花色に魅せられて、思わず買ってしまった。

B03
やはりミツパチがやってきて、さかんに吸蜜していた。

さて、別の場所に目を移すと。

C01
ノリウツギ (Hydrangea paniculata) 。

「ウツギ」とはいうものの、原種のアジサイの一種で、当然ユキノシタ科に属する。
白くてよく目立つ。よく林のヘリなんかに勝手に生えてるのを見る。
花がないと、それこそよく茂った雑草といった感じに見える。
近寄ると、ほんのりとあまーい香りが。これが、本来のアジサイの香りだろうか。

写真には撮れなかったが、セグロアシナガバチがさかんに周りを飛び回っていた。
小さなアブもたくさん見たし、ネット情報によるとハナムグリなどの甲虫が好んで集まるそうだ。

C02_2
蕾のアップ。 これらの開花を、人間だけでなく昆虫たちも待ち望んでいる。

C03
開花シーン。

C04  C05
小さな虫をお目当てに、クモがジッと身を潜める。

さて、両親が住んでいる隣家の玄関先。

D01
北米原産のカシワバアジサイ (Hydrangea quercifolia) がちょうど見ごろ。
その名のとおり、カシワみたいな形の大きな葉っぱが特徴。

去年の末、西日のガンガンに当たる場所で乾燥に耐えてちぢこまっていたのを、
コニファーだかなんだかつまらないものが植わっていたのを処分してこちらに植え替えたら、
たった半年でなかなか立派な株になった。

地植えでないので、頻繁な水遣りが必要。
ほぼ毎朝、バケツ一杯分の水をやっている(ウチの父親が)。
水分が足りないと、すぐにうなだれたり葉が変色したりするので、乾燥を嫌がっているのがよく分かる。
とってもワガママで手のかかる植物。

D02  D03

ちょくちょく見ているのだが、いまのところ生き物が訪れているのを見たことがない。
残念ながら、匂いもない。

そのほかにもたとえば。

E01
ツルアジサイ (Hydrangea petiolaris)。

庭の境のウッドフェンスにつたわせようと植えたのがほぼ2年ぐらい前、だのにまだこんな状態。
こちらも乾燥が嫌い。すぐに葉先が縮れる。
花が咲くにはまだまだ時間が要るようだ。

ではでは、またまた 

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本日のアジサイ音楽

The Rain Song / Led Zeppelin (1973)

聖なる館 聖なる館

アーティスト:レッド・ツェッペリン
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2005/05/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する


この曲を初めて聴いたのは、もう何年前になるのだろう。

毎年このアジサイの季節、もっともよく頭の中で鳴り響く楽曲。
何度聴いても、その神秘的な響きが色あせない不思議さ。

今となっては時代がかって聴こえるストリングス風メロトロンのメロウな響きもさることながら、
何といってもジミー・ペイジの一風変わったチューニングがほどこされたダブルネック・ギターの、
あたかも雲間からの時ならぬ光を浴びた驟雨のようなリフと、
「talk ! talk ! talk !」 .....
優しく呼びかけるようなロバート・プラントの歌声とのかけ合いが、
過ぎ去りし淡い日々を想起させてくれる。

・・・か !?



ツェッペリンでなく、ペイジ&プラントの渋いアンプラグド・ヴァージョン。
ジョン・ポール・ジョーンズが弾いていたメロトロンがストリングスに。
これはこれでイイ。

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2010年3月27日 (土)

サクラソウとトダスゲ、そして竹ヤブ

ちょうどひと月ほど前の記事、「「とりもどそう ! 戸田ヶ原さくらそうフェスタ」 に行ってきた。」で紹介した、
サクラソウとトダスゲの様子をちらっと見てきた。

浮世の煩わしさ (This Mortal Coil) にかまけて、ほとんど記憶の辺縁部 (marginal) へと追いやられていた出来事。
果たして、あのいかにも頼りなく所在無さげな小さな苗たちは、このひと月間にどのような変貌を遂げたのか。

立ち入り禁止の柵の外側から、おそるおそる覗いてみる。

・・・あ、いるいる。

2010032601

ひと月前、娘といっしょに植えたサクラソウ。
なんだ、ちゃんと根付いてるじゃないか。

2010032602  2010032603

とっても元気そう。
嬉しそうに、陽の光を一身に浴びてる。
小さな子供が、太陽に向かって両手を広げているよう。

ひと安心。

まだほとんど殺風景なだけの地面を一心不乱に写真を撮っていると、
散歩中の老夫婦がいかにもいぶかしげにファインダーの先をのぞきこむ。

「・・・?」
「どこにお花が・・・?」

おそらく、彼らの目に僕は意味不明な男に映っただろう。
まあ、いい。

さらに気になるのは、トダスゲ。

よーく目をこらさなくては分からなかったものの、
おお、出てる出てる、芽が、力強く。

2010032604  2010032605_2   

よかった。

周辺の林(といっていいか分からないが・・・) 、に目を転じてみる。

2010032606  2010032607

竹の柵に行く手を阻まれた、タケやシュロを中心としたヤブが背後に延々と続く。
ジャングルみたいだが、寒々しい光景。

2010032608

死んだ竹林。

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本日の浮世の煩わしさ音楽

Song to the Siren / This Mortal Coil
Another Day / This Mortal Coil

(ともに1984)

アイヴォ・ワッツ率いる4ADというレーベルのコンピレーション、 『It'll End in Tears』 において、
そのアイヴォが録音中に感動のあまりむせび泣いたと伝えられる
エリザベス・フレイザー (from コクトー・ツインズ) の抑えた絶唱、
「Song to the Siren」。

このアルバムには、とても幸いなことにもう一曲彼女をフィーチュアした曲がある。
「Another Day」。

アンプリファイされた弦楽四重奏のみを背景に淡々と、しかもこれ以上ないほど甘美に歌い上げる。
オリジナルのロイ・ハーパー盤を一気に軽々と凌駕してしまっている恐ろしい音楽。
言語を絶する美しさ。

It'll End in Tears It'll End in Tears

アーティスト:This Mortal Coil
販売元:WEA Japan
発売日:1998/07/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2010年3月 9日 (火)

この芽はなんだ : 日陰の庭にて (2)

3月に入って、庭のあちこちからいろんな植物が顔を出し始めた。
球根なんかがその代表格だけれど、いつ、何をどれぐらい植え込んだものなのか。
横着な自分はメモをとっておくということをやらないもので、
記憶をたどってもどうしても思い出せないものがたくさんある。

たとえばコレ。

2010030901

一週間くらい前に顔を出し始め、
「雑草か ?」
と引っこ抜く間もなくスクスクと葉を展開しはじめているコイツは、
いったいナニモノなのか。

あるいは、コレ。

2010030902  2010030903

厳しい冬を何とか越えて輝きを取り戻しつつあるコケ山の手前に突如ヒョッコリ現れたコイツは、いったい・・・

念のため、去年の画像も確認してみたのだがとんと判明しない。

しかしよく見ると、葉の真ん中に白い斑が入っている。
どう見ても、勝手に生えてきたそこらの雑草とはワケがちがう。

ということは、去年のいつか、いや、おそらく秋だろうが、
明らかにわざわざこの場所を選んで、
何らかの明確な意図を持って、コイツの根を植え込んだ者が存在する、
ということもまた明らかだ。

それは果たして誰なのか。

言うまでもない、自分だ。
夢遊病患者か何かのように夜中にむっくり起き出して、
真っ暗いなか土を掘り、
ご丁寧に嬉々としてジョウロで水やりまでしている。
そうに違いない。

そういえば今思い起こすと、
なぜだかやけに爪の間が汚れている朝が、
普段では考えられない場所に園芸道具が無造作に転がっており、
訝しく思った朝が、
確かにあった、ような気がする。


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本日の夢遊病的穴掘り音楽

ムーンライダーズ / 花咲く乙女よ穴を掘れ (1982)

MANIA MANIERA MANIA MANIERA

アーティスト:ムーンライダーズ
販売元:Sony Music Direct
発売日:2006/10/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する



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2009年12月15日 (火)

斫ってみた ...ひとり土木工事 (1)

ちょうど一年くらい前になりますが、自宅の一面コンクリート張りの庭、というか駐車場の殺風景さに嫌気がさし、
自分でできる範囲で改修工事を決意しました。

駐車スペースも確保しなくてはならないため、立水栓まわりのみの工事です。
いっそのことここの土間コンすべて撤去したかったのですが・・・。

改装前。

2009121501

6年前に家を改築した際、住宅メーカーさんだったか外構屋さんだったかが親切にも取り付けてくれた立水栓。
とにかくコイツを何とかしたかったんですよ。まったく、風情のカケラもない。

また、当然植物たちも地植えできないのでひどくゴタゴタしてますねー。

とりあえず、この立水栓を撤去し、地面のコンクリートをはがします。

で。 実際の工事なんですが。

機材をホムセンで借りてきて自分で何とかしようと企てたものの、
厚さ10cm、強度を増すためかご丁寧に頑丈なワイヤーメッシュまで施された
最強かつ最凶の土間コンに、完全シロートの私ではまったくラチあかず。

車の乗らん
ところまでなにもこんなに頑丈にしてくれなくってもいいのに・・・ 

と、いうわけで、「ひとり土木工事」というタイトルに背くようですが、ここだけは業者さん頼みです。

2009121502

ハイ、こんな感じ。

「斫る」なんてギョーカイ用語、この時はじめて知りました。
コンクリートを特殊な機械(電動ハンマーなど)でぶち壊していく行為を表す動詞です。
ちなみに、「斫る」と書いて「はつる」と読みます。

『広辞苑』(岩波書店)によると、「削る」と書いて「はつる」と読ませ、
「少しずつけずり取る」という意味の言葉として出てますが、
「斫る」という単語もおそらくこれと関係するか、あるいはこの一般動詞からの転用でしょう
(他・五段なので、「はつらない・はつります・はつる・はつるとき・はつれば・はつろう」と活用)。


業者さんに電話で説明するときも、「駐車場の土間コン、はつってほしいんだけど・・・」
なーんていうと、分かってもらえるみたいです。

ギョーカイでは、この手の工事を「はつり工事」といい、実際工事に当たる人のことを「はつり工」といいます。

ちなみにですが、同じ辞書に「解る」と書いて「はつる」ともあり、「端から解けほぐれる」意とありますが、
こちらは自動詞(古語)で、「斫る」とは根本的に異なるようです
(自・下二段 「はつれず・はつれたり・はつる・はつるるとき・はつるれども・はつれよ」)。
現在でもよく使われる「ほつれる」という動詞に合流したのでしょう。
まあ、そもそも「端から解けほぐれ」るような土間コンなら、こんなに苦労はしないですが。

話がおかしな方に行ってしまったようなので、戻すと。


上の写真ですが、広さにしておよそ5平米、二人の「はつり工」、二日がかりで〆て \50,000也。
高いのか安いのか、まったく見当つきませんが、正直、たったこれだけの面積でこのお値段、
全面コンクリート剥がしなんて、考えただけでゾッとします。

「ひとり土木工事」、次回は立水栓の自作のお話です。

ではでは、またまた 

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本日の斫り音楽

Sledgehammer / Peter Gabriel (1986)

SO SO

アーティスト:ピーター・ガブリエル
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2003/08/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

うーん、何ともベタな選曲・・・。

それまでどちらかといえばマイナー扱いされていた人が、
この曲一発で大ブレークしたときのことはよく憶えてる。

当時、この人については「ショック・ザ・モンキー」しか知らなかったので、
それこそサルみたいにビックリした。

このアルバム、シンセの音色なんかはやはり古めかしく感じられるのは仕方ないが、
今聴き返してもそれほど色褪せてないのはさすが。

ケイト・ブッシュとの珠玉のデュエット (「Don't Give Up」) だけでも、聴く価値のある一枚。

「スレッジハンマー」のビデオ・クリップは、今でも時々思い出します。

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2009年12月 6日 (日)

張ってみた

コケ鉢をつくる」の続編。
あの時余ったコケを庭の木の根元に張ってみた。

まずは、縁側の植えマスのクロモジの足元。

2009120501  2009120502
使用前・使用後。

例によって、「エコ・スギバイオ」を撒いて、その上にコケを固定させていく。
コツは、コケとコケの間を密着させないこと。
隙間が成長の余地になる。
密着させすぎると、蒸れて変色する原因になるらしい。

参考 http://mossplan.co.jp/moss/plant/harigoke.htm

次。別の場所。
ヤマボウシの足元。

2009120503
こちらは、ホソバオキナゴケとヒノキゴケの混植。

施工直後、お日さまの光が当たって輝きはじめた。

2009120504  2009120505
成長してね。

・・・というわけで、この辺で。

ではでは、またまた 

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本日のコケ音楽

Rothko Chapel / Morton Feldman (1971)

Morton Feldman: Rothko Chapel; Why Patterns? Morton Feldman: Rothko Chapel; Why Patterns?

販売元:New Albion
発売日:1992/09/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

主題があり、展開し、明確な結尾があり、といった
伝統的な西洋音楽を聴きなれた耳にとっては、
彼の音楽はあたかも枝も葉も、根さえ不明瞭な
コケか何かのようなものに感じられるかも知れない。

ここでは、誰もが期待しがちなドラマ性は厳しく退けられている。
始まりも、終わりも、そして中間さえも拒否しながら、
永遠の曖昧さをどこまでも肯定してゆく。

Feldmanm
在りし日のモートン・フェルドマン。

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2009年12月 2日 (水)

里山は再生できるか・・・ 間伐材問題に一石 !?

先日の記事で、スギの間伐材を利用した緑化資材(エコ・スギバイオ)について触れましたが、
今日たまたま見つけた記事に偶然にもこの「間伐材問題」に一石を投じるようなニュースが報じられていました。

記事を抜粋してみます。

東北大多元物質科学研究所の研究グループが、使い道のない樹皮などから純度の高い水素を取り出す研究を進めている。水素の利用先は、自動車メーカー各社が普及を目指す「究極のエコカー」燃料電池車を想定。製材業者とメーカーが連携する構想も視野に、実用化に向けて採算性などを検証している

木材を粉砕処理し、酸化カルシウムなどを混ぜて一定の高温で加熱し、木材1キロ当たりから約480リットルの水素ガスを取り出すことに成功した

現在、樹皮や木くず、落ち葉、紙類から水素などの成分がどれぐらい取り出せるかを実験中

燃料電池用の水素ガスを取り出す工業的手法は、石油や天然ガスなど化石燃料に高温高圧をかける方法が主流だが、地球温暖化につながる二酸化炭素も発生する。水を電気分解する手法は高コスト。木材は二酸化炭素の発生割合が少なく、まとまった量が比較的簡単に取り出せる

詳しくはこちらへ。
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/12/20091202t12018.htm

間伐材がなぜ今問題になっているかについては、以下のリンク等を参照してください。

間伐 日本の森を再生させるために
里山ってなんなの ?? (「ローカルアワー」内)

いま、日本全国の人工林に大量に放置されて大問題になっているいる間伐材が
それなりの低コストで水素として再生できれば・・・。

ニュース記事にあるように燃料電池車用の水素として活用できるというだけではなく、
日本の林業の再生、あるいは森林の保全という観点から言っても、
画期的な事業としての芽をはらんでいる、といえるかもしれませんね。
ほんの小さな記事ですが、とても巨大な可能性を秘めていると思います。

面白いのは、「樹皮や木くず」だけではなく、
「落ち葉」も研究の対象にされているということ。

折りしも冬到来の季節、街路樹の落ち葉をせっせとホウキで掃いている光景をあちこちで見かけますね。
そして、大きいポリ袋いっぱいにしてゴミステーションに燃えるゴミとして出されている光景も。

あの大量の落ち葉の山、自治体によって違いはあるでしょうが一般的にどう処分しているのでしょうか。

わが町の誇る「広報戸田市」12月号の中の「お知らせ」コーナーによりますと、
回収された落ち葉を有効利用するために市民ならだれでも無料でもらえる、とのことです。
腐葉土にでもしてくれ、ということのようですが、
よほどの土地持ちでもないかぎりそんなに大量に腐葉土が必要になるとも思えない。
ゴミ処理施設で燃やされるよりは断然いいとは思いますが。

落ち葉が水素として再生できて、それが幾ばくかのお金に還元するシステムができたとしたら、
街路樹の下で血まなこになって落ち葉掃きをする人たちが増殖しないとも限りませんね。

冗談はさておき、もしこの記事が現実化されるとしたら、
その利点はまとめると次のようなところになるでしょうか。

  • 従来のガソリン車から次世代型エコカーにシフトすることによる空気中の二酸化炭素の減少。
    地球温暖化の抑制効果。
  • 現在ほぼ壊滅的とされる林業が再生されることによる雇用の促進効果。いわゆる「里山」の再生。
  • 森林が保全されることによる地盤流出の恐れの低下。保水力の増加。

それ以外にも、いくらでもメリットは挙げられるのではなかろうかと思われます。

例えば、次世代型エコカーに搭載される電池の本命と目されているのがリチウムイオン電池なのですが、
日本では全量を輸入に頼らざるをえないというのが現状のようです。

ある程度低コストで水素がコンスタントにまかなえれば、
リチウム自体への依存度を減らせるのかもしれません。
(この辺り不勉強のため、あまりテキトーなことは言えませんが・・・。)

ではでは、またまた 

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本日の枯葉音楽

Autumn Leaves [枯葉] / Bill Evans Trio (1959)

ポートレイト・イン・ジャズ+1

イヴ・モンタンで有名なシャンソンの名曲「枯葉」ですが、
あまたある同曲のジャズによる名演・名盤の中で、もっとも愛着のある一枚。

この、さえない公認会計士みたいな風貌の人物の指先から、
こんなにも官能的なピアノの粒々が溢れてくるなんて、奇跡としかいいようがない。
タン、ストンと精妙な魔法のように滑り込んでくるポール・モチアンのドラムスの妙。

もう一曲、こちらもあまりにも有名な一枚。

Autumn Leaves [枯葉] / Cannonball Adderley (1958)

サムシン・エルス+1

名義上キャノンボール・アダレイのリーダー作となっているが、
アルバム(Somethin' Else)一曲目の「枯葉」のミュートを一瞬聴いただけで、
実質上はマイルス・デイヴィスのためのチューンだと誰が聴いても分かる、はず。

この一瞬は、何ものにも変えがたい。

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2009年11月16日 (月)

小さなトトロの森

日曜日、「トトロの森ふれあいウォーク」という催しに行ってきました。
所沢市の狭山丘陵の辺り、最近では「トトロの森」として保全活動が進んでいるところです。

朝9:00より西武球場駅前で受付け、
15kmの本格的コースと、8kmのファミリーコースを選べるということでしたので、
幼稚園児の娘連れの私は迷わずファミリーコースへ。

たった8kmと言うなかれ、子供はペース配分などハナっからお構いなし、
スタートからいきなり走り出す始末。

何とかゴール地点にたどり着いた時には、もうお昼を過ぎてました。
3時間以上もかかってしまいました。
まあ、途中何度も寄り道したり、写真撮ったり木の実拾ったり・・・と、
「ウォーキング」というよりむしろ「長めのお散歩」といったところだったんですが。

・・・で、今日の朝、「トトロの森 2号地」やその周辺でテキトーに拾ってきた
ドングリや木の実、その他様々な植物のタネなどをプランターに仕込んでみました。

2009111601
余ってる大き目のプランターに、真珠岩系パーライトを入れる。
ネニプラス」という商品名で、主に屋上緑化用に使われている人口軽量土。
普通の土に比べて極端に軽量で、保水力に優れた資材。
大量に余っていたのでこれで済ます。


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当然肥料分ゼロのため、元肥えを撒く。

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ついでに腐葉土と黒土を15%ぐらいずつ混ぜる。

ちなみに、屋上緑化ではパーライトのみで施工する場合もある。
そうすることによって、成長を抑制して手のかからない植物に育つらしい。


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その上にまたパーライトを大量にかぶせ、たっぷりと潅水する。

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ここで拾ってきた「雑木林の素」をバラ撒く。

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・・・なんとなくクリスタル(古っ !)。

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最後に、普通の培養土をかぶせ、十分潅水して終了。

プランターに「トトロの森」を再現できるか。
来年の春が楽しみだ。


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本日の一枚

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ウォーキングのルート途中に、「いきものふれあいの里センター」という建物があって、
そこの屋根の部分。

はじめから屋上緑化として作られたのか、
あるいはこうなってしまっただけなのか。
見たところ緑化の主体は人間ではなく鳥たちのようですね。

ほっとくとここ自体が「小さなトトロの森」になっていきそう。

ではでは、またまた 

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本日のおすすめ音楽

No Title [ニッポンハム “美ノ国”のテレビCM 曲] / Raj Ramayya (2009)

前回に引き続き、またCM 曲のご紹介。


天海祐希がオープンカーを運転しているニッポンハムのお歳暮のCM、
そのバックに流れているイングリッシュ・テイストの曲ですが、
いいなあと思って調べてみたものの残念ながらCD化してないみたい。

Raj Ramayyaという人、初めて聞きましたが、
The Beautiful Losers」という二人組みバンドのメンバーで、インドの人みたい。

こういうセンスのいいTVコマーシャル、少ないのでよけい印象に残る。

やるなあ、ニッパム 

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2009年11月14日 (土)

富士山、みたび。

この前の日曜日、娘のリクエストでまたまた富士山に行ってきた。
朝早く起きて、一路東名へ。

5月にはじめて間近で眺めてからというもの、
娘は事あるごとに

「また会いたいなー、富士山。」

なんて、まるで、遠距離恋愛の相手みたいに話す。

9月の連休にも一泊二日で出かけたのに、
残念ながら一度も顔出さず。
ずっと厚ぼったい雲の向こう。
当然、不機嫌モード。

・・・朝焼けの中、右手前方に徐々に姿を現す恋人。
でも娘はといえばとっくに助手席で寝息を立ててる。
4時起きじゃ、仕方ないか。

足柄PAにて休憩 & 朝食。
ここで娘を起こす。
無理やり起こされて、すごい仏頂面。

「ほら、後ろ見てごらんよ」

「・・・・・っ!」

2009111401

仏頂面に、一気に花が咲く。
また会えてよかったね。

わざわざ富士インターまで行って降りて、
富士山スカイラインへ。
東名とは逆に、今度は左側に雄大な眺めを堪能する。

西臼塚PAにて。
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車を降りて、たまらず駆け出す。
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「やっぱりおっきいねー。」
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この後、「富士山こどもの国」へ。
9時の開園まで、まだ一時間もある。
早起きしすぎたか・・・。

日曜日だっていうのに、客はまばら。
「こどもの国」っていっても遊園地みたいな大げさな施設があるわけではなく、
間近の富士山を眺めながら裾野のススキ原をのんびりお散歩できるような、
いってみればただのだだっ広い公園。
でも、楽しかった。


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いたって上機嫌・・・。思わずスキップ。
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自分で焼きそば作って食べたり、
二人乗りカヌーで初パドリング体験したり、
お昼過ぎまでここで遊んで、
予定してたサファリパークはスルー。

今度は、一路河口湖方面へ、
二度もお世話になってるペンション「
トワ・エ・モワへ。

確か昼間はカフェもやってるんで、
ちょっと一服・・・
と思いきや、予想外の大渋滞。

まさか、紅葉見物にこんなに人が来てるなんて、
うかつだった。

何とかたどり着いたものの、何ともう午後の4時。
何の連絡もせずに突然訪ねたのに
フランス人オーナーのアレックスさんと奥さんのメグミさんは
とても気さくに玄関先に出てきてくれて、
とっても嬉しかった。

娘も大好きなアレックスおじさんにまた会えて大喜び。

時間も時間なので、
とりあえずいっしょに記念写真を撮らせていただいて
おいとまをした。

「また今度泊まりにきます。」

実は今、妻のおなかには二人目の赤ちゃんがいて、
当分の間来られないかもしれないけど、
何年か後、
家族そろってまた来れればいいな、と思ってます。

ではでは、またまた 

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今日の一枚

場所は、「富士サファリパーク」のすぐそば。
思わず、車を降りてじっくり眺めたくなる風景を発見。


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どんな繊細なレース編みにもひけをとってない。

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秋の装い。
別荘にでも続いてるんだろうか。


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本日のおすすめ音楽

待ち合わせ / ハンバートハンバート (2009)

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某小田急電鉄のテレビCMで流れてて、思わずググった。
どっかで聴いたことあるような、ないような・・・。

どこか懐かしさを感じさせる、淡い歌声。


ハンバートハンバート (Humbert Humbert)、
男女二人組みのデュオ。
詳しいことは全く知りませんでしたが、要チェックです。

YouTubeにてこの曲のライブ映像が見れます。


タワーレコード限定発売。 

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2009年11月 3日 (火)

NACS-Jの研修会に参加してきました

先日の土日、「彩の国ナチュラリスト(NACS-J自然観察指導員)フォローアップ研修会」という催しが
北本市の埼玉県自然学習センター・北本自然観察公園というところでありまして、参加してきました。
本来は日本自然保護協会(通称NACS-J)というNPO法人が認定している
「自然観察指導員」の方々のための研修なのですが、
せっかく先ごろNACS-Jに入会したこともあって、しかも比較的近場で開催されるというので、
ほとんど「もぐり」みたいな格好で無理やり参加してきちゃいました。
もちろん私は、NACS-Jの会員ではあっても「自然観察指導員」ではありません。
(そもそも「自然観察指導員」なるものが何者なのかさえさっぱり分かってません。)
それでも、快く参加を認めてくださった主催者の方々に感謝です。
お見受けしたところ、予定人員をはるかに越える参加者で、恐縮至極。

参加者ですが、下は20代くらいからいるもののほとんどは年配の方が多く、
恐らく仕事をリタイアされて幾年か経ているであろうシニアな方々が大半でした。
二日かけてお話させていただいて分かる事は、身近な自然に対する知識の広さと造詣の深さで、
若輩者の私は彼らの話についていくのがやっと、という体たらく。
そこいらの草や木や虫や鳥などに対する愛情(といっていいと思う)の深さに、圧倒されました。
いや、勉強になりました。

肝心の研修の内容ですが、一日目の土曜日は朝から実習で、
ほとんど雑木林といった方がいい自然観察公園の落ち葉が堆積してふかふかの地面から一袋分の土を採取し、
その土を「ツルグレン」なる独特の装置に注いで上から電球の熱線を浴びせかけ、
小さな生き物たちが熱さと乾燥を嫌がって結果的に一番下の水を溜めたカップのなかに落っこちる、
そしてすかさずそれをルーペや顕微鏡で覗き、種類を同定して記録する、というもの。

これによって、普段何気なく踏みしめている私たちの靴の下に
小さな生き物たちの世界がどれほど豊かに広がっているか、ということを実感させるという、
今考えればかなりマニアックな内容。
こんな「ツルグレン装置」なんぞを開発したツルグレン氏、絶対にマッドなサイエンティストに決まってます。
ちなみにわれわれのグループでは、
クモ(2種類)、アリ、コムカデ、ワラジムシ、小さなダンゴムシ、何らかの甲虫の幼虫、
それにあまりに小さくて分かりにくかったのですが恐らくトビムシの仲間、などが確認されました。

P1040505

「ツルグレン装置」。この写真ではたまたま屋外のため、電球の代わりに紙を燃やしている。
この熱と乾燥を嫌がって生物が下方のカップにポトリ、ポトリと落ちる、という何ともマッドな装置。

これは二日間にわたる実習の一部ですが、
そして二日目などは一日目にも増して「濃ゆい」内容の実習でしたが、
結局のところこれらの実習を通して講師の方々が訴えられたかったこと、それは

「この世界の生物の多様性を実感することで、私たち一人一人の人間がどれだけ謙虚な生き方を模索するか」

ということなのだと思いました。

この世界は、人間のためだけにある訳じゃない。
それを身近に実感できた貴重な二日間でした。

ではでは、またまた 

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本日の一枚

P1040565

北本自然観察公園の入り口付近にて。スゲの仲間でしょうか。
排水管を伝ってくる水分を利用しているんでしょう。
植物の多様な生き方の一例として。

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本日のマッド・サイエンティスト音楽

Mulu the Rain Forest / Thomas Dolby (1984)

The Flat Earth The Flat Earth

アーティスト:Thomas Dolby
販売元:EMI
発売日:2009/05/22
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音楽界のマッド・サイエンティストといえば、
真っ先に思いつくのは御大ピエール・アンリ氏 か、この人か。
デビュー曲の「彼女はサイエンス」を憶えていらっしゃる方も多いのではないかと思いますが、
当時、よく「マッド・プロデューサー」なんて呼ばれてましたね。

後に、坂本龍一氏などとも競演して話題になったりしましたが、今どうしてるんでしょか。
もしかして、本当にマッド・サイエンティストになってたりして・・・。

この(正規盤としては)2枚目の『地平球』ですが、
デビュー作のニューウェーブ・テクノっぽいダンサブルな作風から一転、
アコースティックな楽器をフューチャーして大人な雰囲気に終始していて、
今聴いてもまったく色褪せていない。

その中でも 「Screen Kiss」 やこの 「Mulu the Rain Forest」 は、
霧の立ち込める真夜中から朝方にかけての一日のうちでもっとも神秘的な時間帯を
そっくりそのまま凝縮したかのような、稀有の傑作、だと思う。

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